新規開拓営業うまくいかない12の理由・今すぐ実践できる15の対処法

本記事では、新規開拓営業がうまくいかない12の理由と、今すぐ実践できる15の対処法を徹底解説します。
本記事を読むと分かること
・新規開拓営業がうまくいかない12の理由(スクリプト・ターゲティング・営業プロセス管理)
・今すぐ実践できる15の対処法(スクリプト再設計・KPIツリー構築・CRM活用)
・新規開拓営業を成功させる9つの手法(テレアポ・ABM戦略・リファラル営業など)
新規開拓営業に苦戦している営業担当者はもちろん、チーム全体の成果を改善したい営業責任者必見の内容です。
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新規開拓営業うまくいかない12の理由
「トークスクリプト」が形だけで、顧客の反応に対応できていない
スクリプトを読み上げるだけでは、顧客の関心を引くことはできません。
多くの営業担当者が「台本通りに話したのに断られた」という経験を持っています。
顧客の反応は予測できないものであり、想定外の質問や反論が返ってくることは日常的です。
しかし、スクリプトに分岐設計がなければ、営業担当者は臨機応変な対応ができず、会話が止まってしまいます。
この状態が続くと、顧客は「自社の課題を理解していない」と感じ、商談の機会を失います。
対処法としては、顧客の典型的な反応パターンを3つ程度想定し、それぞれに対する切り返しトークをスクリプトに組み込むことが有効です。
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課題 |
対処法の例 |
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興味がないと言われる |
「同業他社の◯◯様も最初は同じお言葉でしたが、◯◯の課題解決で成果が出ています」と実績を提示する |
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検討中と言われる |
「検討される際のポイントは何でしょうか?」と質問し、判断基準をヒアリングする |
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情報収集段階と言われる |
「まずは◯分だけお時間をいただき、業界のトレンドをお伝えします」と価値提供を申し出る |
スクリプトは「読むもの」ではなく「会話の設計図」として活用するべきです。
顧客の反応に応じた分岐を事前に準備することで、どんな状況でも対応できる営業力が身に付きます。
まずは過去の商談を振り返り、よくある反応パターンを3つリストアップしてみましょう。
「ロープレ」が形式的で、実戦に近い緊張感が足りていない
台本を読むだけのロープレは、実際の商談で求められる瞬発力や判断力を鍛えることができません。
多くの営業チームでは、ロープレが「やることが目的」になってしまい、フィードバックも表面的なものに留まっています。
実戦では顧客から予想外の質問が飛んできたり、話の流れが急に変わったりすることが当たり前です。
しかし、緊張感のないロープレでは、こうした状況への対応力が養われず、本番で頭が真っ白になってしまいます。
対処法としては、ロープレに実戦的な要素を取り入れ、参加者に適度なプレッシャーを与えることが重要です。
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課題 |
対処法の例 |
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台本を読むだけになっている |
顧客役が想定外の質問や反論を3回以上投げかけるルールを設ける |
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フィードバックが甘い |
録音して聞き直し、具体的な改善点を3つ以上指摘し合う |
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緊張感がない |
タイマーを使い、商談時間を15分に制限して時間管理の訓練をする |
ロープレは「失敗できる安全な場」であると同時に「本番以上に厳しい訓練の場」でもあるべきです。
週次で実戦的なロープレを継続することで、どんな状況でも対応できる営業スキルが確実に向上します。
今週から録音機能を使い、自分のトークを客観的に振り返ってみましょう。
「ターゲティングの精度」が低く、見込み顧客の質が落ちている
見込み顧客の質が低ければ、どれだけ架電数を増やしても成果には繋がりません。
新規開拓では「数を打てば当たる」という考え方が根強く残っていますが、ターゲット選定が曖昧なままでは効率が悪化します。
提供価値とマッチしない企業にアプローチしても、断られる確率が高く、営業担当者のモチベーション低下にも繋がります。
理想顧客プロファイル(ICP)が明確でない場合、営業活動全体が属人的になり、チームとしての再現性も生まれません。
対処法としては、過去の受注実績を分析し、成約しやすい顧客の共通項を洗い出すことが必要です。
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課題 |
対処法の例 |
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業界の絞り込みができていない |
過去1年の受注データから、受注率が高い業界TOP3を特定する |
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企業規模が曖昧 |
従業員数◯名以上、売上◯億円以上など具体的な基準を設ける |
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課題仮説が立てられていない |
ターゲット業界の典型的な課題を3つリストアップし、仮説を持つ |
ターゲティング精度を高めることで、商談化率は2倍以上に向上することも珍しくありません。
まずは過去3ヶ月の受注企業の共通点を分析し、理想顧客像を明文化してみましょう。
「初回接触の設計」が曖昧で、印象で失敗している
第一印象で失敗すると、どれだけ良い提案を用意していても次のステップに進めません。
テレアポでは冒頭15秒で話を聞いてもらえるかが決まり、メールでは件名と最初の2行で開封率が変わります。
しかし多くの営業担当者は「とりあえず電話してみよう」「メールを送ってみよう」と、準備不足のまま初回接触を行っています。
その結果、自己紹介が長すぎたり、顧客メリットが不明確だったりして、相手に「時間の無駄」と判断されてしまいます。
初回接触は「商談のアポイントを取ること」が目的であり、商品説明をする場ではありません。
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課題 |
対処法の例 |
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自己紹介が長すぎる |
会社名と名前を10秒以内で伝え、すぐに用件に入る |
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顧客メリットが伝わらない |
「◯◯の課題を解決した実績があります」と具体的な価値を提示する |
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次のアクションが曖昧 |
「15分だけお時間をいただけませんか」と明確に依頼する |
初回接触の型を作り、チーム全体で共有することで、反応率は大きく改善します。
今日から初回トークの冒頭30秒を書き出し、3パターン用意してテストしてみましょう。
「課題ヒアリング」が浅く、顧客の本音を引き出せていない
浅いヒアリングでは的外れな提案になり、受注率は大きく低下します。
多くの営業担当者は「困っていることはありますか?」といった漠然とした質問をしてしまい、顧客から「特にありません」と返されて終わってしまいます。
しかし顧客自身が課題を明確に認識していないケースも多く、営業側が仮説を持って深掘りする必要があります。
SPIN話法などの構造化されたヒアリング手法を使わないと、表面的な情報収集に終わり、競合他社との差別化もできません。
対処法としては、課題ヒアリングシートを整備し、質問の順番と深掘りポイントを仕組み化することが有効です。
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課題 |
対処法の例 |
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質問が漠然としている |
「現状どのような方法で◯◯していますか?」と具体的な現状を聞く |
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深掘りができていない |
「それはなぜですか?」を3回繰り返し、根本原因に到達する |
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顧客の言葉を鵜呑みにする |
「その課題が解決されないと、どんな影響がありますか?」と影響度を確認する |
ヒアリングの質が提案の質を決めるため、商談の7割をヒアリングに使う意識が重要です。
まずはSPIN話法(状況質問・問題質問・示唆質問・解決質問)を学び、次回の商談で実践してみましょう。
「提案資料」が顧客視点で作られておらず、響かない
顧客は自社の商品機能ではなく「自分たちの課題がどう解決されるか」を知りたがっています。
多くの提案資料は商品のスペックや機能説明に大半のページを割いており、顧客にとってのROI(投資対効果)が明確になっていません。
その結果、顧客は「良さそうだけど、うちには必要ないかも」と感じ、検討が進まなくなります。
提案資料は「商品カタログ」ではなく「顧客の課題解決ストーリー」として設計する必要があります。
対処法としては、提案書のテンプレートを刷新し、顧客課題を起点とした構成に変更することが重要です。
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課題 |
対処法の例 |
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機能説明ばかりになっている |
冒頭で「貴社の◯◯という課題を解決します」と明確に宣言する |
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ROIが不明確 |
導入後の削減コストや売上増加見込みを具体的な数値で示す |
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導入イメージが湧かない |
導入スケジュールとサポート体制を1枚にまとめて提示する |
提案資料は「顧客が社内で説明するときに使える資料」になっているかが重要な判断基準です。
次回の提案資料を作る際は、まず顧客の課題を1ページ目に明記してから作成を始めましょう。
「営業プロセス管理」が属人的で、再現性を生めていない
なぜトップセールスのやり方が他のメンバーに展開できないのでしょうか?
