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17業界×9つのシーン別:営業トークスクリプトの例文集【完全保存版】

「営業、商談でトークが噛み合わない…」──それ、業界特化の視点やトークスクリプトを用いた準備やロープレの回数が少ないせいかもしれません。
誰が話しても成果が出る営業トークは、業界別に最適化された“型”から生まれます。
成果を生む会話の設計図、今すぐ手に入れませんか?
本記事を読むと分かること
・成果が出た!17業界別トークスクリプト例(IT業界/Saas/ツール系)
・営業スクリプトを用意する3つのメリット(迷わず話せる/再現性/新人即戦力)
・営業トークスクリプトを作る際の3つの注意点(目的設定/言い回し/改善運用)
現場の営業担当者だけでなく、営業責任者必見の内容です。
「もっと詳しく教えて欲しい」「これ、うちにも当てはまるかも」と思った方は、ぜひ営業のプロ集団「スタジアム」に無料で相談してみましょう!
9つのよくあるシーン別:営業トークスクリプトの例文
「受付突破」は会社名より“用件先出し”が大事
受付の壁を超えるには、「〇〇の件でお電話しました」と最初に要件を伝えるだけで反応が変わります。社名だけ先に出すと営業電話と認識されやすく、即ブロックされることも。相手にとって“関係ある話かどうか”を伝えるのが突破のポイントです。以下は、実際に現場で効果の高かった受付突破トークのテンプレートです。
例文
〇〇のご確認でお電話いたしました、○○株式会社の△△と申します。
↓
先日お渡しした〇〇資料の件でして、内容に一点だけ補足がありご連絡いたしました。
↓
(少々お待ちください、確認