営業プロセスが標準化されておらず、個人のスキルや経験に依存しているためです。
属人化した営業活動では、組織としての成長速度が大きく制限されます。
多くの営業組織では、各メンバーが自己流で営業活動を行っており、成功パターンが共有されていません。
トップセールスは独自の勝ちパターンを持っていますが、それが言語化・仕組み化されていないため、他のメンバーが再現できないのです。
新人が育つまでに時間がかかり、メンバー間で成果のばらつきが大きくなってしまいます。
対処法としては、営業プロセスマップを作成し、各フェーズでの行動基準と判断基準を明確化することが必要です。
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課題 |
対処法の例 |
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各自が自己流で営業している |
リード獲得→初回接触→商談→クロージングの4フェーズを定義する |
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成功パターンが共有されない |
トップセールスの商談を録音し、効果的なトークを抽出して共有する |
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進捗判断が曖昧 |
各フェーズの完了条件(例:BANT情報取得完了)を明文化する |
営業プロセスを標準化することで、新人の立ち上がり期間を半分に短縮できることも珍しくありません。
まずはトップセールスの営業活動を1週間観察し、成功パターンを書き出してみましょう。
「個々のKGI・KPI」が不明確で、チームの方向性がバラバラになっている
指標が曖昧だと、各メンバーが異なる方向に努力してしまい、組織としての成果が出ません。
多くの営業チームでは「売上目標」だけが設定され、そこに到達するための具体的な行動指標が示されていません。
その結果、メンバーは「何をどれだけやれば良いのか」が分からず、場当たり的な活動になってしまいます。
KPIが設定されていても、それが売上に繋がる論理的な関係性(KPIツリー)が可視化されていなければ、意味がありません。
対処法としては、KGIから逆算してKPIを設定し、個人ごとの行動目標まで落とし込むことが重要です。
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課題 |
対処法の例 |
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売上目標しかない |
売上目標を達成するための商談数・アポ数・架電数を逆算して設定する |
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指標間の関係が不明 |
KPIツリーを作成し、各指標がどう売上に繋がるかを図解する |
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個人目標が設定されていない |
チーム目標を人数で割り、各メンバーの月次KPIを明確にする |
KPI設定により、メンバーは「今日何をすべきか」が明確になり、迷いなく行動できるようになります。
今月から商談化率・受注率・平均単価の3つを測定し、ボトルネックを特定してみましょう。
「CRM活用」が形骸化し、データドリブンな判断ができていない
データを活用しない営業活動は、経験と勘に頼った非効率なものになります。
多くの営業組織では、CRMへの入力は義務として行われていますが、そのデータをもとに改善アクションを起こす文化がありません。
案件の進捗状況や失注理由が記録されていても、それを分析して次の打ち手に活かす仕組みが無ければ、ただの記録作業で終わってしまいます。
CRMは「入力するツール」ではなく「意思決定を支援するツール」として活用すべきです。
対処法としては、CRMダッシュボードを整備し、重要指標をリアルタイムで可視化することが有効です。
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課題 |
対処法の例 |
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入力が目的化している |
週次会議でCRMデータをもとに改善点を議論する習慣を作る |
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データを見ていない |
架電数・商談数・受注率を日次でダッシュボード表示し、毎朝確認する |
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失注理由が活かされない |
失注理由TOP3を月次で集計し、対策を立てて実行する |
CRMを正しく活用することで、勝ちパターンの発見と横展開が加速し、チーム全体の生産性が向上します。
まずはCRMで「商談フェーズ別の滞留日数」を確認し、どこで案件が止まっているかを可視化してみましょう。
「商談化率」が低いのに原因分析をしていない
原因分析なしに行動量だけを増やしても、成果は改善しません。
多くの営業チームでは「商談化率10%」といった数字は把握していても、なぜその数字なのかを深掘りしていません。
ターゲティングが悪いのか、トークスクリプトが悪いのか、タイミングが悪いのか、原因を特定しなければ改善策は打てません。
商談化率は「営業活動の入り口」の指標であり、ここが低ければ後続のプロセスにも悪影響が及びます。
対処法としては、商談化できなかった理由を5W1Hで分類し、ボトルネックを特定することが必要です。
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課題 |
対処法の例 |
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理由を記録していない |
断られた理由を「タイミング」「ニーズなし」「予算なし」等で分類する |
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分析する習慣がない |
週次で商談化率と断り理由TOP3を振り返る会議を設ける |
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改善策を実行しない |
断り理由に対する切り返しトークを3パターン作成し、翌週テストする |
商談化率を5%から10%に改善するだけで、同じアプローチ数で商談数が2倍になります。
今週から断られた理由を記録し、来週の会議で分析してみましょう。
「追客のタイミング」がズレており、機会損失を生んでいる
タイミングを逃すと、どれだけ良い提案でも成約には繋がりません。
多くの営業担当者は初回アプローチで断られると、その後のフォローをしなかったり、逆に早すぎる頻度で連絡してしまい、顧客に煙たがられたりします。
しかし顧客の検討タイミングは常に変化しており「今は必要ない」と言われても、3ヶ月後には状況が変わっている可能性があります。
追客のタイミングを管理せず、場当たり的に連絡していては、機会損失が膨らむばかりです。
対処法としては、顧客の温度感に応じて追客スケジュールを設計し、CRMで管理することが重要です。
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課題 |
対処法の例 |
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追客を忘れる |
CRMにリマインダーを設定し、次回接触日を自動通知する |
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頻度が不適切 |
Hot(1週間後)、Warm(1ヶ月後)、Cold(3ヶ月後)で分類する |
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接触理由がない |
業界ニュースや成功事例など、価値ある情報を添えて連絡する |
適切なタイミングで追客することで、初回で断られた顧客の2〜3割が商談化することも珍しくありません。
今日から顧客を温度感で3段階に分類し、それぞれの追客スケジュールを決めてみましょう。
「営業マインド」が守りに入り、挑戦を避けている
守りの営業活動では、成長が止まり、成果も頭打ちになります。
多くの営業担当者は、過去に失敗して上司に叱られた経験や、目標未達へのプレッシャーから、リスクを取らない安全な行動を選ぶようになります。
しかし新規開拓営業では、新しいアプローチ方法やトークを試し、失敗から学ぶプロセスが不可欠です。
挑戦を避けた結果、従来のやり方を繰り返すだけになり、市場の変化に対応できなくなってしまいます。
対処法としては、心理的安全性を高め、失敗を学びの機会として捉える文化を作ることが重要です。
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課題 |
対処法の例 |
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失敗を責める文化がある |
失敗事例を共有する場を設け「何を学んだか」をポジティブに評価する |
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挑戦する余裕がない |
月に1回、新しい手法を試す「実験枠」を業務時間内に設ける |
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評価が結果だけで決まる |
プロセスKPIも評価に含め、挑戦した行動そのものを評価する |
心理的安全性の高いチームでは、メンバーが積極的に新しいアイデアを提案し、組織全体の営業力が向上します。
まずは次回のチーム会議で「今月試したい新しいアプローチ」をメンバー全員で共有してみましょう。
新規開拓営業がうまくいかないときの15の対処法
「トークスクリプト」を再設計して、顧客の反応に応じた分岐を作る
一方通行のスクリプトでは、顧客の多様な反応に対応できず、会話が途切れてしまいます。
スクリプト再設計の鍵は、顧客の典型的な反応を3〜5パターン想定し、それぞれに適切な切り返しトークを用意することです。
例えば「興味がない」と言われた場合「タイミングが悪い」と言われた場合「検討中」と言われた場合で、次に投げかける質問や提案内容を変える必要があります。
分岐のないスクリプトは「台本」に過ぎませんが、分岐のあるスクリプトは「会話の設計図」として機能します。
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項目 |
やり方の例 |
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反応パターンの洗い出し |
過去1ヶ月の架電記録から、頻出する顧客の反応TOP5をリストアップする |
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分岐ポイントの設定 |
冒頭の価値提案後、興味度合いに応じて3つのルートに分岐させる |
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切り返しトークの作成 |
各反応に対する切り返しを2パターンずつ用意し、ロープレでテストする |
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スクリプトの更新 |
週次で実際の商談結果をもとに、効果の低い部分を改善する |
分岐型スクリプトを導入することで、商談化率が1.5〜2倍に向上した事例も多く報告されています。
今週中に過去の架電記録を見直し、頻出する顧客反応を3つ特定してみましょう。
「ロープレ」を週次で行い、リアルな実戦練習を継続する
単発のロープレでは習慣化せず、スキルの定着も期待できません。
実戦的なロープレには、タイマーでの時間制限、録音による振り返り、想定外の質問を投げかける顧客役の設定が必要です。
週次で実施することで、前回の改善点を次回に活かすPDCAサイクルが回り、確実にスキルが向上します。
ロープレは「やること」が目的ではなく「実戦で使える対応力を身につけること」が目的です。
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項目 |
やり方の例 |
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実施頻度の設定 |
毎週金曜日の午前中に30分のロープレ枠を確保する |
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実戦形式の導入 |
15分の時間制限を設け、顧客役は台本にない質問を3つ以上投げかける |
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録音と振り返り |
スマホで録音し、終了後に全員で聞き直して改善点を3つ挙げる |
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フィードバックの構造化 |
「良かった点2つ」「改善点3つ」「次回試すこと1つ」の形式で伝える |
週次ロープレを3ヶ月継続したチームでは、新人の立ち上がり期間が平均40%短縮されたという事例もあります。
今週から毎週金曜の30分をロープレ時間として予定に入れてみましょう。
「理想顧客」を再定義して狙いを絞る
ターゲットが曖昧なままでは、どれだけ架電数を増やしても成果には繋がりません。
ICP定義では、業界・企業規模・地域・課題・予算・決裁プロセスなど、具体的な条件を設定します。
過去の受注データを分析し、成約率の高い顧客の共通項を洗い出すことが、ICP定義の出発点です。
ICPが明確になると、営業担当者は「誰にアプローチすべきか」が明確になり、迷いなく行動できます。
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項目 |
やり方の例 |
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受注データの分析 |
過去1年の受注企業を業界・規模・地域で分類し、受注率を算出する |
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ICP条件の設定 |
「従業員50名以上」「IT予算年間500万円以上」など具体的な基準を決める |
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ペルソナの作成 |
理想顧客の担当者像(役職・課題・意思決定権)を文書化する |
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リストの精査 |
ICP条件でアプローチリストをフィルタリングし、優先順位を付ける |
ICP定義により、商談化率が2倍、受注率が1.5倍になった企業も珍しくありません。
今日から過去6ヶ月の受注企業リストを作成し、共通する特徴を3つ書き出してみましょう。
「アウトバウンドスクリプト」を改善して初回反応率を上げる
初回コンタクトでは、最初の15〜30秒で話を聞いてもらえるかが決まります。
多くのスクリプトは自己紹介に時間を使いすぎており、顧客メリットの提示が遅れています。
改善のポイントは、会社名と名前を名乗った直後に、相手にとっての具体的な価値や実績を伝えることです。
「◯◯業界の企業様で、◯◯の課題を平均30%改善した実績があります」といった具体性が反応率を高めます。
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項目 |
やり方の例 |
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冒頭の短縮 |
自己紹介を10秒以内に収め、すぐに用件を伝える構成に変更する |
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価値提案の明確化 |
「◯◯の課題を◯%改善」など、数値を含む実績を冒頭で提示する |
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質問の設計 |
「現在◯◯の方法で対応されていますか?」と現状を確認する質問を入れる |
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ABテストの実施 |
2パターンのスクリプトを1週間ずつ試し、反応率を比較する |
冒頭30秒を改善するだけで、初回反応率が1.5〜2倍に向上することも珍しくありません。
今週中に現在のスクリプトの冒頭30秒を録音し、改善ポイントを3つ見つけてみましょう。
「課題ヒアリングシート」を整備して深掘り質問を仕組み化する
場当たり的な質問では、顧客の表面的な回答しか得られません。
ヒアリングシートには、現状把握・課題特定・影響度確認・理想状態の4つのフェーズごとに質問を用意します。
SPIN話法(状況・問題・示唆・解決質問)などのフレームワークを活用すると、論理的に深掘りできます。
シートがあることで、経験の浅い営業担当者でも質の高いヒアリングが可能になります。
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項目 |
やり方の例 |
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フェーズ別の質問設計 |
現状把握(3問)→課題特定(4問)→影響度確認(2問)→理想状態(2問)の構成を作る |
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深掘りの型化 |
「それはなぜですか?」「具体的にはどういうことですか?」を3回繰り返すルールを設ける |
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必須項目の設定 |
BANT情報(予算・決裁者・ニーズ・導入時期)を必ず確認する項目として明記する |
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シートの更新 |
月次で「効果的だった質問」をチームで共有し、シートに追加する |
ヒアリングシートを導入したチームでは、提案精度が向上し、受注率が平均1.3倍になった事例もあります。
今週中にSPIN話法を学び、現状把握の質問を3つ作成してみましょう。
「提案書テンプレート」を刷新して顧客のROIを明確に示す
機能説明中心の提案書では、顧客は導入メリットを実感できません。
提案書の構成は「顧客の課題→解決策→ROI→導入ステップ→実績」の流れにすることが基本です。
特にROIの部分では、コスト削減額や売上増加見込みを具体的な数値で示すことが重要です。
顧客が社内で稟議を通す際に使える資料になっているかが、良い提案書の判断基準となります。
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項目 |
やり方の例 |
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冒頭の課題明示 |
1ページ目に「貴社の◯◯という課題を解決します」と明確に宣言する |
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ROI計算の具体化 |
「年間◯◯万円のコスト削減」「◯ヶ月で投資回収」など数値を明記する |
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導入ステップの提示 |
契約から運用開始までのスケジュールを1枚の図で示す |
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実績の証明 |
同業界での導入事例を2〜3件掲載し、具体的な成果を記載する |
ROIを明確に示した提案書により、検討期間が平均30%短縮された企業もあります。
次回の提案書作成時は、まず顧客の課題を1ページ目に書き出してから作り始めてみましょう。
「営業プロセスマップ」を見直して各フェーズの基準を明確化する
プロセスが曖昧なままでは、メンバー間で認識がズレ、成功パターンを共有できません。
営業プロセスは一般的に「リード獲得→初回接触→商談→提案→クロージング」の5フェーズに分けられます。
各フェーズで「何をすべきか」「どの状態になれば次に進めるか」を明確にすることが重要です。
プロセスマップがあることで、案件の進捗状況が可視化され、適切なタイミングで上司がサポートできます。
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項目 |
やり方の例 |
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フェーズの定義 |
リード獲得/初回接触/ヒアリング/提案/クロージングの5段階を設定する |
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完了基準の設定 |
「ヒアリングフェーズ」の完了条件を「BANT情報取得完了」と定義する |
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標準アクションの明記 |
各フェーズで実施すべき行動(例:初回接触=15分面談設定)を記載する |
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所要時間の目安化 |
各フェーズの標準的な期間(例:提案フェーズ=2週間)を設定する |
営業プロセスマップの導入により、案件の停滞が50%減少したチームもあります。
今週中にトップセールスの営業フローをヒアリングし、5つのフェーズに分類してみましょう。
「KPIツリー」を再構築してボトルネックを数値で特定する
売上目標だけでは、どこを改善すべきかが分かりません。
KPIツリーは、KGI(最終目標:売上)を頂点に、商談数・アポ数・架電数などのKPIを階層的に配置したものです。
各指標の現状値と目標値を比較することで「商談化率が低い」「受注率は高いがアポ数が足りない」といったボトルネックが明確になります。
数値で課題を特定できれば、的確な改善策を打つことができます。
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項目 |
やり方の例 |
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KGIの設定 |
月間売上◯◯万円をKGIとして設定する |
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KPIへの分解 |
売上=案件数×受注率×平均単価に分解し、それぞれを管理指標とする |
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さらなる分解 |
案件数=商談数×商談化率、商談数=アポ数×アポ率と細分化する |
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ボトルネックの特定 |
各KPIの達成率を算出し、最も低い指標を改善優先度1位とする |
KPIツリーによる管理で、改善施策の効果が3倍速く現れるようになった事例もあります。
今日から売上目標を3階層のKPIツリーに分解し、現状値を記入してみましょう。
「CRMダッシュボード」を活用して行動を見える化する
データが蓄積されているだけでは、営業活動は改善しません。
ダッシュボードには、架電数・商談数・受注率・平均単価など、KPIツリーで設定した指標を表示します。
毎朝ダッシュボードを確認することで「今日どこに注力すべきか」が明確になり、行動の質が向上します。
チーム全体でダッシュボードを共有することで、メンバー間の競争意識も生まれます。
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項目 |
やり方の例 |
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表示指標の選定 |
架電数・商談数・商談化率・受注率・平均単価の5つを日次表示する |
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確認タイミングの設定 |
毎朝9時にチーム全員でダッシュボードを確認する習慣を作る |
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目標との比較 |
各指標の目標値と実績値を並べて表示し、達成率を可視化する |
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アラート設定 |
KPIが目標を下回った場合に自動通知が届くよう設定する |
ダッシュボード活用により、目標達成率が平均20%向上したチームも報告されています。
今週中にCRMで見るべき指標を3つ決定し、ダッシュボードに表示設定してみましょう。
「MAツール連携」でリードナーチャリングを自動化する
手動での追客では、タイミングを逃したり、連絡を忘れたりする機会損失が発生します。
MAツールを活用すれば、問い合わせ後の自動メール送信、資料ダウンロード後のスコアリング、一定期間後の自動リマインダーなどが実現できます。
営業担当者は、MAツールが育成したホットリードにだけ集中してアプローチできるため、生産性が大きく向上します。
自動化により、少ないリソースで多くのリードを継続的に育成できるようになります。
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項目 |
やり方の例 |
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シナリオ設計 |
問い合わせ→即時お礼メール→3日後事例紹介→1週間後ウェビナー案内の流れを設定 |
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スコアリング設定 |
メール開封+5点、資料DL+10点、価格ページ閲覧+15点など行動に点数を付ける |
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通知設定 |
スコアが50点を超えたリードを営業担当者に自動通知する |
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効果測定 |
自動化前後でリード商談化率を比較し、改善効果を検証する |
MA活用により、リード商談化率が2倍、営業工数が30%削減された企業も珍しくありません。
今月中に問い合わせ後の自動メールシナリオを1つ作成してみましょう。
「商談レビュー文化」を導入して学習スピードを高める
個人の経験だけでは、学習スピードに限界があります。
商談レビュー会では、今週の商談内容を振り返り「うまくいった点」「失敗した点」「次回試すこと」を全員で議論します。
特に失敗事例の共有は、同じミスを繰り返さないために重要であり、心理的安全性が高いチームでなければ実現できません。
レビュー文化が根付くことで、チーム全体の知識とスキルが蓄積され、組織的な営業力が向上します。
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項目 |
やり方の例 |
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実施頻度の設定 |
毎週金曜日の16時から30分間、商談レビュー会を開催する |
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共有フォーマットの統一 |
「商談内容」「良かった点2つ」「改善点3つ」「次回試すこと1つ」の形式で発表 |
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録音の活用 |
許可が得られた商談は録音し、チームで聞いてフィードバックする |
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ナレッジ化 |
効果的だったトークや質問をドキュメントに蓄積し、いつでも参照できるようにする |
商談レビュー文化を導入したチームでは、新人の受注までの期間が平均50%短縮された事例もあります。
今週金曜日に30分のレビュー会を設定し、メンバー全員で1件ずつ商談を振り返ってみましょう。
「インサイドセールス」と「フィールドセールス」の役割を最適化する
全ての営業担当者が全工程を担当すると、非効率が生じます。
ISはリード獲得・初回接触・商談設定までを担当し、FSは商談・提案・クロージングに専念する分業体制が理想的です。
ISは電話やメールでの効率的なアプローチに強みがあり、FSは対面での関係構築や複雑な提案に強みがあります。
役割分担により、各メンバーが得意領域に集中でき、組織全体のパフォーマンスが向上します。
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項目 |
やり方の例 |
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IS役割の定義 |
リード獲得・温度感確認・BANT情報取得・商談アポ設定までを担当 |
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FS役割の定義 |
対面商談・課題深掘り・提案書作成・クロージングまでを担当 |
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引き継ぎルールの設定 |
BANT情報が揃った時点でISからFSに案件を引き継ぐ |
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連携ツールの整備 |
CRMで引き継ぎ情報を共有し、ISとFS間の情報ロスを防ぐ |
IS・FS分業により、商談数が2倍、受注率が1.3倍になった企業も報告されています。
今週中に現在の営業工程をリストアップし、IS・FSで分担できる業務を洗い出してみましょう。
「案件管理会議」を週次で運営してスピード経営を実現する
案件を放置すると、競合に負けたり、顧客の検討意欲が下がることがあります。
案件管理会議では、各案件の現状フェーズ・次のアクション・想定課題を全員確認します。
停滞している案件については、その場で打開策を議論し、誰が何をいつまでにやるかを決定します。
週次で回すことで、案件の動きが加速し、受注までの期間が短縮されます。
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項目 |
やり方の例 |
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実施頻度の設定 |
毎週月曜日の10時から60分間、全案件レビュー会議を開催する |
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アジェンダの標準化 |
案件名・フェーズ・進捗状況・ネクストアクション・期限・担当者を確認 |
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停滞案件の特定 |
2週間以上同じフェーズに留まっている案件を抽出し、対策を議論する |
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アクションの即決 |
会議中に次のアクションと期限を決定し、CRMに記録する |
週次案件管理により、受注までの平均期間が30%短縮された企業も珍しくありません。
今週月曜日に1時間の案件管理会議を設定し、全案件の進捗を確認してみましょう。
「成功事例の共有会」を仕組み化してナレッジを横展開する
個人の成功体験が共有されなければ、組織としての学習は進みません。
成功事例共有会では、受注に至った案件について、顧客背景・課題・提案内容・成功要因を発表します。
重要なのは「何が決め手だったか」を明確にし、他のメンバーが再現できる形で言語化することです。
成功パターンが蓄積されることで、チーム全体の受注率が底上げされます。
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項目 |
やり方の例 |
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実施頻度の設定 |
毎月最終金曜日に60分の成功事例共有会を開催する |
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テンプレート化 |
顧客背景・課題・提案内容・成功要因・学びの5項目で発表フォーマットを統一 |
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質疑応答の時間確保 |
発表後に10分の質疑応答時間を設け、深掘りして理解を深める |
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ナレッジベース化 |
発表内容をドキュメント化し、社内wikiに蓄積して検索可能にする |
成功事例共有の仕組み化により、チーム全体の受注率が平均15%向上した事例もあります。
今月末に第1回の成功事例共有会を設定し、直近の受注案件を1件発表してみましょう。
「心理的安全性」を高めて挑戦できるチームをつくる
失敗を責める文化では、メンバーは安全な行動しか取らなくなります。
心理的安全性の高いチームでは、メンバーが率直に意見を言い、新しいアプローチを試すことができます。
マネージャーは失敗を責めるのではなく「何を学んだか」「次にどう活かすか」を一緒に考える姿勢が重要です。
挑戦を評価する制度を作ることで、チーム全体のイノベーションが促進されます。
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項目 |
やり方の例 |
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失敗共有の場を作る |
月次で「失敗から学んだこと発表会」を開催し、失敗をポジティブに扱う |
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実験枠の設定 |
月に1回、業務時間の10%を新しい手法を試す「実験枠」として確保する |
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評価軸の見直し |
結果だけでなく「新しい手法に挑戦した」プロセスも評価対象にする |
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1on1の実施 |
週次で15分の1on1を行い、悩みや挑戦したいことを聞く機会を作る |
心理的安全性の高いチームでは、メンバーのエンゲージメントが向上し、離職率が大幅に低下します。
今週から週次1on1を導入し、メンバーが挑戦したいことを1つずつ聞いてみましょう。
なぜ新規開拓営業は難しいと感じる7つの瞬間
「顧客の断り方」に慣れず、切り返しトークが浮かばないとき
新規開拓では、顧客から
「忙しい」
「間に合っている」
「予算がない」
といった断り文句が日常的に返ってきます。
こうした断り文句に対する切り返しトークを事前に準備していないと、その場で考えようとしても頭が真っ白になってしまいます。
経験の浅い営業担当者ほど、断られることへの心理的ハードルが高く、言葉が出てこなくなる傾向があります。
切り返しができない主な理由
- 断り文句のパターンを経験しておらず、対応の引き出しがない
- 事前に切り返しトークを準備していないため、その場で考えようとして固まる
- 断られることへの心理的ハードルが高く、会話を続ける勇気が出ない
顧客の断り文句は5〜10パターン程度に集約されるため、それぞれに対する切り返しトークを用意しておけば対応できます。
断られたときこそが商談の本当のスタートであり、そこからどう会話を繋げるかが営業力の差となって現れます。
典型的な断り文句とその切り返しトークを学び、ロープレで練習することで、実戦での対応力は飛躍的に向上します。
今週中に過去の架電記録から頻出する断り文句を3つ特定し、それぞれの切り返しトークを作成してみましょう。
「トークスクリプトの限界」を感じ、会話が不自然になってしまうとき
スクリプトは本来、会話の設計図として機能を持ちますが、棒読みになると顧客は「マニュアル通りに話している」と感じ取ります。
スクリプトが不自然になる原因
- 台本を読むことに集中しすぎて、顧客の話を聞く余裕がなくなる
- 顧客が想定外の質問や反応をしたとき、スクリプトから外れることを恐れて対応できない
- 会話のテンポやニュアンスを掴めず、機械的なやり取りになってしまう
優秀な営業担当者は、スクリプトを「ベース」として持ちながら、顧客の反応に応じて柔軟にアレンジしています。
スクリプトの限界を感じたときは、一度スクリプトから離れて、顧客との対話に集中する練習が必要です。
ロープレで「スクリプトを見ずに会話する」訓練を繰り返すことで、自然な会話力が身に付きます。
明日のロープレでは、スクリプトを手元に置かずに、顧客役との対話に集中してみましょう。
「既存営業」と比較され、成果プレッシャーが強くなる
確かに、既存顧客は既に信頼関係があり、ニーズも把握できているため、提案が受け入れられやすい環境です。
しかし、新規開拓では初対面から信頼を構築する必要があり、断られる確率も9割以上と非常に高くなります。
既存営業との主な違い
- 既存営業は信頼関係とニーズ把握ができており、提案が受け入れられやすい
- 新規開拓は初対面から信頼構築が必要で、断られる確率が9割以上と高い
- 評価制度が同じ基準だと、新規開拓担当者は不公平感を抱きやすい
新規開拓と既存営業では、求められるスキルも成果が出るまでの期間も異なるため、評価軸を分けるべきです。
新規開拓の評価では、受注数だけでなく、架電数・商談数・パイプライン構築などのプロセス指標も重視する必要があります。
マネージャーは新規開拓の難しさを理解し、適切な評価と支援を提供することが重要です。
今週のチーム会議で、新規開拓と既存営業の評価軸の違いについて議論してみましょう。
「成果が出るまでのリードタイム」が長く、モチベーションが続かない
既存顧客営業であれば、提案から受注まで1〜2週間で完結することも珍しくありません。
しかし新規開拓では、信頼構築・課題ヒアリング・提案・稟議・決裁というプロセスを経るため、3〜6ヶ月かかることが一般的です。
モチベーション低下の原因
- 初回接触から受注まで3〜6ヶ月かかり、成果実感を得るまでに時間がかかる
- 毎日架電や商談を繰り返しても、すぐには受注に繋がらない
- 「自分の努力は正しいのか」と不安になり、モチベーションが下がる
モチベーション維持のためには、最終的な受注だけでなく、プロセスごとに小さな成功を設定することが重要です。
例えば
「今週10件のアポを取る」
「BANT情報を3件取得する」
といった中間目標を設定し、達成感を積み重ねます。
マネージャーは受注数だけでなく、プロセス指標の達成も評価し、メンバーの努力を認めることが必要です。
今週からプロセスKPIを3つ設定し、日次で達成状況を確認する習慣を作ってみましょう。
「顧客の関心レベル」が読めず、会話の温度感を掴みにくい
既存顧客との会話では、過去のやり取りから相手の性格や反応パターンを理解しているため、温度感を掴みやすくなります。
しかし新規開拓では、相手の情報が限られており「興味がありそうだけど社交辞令かもしれない」と判断に迷います。
温度感を読み取るポイント
- 質問の具体性(「詳しく聞きたい」だけか、具体的な導入時期を聞いてくるか)
- 返答の速さ(即答か、検討時間が長いか)
- 次のアクション提案への反応(具体的な日程調整に応じるか、曖昧な返答か)
例えば「詳しく聞きたい」と言われても、具体的な質問が出てこなければ、関心度は低い可能性があります。
一方で「いつ導入できるか」「予算はどれくらいか」といった具体的な質問が出れば、関心度は高いと判断できます。
温度感を読む力は経験によって磨かれますが、顧客の反応パターンを言語化して学ぶことで習得が早まります。
次回の商談では、顧客の質問内容と反応速度を記録し、温度感の判断材料として振り返ってみましょう。
「拒否や無視」に慣れず、精神的に折れそうになる
既存顧客営業では基本的に話を聞いてもらえる前提がありますが、新規開拓では門前払いが当たり前です。
「今忙しい」
「結構です」
と即座に電話を切られたり、受付で追い返されたりする経験が続くと、自己否定的な感情が生まれます。
精神的負担が大きい理由
- 拒否率が90%以上と非常に高く、断られ続けることが日常である
- 「今忙しい」と即座に電話を切られる経験が、自己否定感を生む
- 営業経験の浅いメンバーほど、拒否を個人的に受け取ってしまう
しかし実際には、拒否されているのは「タイミング」や「状況」であり、営業担当者個人が否定されているわけではありません。
拒否率90%は統計的に正常な数値であり、100件架電して10件話を聞いてもらえれば十分な成果です。
精神的な負担を軽減するには、拒否を数字として捉え「断られることが仕事」というマインドセットに切り替えることが有効です。
今週から架電の拒否率を記録し「90%は正常」という認識を持って取り組んでみましょう。
「ロープレではできたのに」実商談で頭が真っ白になるとき
ロープレは失敗しても問題ない「練習の場」ですが、実商談は受注という成果が求められる「本番の場」です。
この違いにより、実商談では過度な緊張が生まれ、準備していたトークが飛んでしまったり、顧客の質問にうまく答えられなくなります。
本番で頭が真っ白になる原因
- ロープレと実商談では緊張感・責任感が大きく異なる
- 「失敗してはいけない」というプレッシャーが強く、過度な緊張が生まれる
- 準備していたトークが飛んだり、顧客の質問にうまく答えられなくなる
実商談での緊張を和らげるには、ロープレの段階で実戦に近い緊張感を再現する訓練が必要です。
例えば、上司や先輩を顧客役にする、時間制限を設ける、録音するなど、プレッシャーがかかる環境を意図的に作ります。
また、商談前に深呼吸や軽いストレッチを行う、想定問答を5回音読するなど、ルーティンを持つことも効果的です。
次回の商談前には、想定される質問を3つ書き出し、それぞれの回答を声に出して練習してみましょう。
新規開拓営業の3つの目的
「パイプライン」を太くして売上の安定基盤をつくる
パイプラインとは、商談中の案件から将来の受注見込みまでを含めた「営業案件の流れ」を指します。
パイプラインが細いと、1件の失注が売上に大きく影響し、営業活動が不安定になります。
逆にパイプラインが太ければ、一部が失注しても他の案件でカバーでき、売上の安定性が高まります。
パイプライン構築のメリット
- 将来の売上を予測でき、経営判断の精度が向上する
- 1件の失注による売上への影響を最小限に抑えられる
- 複数の案件を同時並行で進めることで、営業効率が上がる
新規開拓営業の最大の目的は、常にパイプラインに新しい案件を補充し続けることです。
パイプライン管理では、案件数・金額・確度を可視化し、各フェーズの滞留状況を定期的に確認します。
健全なパイプラインを維持することで、四半期ごとの売上目標達成の確度が大きく向上します。
今週からCRMでパイプラインの案件数と総額を確認し、月次で推移を追跡してみましょう。
既存顧客への依存リスクを分散させる
既存顧客からの安定収益は魅力的ですが、顧客の経営状況悪化・競合への切り替え・担当者の異動などで、突然契約が終了する可能性があります。
特に売上の50%以上を特定顧客に依存している場合、その顧客を失うと事業全体が危機に陥ります。
新規開拓によって顧客ポートフォリオを分散させることは、事業リスクを軽減する重要な経営戦略です。
顧客依存のリスク
- 主要顧客の経営悪化や方針転換により、突然契約が打ち切られる
- 競合他社への切り替えにより、大口案件を失う
- 特定顧客への依存度が高いと、価格交渉力が低下する
リスク分散の目安として、1社への売上依存度を全体の20%以下に抑えることが推奨されます。
新規開拓により顧客数が増えれば、1社あたりの売上比率が下がり、経営の安定性が向上します。
顧客ポートフォリオを定期的に見直し、依存度の高い顧客がいないかチェックする習慣を持つことが重要です。
今月中に顧客別の売上構成比を算出し、依存度が20%を超える顧客がいないか確認してみましょう。
市場シェア拡大で「競合優位性」を確立する
市場シェアが大きい企業は、業界内での影響力が強く「業界トップ企業」としての信頼を獲得できます。
新規顧客の検討段階で「シェアNo.1」「導入実績◯◯社」といった実績が、選ばれる理由になります。
シェア拡大のメリット
- 業界内での認知度が高まり、新規顧客からの問い合わせが増える
- 「業界トップ企業」の信頼性により、競合との比較で優位に立てる
- 規模の経済により、コスト削減と利益率向上が実現できる
シェア拡大は短期的な売上目標だけでなく、中長期的な企業価値向上に繋がります。
新規開拓営業は、シェア拡大の最前線であり、市場における自社のポジションを強化する戦略的な活動です。
競合他社の動向を分析しながら、戦略的にターゲット市場を攻略していく視点が必要です。
今週中に自社の市場シェアと競合上位3社のシェアを調査し、目標シェアを設定してみましょう。
新規開拓営業の9つの手法
「テレアポ」で初回接点をつくり商談化する
テレアポはどのように活用すれば効果的なのでしょうか?
短時間で多くの企業にアプローチでき、初回接点から商談設定までを効率的に進められる手法です。
テレアポは新規開拓の基本手法であり、架電数を確保すれば一定の確率で商談化が見込めます。
電話という直接的なコミュニケーション手段により、顧客の反応をリアルタイムで確認しながら対応できる点が強みです。
ただし、冒頭30秒で関心を引けなければ断られるため、価値提案の明確さとトークスクリプトの質が成否を分けます。
テレアポ成功のポイント
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項目 |
やり方の例 |
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リスト作成 |
ICP条件に合致した企業を100社以上リスト化する |
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スクリプト準備 |
冒頭10秒の自己紹介と30秒の価値提案を型化する |
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架電実行 |
1日50〜100件の架電を目標に、集中的に実施する |
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商談設定 |
15分の簡易面談を提案し、具体的な日時を決める |
テレアポの商談化率は一般的に5〜10%程度ですが、ターゲティングとスクリプトを改善することで15%以上も可能です。
架電数を確保しつつ、断られた理由を記録して改善サイクルを回すことが重要です。
今週から毎日50件の架電を実施し、商談化率を週次で測定してみましょう。
飛び込み訪問で決裁者に直接アプローチする
飛び込み訪問は特にBtoB中小企業向けに有効で、経営者や店舗責任者に直接会える可能性があります。
電話やメールでは門前払いされやすい場合でも、対面で誠意を示すことで話を聞いてもらえるケースがあります。
ただし、効率は低く、1日20〜30件訪問しても商談化は1〜2件程度が一般的です。
飛び込み訪問のポイント
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項目 |
やり方の例 |
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ターゲット選定 |
地域・業種を絞り込み、効率的に回れるルートを設計する |
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トーク準備 |
30秒で自己紹介と訪問目的を伝える型を作る |
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タイミング |
午前10時〜11時、午後2時〜4時など、比較的対応してもらいやすい時間帯を狙う |
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名刺交換 |
担当者が不在でも受付で名刺を預け、後日フォローする |
飛び込み訪問は労力がかかりますが、地域密着型のビジネスや対面での信頼構築が重要な商材では効果を発揮します。
訪問後は必ずお礼のメールや電話でフォローアップし、次回接点を作ることが重要です。
今週エリアを1つ決めて、20件の飛び込み訪問を実施してみましょう。
「オンライン展示会」でリード獲得から商談につなげる
オンライン展示会では、参加者が能動的に情報収集しているため、関心度の高いリードが集まりやすい特徴があります。
ブースへの訪問履歴や資料ダウンロード状況から、顧客の関心度を測定できる点も大きなメリットです。
展示会後の迅速なフォローアップが商談化率を左右します。
オンライン展示会活用のポイント
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項目 |
やり方の例 |
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事前準備 |
商品紹介動画・資料・デモ画面を用意し、魅力的なブースを構築する |
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当日対応 |
チャット機能で訪問者の質問にリアルタイムで回答する |
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リード管理 |
訪問者の行動履歴をスコアリングし、優先順位をつける |
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事後フォロー |
展示会終了後3日以内に、関心度の高いリードへ架電する |
オンライン展示会は物理的な展示会と比べて参加コストが低く、全国の見込み顧客にアプローチできます。
展示会で獲得したリードは温度感が高いため、通常のテレアポより商談化率が2〜3倍高くなります。
次回のオンライン展示会に出展し、獲得リードへの3日以内フォローを徹底してみましょう。
SNS経由で見込み客との関係構築を始める
SNSを活用し自社の専門性や実績を継続的に発信することで、潜在顧客の認知を高められます。
特にLinkedInはBtoB営業に適しており、ターゲット企業の担当者と繋がり、投稿への反応を通じて関係を深められます。
SNS経由のアプローチは、プッシュ型営業と異なり、顧客側から関心を持ってもらえる点が特徴です。
SNS活用のポイント
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項目 |
やり方の例 |
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プロフィール最適化 |
専門性と実績を明記し、信頼性の高いプロフィールを作成する |
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定期投稿 |
業界トレンド・成功事例・ノウハウを週2〜3回発信する |
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つながり構築 |
ターゲット企業の担当者に繋がりリクエストを送る(1日10〜20件) |
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DMアプローチ |
投稿に反応してくれた相手に、価値提供を前提としたDMを送る |
SNS経由のリードは信頼関係ができている状態からスタートするため、商談化率・受注率ともに高くなります。
ただし成果が出るまでに3〜6ヶ月かかるため、中長期的な視点で取り組むことが重要です。
今週からLinkedInで業界関連の投稿を週2回行い、ターゲット企業の担当者10名と繋がってみましょう。
「リファラル営業」で紹介から確度の高い案件を生む
リファラル営業の最大の強みは、初回から高い関心温度感からスタートできる点です。
紹介案件は商談化率・受注率ともに通常の新規開拓の2〜3倍高く、営業効率が極めて良い手法です。
ただし、紹介を生むには既存顧客の満足度を高め、紹介しやすい仕組みを整える必要があります。
リファラル営業のポイント
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項目 |
やり方の例 |
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顧客満足度向上 |
既存顧客へのサポートを徹底し、高い満足度を維持する |
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紹介依頼の型化 |
「同じ課題を持つ企業様をご存知でしたらご紹介ください」と依頼する |
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インセンティブ設計 |
紹介特典(割引・プレゼント)を用意し、紹介のハードルを下げる |
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紹介後のフォロー |
紹介者に進捗を報告し、感謝を伝えて次の紹介に繋げる |
リファラル営業を仕組み化している企業では、新規案件の30〜40%が紹介経由というケースもあります。
既存顧客との関係が良好であれば、紹介依頼は決して失礼ではなく、むしろ顧客も喜んで協力してくれます。
今月中に既存顧客10社に紹介依頼を行い、1件以上の紹介獲得を目指してみましょう。
セミナー開催を通じて潜在ニーズを掘り起こす
セミナーは潜在顧客の課題認識を高めながらリードを獲得する手法です。
セミナー参加者は自ら申し込んでいるため、テーマに対する関心度が高く、質の良いリードが集まります。
セミナーでは一方的な営業トークではなく、価値ある情報提供を行うことで信頼を獲得しましょう。
参加者の課題や関心事を直接ヒアリングできる機会でもあり、その後の提案精度が高まります。
セミナー開催のポイント
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項目 |
やり方の例 |
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テーマ設定 |
ターゲット顧客が抱える典型的な課題を解決するテーマを選ぶ |
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集客施策 |
メール・SNS・Web広告を活用し、30〜50名の参加者を集める |
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コンテンツ構成 |
課題提示→解決策→事例紹介の流れで、営業色を抑えた内容にする |
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事後フォロー |
セミナー終了後3日以内に参加者全員に個別フォローメールを送る |
セミナー参加者の商談化率は20〜30%と高く、受注率も通常より1.5倍程度高くなります。
オンラインセミナー(ウェビナー)であれば、全国から参加者を集められ、コストも大幅に削減できます。
来月1回目のウェビナーを企画し、ターゲット顧客の課題を解決するテーマで開催してみましょう。
「ABM戦略」でターゲット企業に集中アプローチする
アカウントベースドマーケティング(ABM)は、特定のターゲット企業を絞り込み、集中的にアプローチする戦略です。
ABMでは数百社にアプローチするのではなく、受注可能性の高い10〜30社に絞り込みます。
各企業の組織構造・課題・決裁プロセスを深く理解し、パーソナライズされた提案を行います。
複数の担当者(決裁者・実務担当者・影響者)に対してマルチタッチでアプローチする点が特徴です。
ABM戦略のポイント
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項目 |
やり方の例 |
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ターゲット選定 |
受注可能性・案件規模・戦略的重要性から10〜30社を選定する |
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企業研究 |
組織図・事業課題・競合状況を徹底的に調査する |
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パーソナライズ |
各企業専用の提案資料を作成し、課題に特化した内容にする |
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マルチタッチ |
決裁者・実務担当者・影響者に対して複数チャネルで接触する |
ABM戦略は大型案件の獲得に適しており、1件あたりの受注金額が通常の2〜5倍になることもあります。
ターゲット企業を絞り込むため、営業リソースを効率的に配分でき、ROIが高くなります。
今月中にターゲット企業を10社選定し、各社の組織構造と課題を調査してみましょう。
メールマーケティングで中長期的な育成を図る
メールマーケティングは定期的な情報提供メールを通じて、見込み顧客との接点を維持し、購買意欲を育成する手法です。
メールマーケティングでは、すぐに商談化しないリードに対して、継続的に価値ある情報を届けます。
業界ニュース・成功事例・ノウハウ記事などを配信することで、自社の専門性を認識してもらえます。
開封率・クリック率を測定することで、各リードの関心度を把握し、適切なタイミングでアプローチしましょう。
メールマーケティングのポイント
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項目 |
やり方の例 |
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リスト整備 |
過去の問い合わせ・名刺交換・セミナー参加者などをリスト化する |
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コンテンツ作成 |
月2回、業界トレンドや成功事例をまとめたメールを配信する |
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セグメント配信 |
業界・関心テーマ別にセグメントし、パーソナライズしたメールを送る |
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スコアリング |
開封・クリック行動をスコア化し、ホットリードを抽出する |
メールマーケティングは1件あたりのコストが非常に低く、大量のリードを同時に育成できます。
スコアが一定以上になったリードに営業が架電することで、商談化率が通常の2倍以上になります。
今月から月2回の情報提供メールを開始し、開封率とクリック率を測定してみましょう。
パートナー企業と協業して新規チャネルを開拓する
パートナー協業は補完関係にある企業と提携し、互いの顧客基盤を活用して新規チャネルを開拓する手法です。
パートナー協業では、自社単独ではリーチできない市場や顧客層にアクセスできます。
例えば、自社の商品とパートナーのサービスを組み合わせた共同提案により、双方の顧客に価値を提供できます。
パートナーの信頼が移るため、新規顧客からの受け入れもスムーズです。
パートナー協業のポイント
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項目 |
やり方の例 |
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パートナー選定 |
自社と補完関係にあり、顧客層が重なる企業を5〜10社リストアップする |
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Win-Win設計 |
双方にメリットがある協業スキーム(紹介料・レベニューシェア)を設計する |
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協業契約 |
役割分担・収益配分・責任範囲を明文化した契約を締結する |
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定期レビュー |
月次で協業成果を振り返り、改善点を議論する |
パートナー協業により、自社の営業リソースを増やさずに新規顧客獲得チャネルを拡大できます。
協業が軌道に乗れば、パートナー経由の案件が全体の20〜30%を占めることもあります。
今月中に協業候補企業を3社リストアップし、提案資料を作成してアプローチしてみましょう。
新規開拓営業を成功させる3つのポイント
「BANT情報」を初回商談で確実にヒアリングする
なぜBANT情報の取得が重要なのでしょうか?
予算・決裁権・ニーズ・導入時期を把握することで、案件の確度を正確に判断し、無駄な営業工数を削減できるためです。
BANT情報とは、Budget(予算)・Authority(決裁権)・Needs(ニーズ)・Timeframe(導入時期)の4つを指します。
この4つの情報が揃っていない案件は、どれだけ提案を重ねても受注に至らないケースが多いです。
初回商談でBANT情報を確実に取得することで、案件の優先順位を正しく判断できます。
BANT情報の具体的な確認方法
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項目 |
やり方の例 |
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Budget(予算) |
「◯◯の課題解決に、年間どれくらいの予算を確保されていますか?」と直接確認する |
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Authority(決裁権) |
「最終的な導入判断は、どなたが行われますか?」と決裁者を特定する |
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Needs(ニーズ) |
「現在、どのような課題を最優先で解決したいとお考えですか?」と深掘りする |
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Timeframe(導入時期) |
「いつ頃までに導入を完了したいとお考えですか?」と具体的な時期を確認する |
BANT情報が揃っている案件は受注率が3倍以上高く、営業効率が大きく向上します。
初回商談では遠慮せず、BANT情報を確認する質問を必ず行う習慣を作りましょう。
次回の初回商談では、BANT情報を確認する質問を4つ準備してから臨んでみましょう。
断られても次の接点をつくる「フォローアップ設計」を持つ
新規開拓では、初回アプローチで「今は必要ない」と断られることが大半です。
しかし「今は必要ない」は「永遠に必要ない」ではなく、3ヶ月後・6ヶ月後に状況が変わる可能性があります。
フォローアップを設計せずに放置すると、顧客の状況が変わったタイミングを逃し、競合に案件を奪われます。
効果的なフォローアップの設計
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項目 |
やり方の例 |
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温度感の分類 |
断られた理由から、Hot(3ヶ月後)/Warm(6ヶ月後)/Cold(1年後)に分類する |
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接触理由の設定 |
新機能リリース・業界ニュース・成功事例など、価値ある情報を添えて連絡する |
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リマインダー設定 |
CRMに次回接触日を登録し、自動通知で連絡漏れを防ぐ |
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複数チャネル活用 |
電話・メール・SNSなど、複数の接触手段を組み合わせる |
フォローアップを仕組み化することで、初回で断られた顧客の20〜30%が半年以内に商談化することもあります。
「今は必要ない」と言われた顧客こそ、将来の有望なリードとして丁寧にフォローアップすべきです。
今週中に過去3ヶ月で断られた顧客をリストアップし、温度感別に次回接触日を設定してみましょう。
提案は相手の課題解決にフォーカスして「御用聞き」にならない
なぜ御用聞き営業ではいけないのでしょうか?
顧客の言いなりになるだけでは価値を提供できず、価格競争に巻き込まれて利益率が低下するためです。
御用聞き営業とは、顧客の要望をそのまま受け入れ、見積もりを出すだけの受動的な営業スタイルです。
このスタイルでは差別化ができず、最終的に「価格が安い方」という基準で競合と比較されてしまいます。
課題解決型の提案営業では、顧客が気づいていない課題を指摘し、最適な解決策を能動的に提案します。
課題解決型提案のポイント
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項目 |
やり方の例 |
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課題の深掘り |
「なぜその方法を取られているのですか?」と3回繰り返し、根本課題を特定する |
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仮説提示 |
「同業他社では◯◯という課題があり、△△で解決しています」と仮説を投げかける |
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ROI明示 |
「この施策により年間◯◯万円のコスト削減が見込めます」と数値で効果を示す |
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代替案提示 |
顧客の要望に対して、より効果的な代替案を専門家として提案する |
課題解決型の提案を行うことで、顧客は「この営業担当者は信頼できるパートナー」と認識します。
価格だけで選ばれるのではなく、提案内容と専門性で選ばれる関係性を構築することが重要です。
次回の商談では、顧客の要望に対して「なぜそう考えるのか」を3回深掘りしてみましょう。
新規開拓営業をうまく行かせる5つの手順
まず「狙うべき業界と企業規模」を決めてリスト化する
なぜ最初にターゲットを明確にする必要があるのでしょうか?
狙うべき顧客を絞り込むことで、営業リソースを効率的に配分し、成約率を最大化できるためです。
新規開拓では「とりあえず数を打つ」アプローチは非効率であり、ターゲットを絞り込むことが成功の第一歩です。
業界・企業規模・地域を明確にすることで、提案内容もパーソナライズしやすくなります。
過去の受注データを分析し、成約率の高い顧客の共通項を洗い出すことが重要です。
ターゲット選定とリスト化の手順
- 過去1年の受注企業を業界・規模・地域で分類する
- 各セグメントの受注率・平均単価・営業工数を算出する
- 最も効率の良いセグメントを優先ターゲットとして決定する
- ターゲット条件に合致する企業を100〜300社リスト化する
ターゲットを絞り込むことで、営業メッセージの統一性が生まれ、チーム全体で知見を共有しやすくなります。
リスト化の際は、企業名・業界・規模・所在地・担当者名・電話番号・メールアドレスを整理します。
CRMやExcelでリストを管理し、アプローチ状況を記録できる仕組みを作ることが必要です。
今週中に過去6ヶ月の受注データを分析し、受注率が最も高い業界と企業規模を特定してみましょう。
アプローチ先を「温度感」で分けて優先順位をつける
なぜ温度感で優先順位をつける必要があるのでしょうか?
限られた営業リソースを、受注可能性の高い顧客に集中させることで、成果を最大化できるためです。
すべての見込み顧客に同じ時間と労力をかけることは非効率であり、温度感に応じた戦略が必要です。
温度感とは、顧客の購買意欲や関心度を表す指標で、Hot・Warm・Coldの3段階に分類するのが一般的です。
温度感が高い顧客には即座にアプローチし、低い顧客には中長期的な育成を行います。
温度感別の優先順位と対応方法
- Hot(高):過去に接点があり、具体的な課題を持っている → 即日〜3日以内に架電し、商談設定を優先
- Warm(中):接点はあるが、ニーズが顕在化していない → 1〜2週間以内に接触し、課題喚起を行う
- Cold(低):接点がなく、ニーズも不明 → 月1回の情報提供メールで関係を維持し、育成する
温度感の判断基準は、過去の接触履歴・問い合わせ有無・ウェブサイト訪問履歴・業界の課題などから総合的に判断します。
CRMでタグやステータスを設定し、温度感ごとにリストを分類することで、効率的にアプローチできます。
営業担当者は毎週、Hot・Warmリストを優先的に消化し、Coldリストは月次でフォローする習慣を作りましょう。
今日中にアプローチリストをHot・Warm・Coldの3つに分類し、それぞれの件数を確認してみましょう。
初回コンタクト用の「断られにくいトーク」を型化する
なぜ初回トークを型化する必要があるのでしょうか?
初回の30秒で顧客の関心を引けるかが商談化を左右するため、効果的なトークを標準化することが重要です。
初回コンタクトでは、顧客は「売り込まれる」と警戒しているため、冒頭で価値を明確に伝えなければ即座に断られます。
型化されたトークがあれば、経験の浅いメンバーでも一定の成果を出せるようになります。
トークの型は、自己紹介・価値提案・質問の3要素で構成し、30秒以内に収めることが基本です。
断られにくいトークの構成要素
- 簡潔な自己紹介(10秒):会社名と名前を名乗り、すぐに本題に入る
- 価値提案(15秒):「◯◯業界の企業様で、△△の課題を平均30%改善した実績があります」と具体的に伝える
- 質問(5秒):「現在◯◯の方法で対応されていますか?」と相手の状況を確認する
- 次のアクション提案:「15分だけお時間をいただけませんか?」と明確に依頼する
トークスクリプトは1パターンだけでなく、3パターン程度用意してABテストを行い、最も反応率の高いものを採用します。
チーム内でトークの型を共有し、成功事例を横展開することで、全体の商談化率が向上します。
録音機能を活用し、実際のトークを振り返って改善点を見つける習慣を作りましょう。
今週中に初回トークの型を3パターン作成し、それぞれ10件ずつテストして反応率を比較してみましょう。
商談の最後に「次回のアポ日時」を決めてから終わる
なぜ商談中に次回アポを設定する必要があるのでしょうか?
商談終了後に連絡すると、顧客の関心が冷めたり、スケジュールが埋まったりして、次回接点を作れなくなるためです。
多くの営業担当者は「後日改めてご連絡します」と商談を終えてしまい、その後のフォローアップに苦労します。
しかし商談の場で次回アポを設定すれば、案件の進行が確実になり、失注リスクが大幅に低下します。
次回アポの設定は、商談の最後5分で必ず行うべき重要なアクションです。
次回アポ設定の手順とポイント
- 商談内容をまとめる:「本日は◯◯についてお話しいただき、△△が課題とわかりました」と要約する
- 次回の目的を提示する:「次回は具体的な提案書をお持ちします」と明確な目的を伝える
- 日時を提案する:「来週火曜日の14時か、水曜日の10時でご都合いかがでしょうか?」と2〜3の選択肢を提示する
- その場で確定する:カレンダーを開いてもらい、その場で予定を入れてもらう
次回アポを設定する際は「1週間後」といった曖昧な表現ではなく、具体的な日時を決めることが重要です。
「スケジュールを確認してから連絡します」と言われた場合も「では明日の午前中に確認のお電話をさせていただきます」と次の接点を作ります。
次回アポが設定できた案件は受注率が2倍以上高くなるため、商談の最重要ゴールとして位置づけましょう。
SFAで案件の進捗を記録して勝ちパターンを見つける
なぜSFAで案件を記録する必要があるのでしょうか?
営業活動を数値化・可視化することで、成功パターンを発見し、チーム全体で再現できるようになるためです。
SFA(Sales Force Automation)は、営業活動の記録・分析・管理を行うツールです。
案件の進捗状況・商談内容・顧客の反応・失注理由などを記録することで、勝ちパターンと負けパターンが明確になります。
記録されたデータを分析することで
「どの業界が受注率が高いか」
「どのフェーズで案件が止まりやすいか」
などの傾向が見えてきます。
SFA活用のポイント
|
項目 |
やり方の例 |
|
案件情報の登録 |
顧客名・案件規模・フェーズ・次回アクションを商談後すぐに入力する |
|
商談内容の記録 |
話した内容・顧客の反応・懸念点を簡潔に記録する |
|
フェーズ管理 |
リード→商談→提案→クロージングの各フェーズで進捗を更新する |
|
失注理由の分析 |
失注した案件は必ず理由を記録し、月次で傾向を分析する |
SFAのデータを活用することで
- 受注率の高い業界
- 平均受注期間
- ボトルネックとなるフェーズ
などが可視化されます。
チーム全体でデータを共有することで、トップセールスの勝ちパターンを他のメンバーが学び、再現できるようになります。
SFAへの入力を習慣化し、週次でデータを振り返る時間を設けることが重要です。
今週からすべての商談後にSFAへ入力する習慣を作り、月末に受注率の高い業界を分析してみましょう。
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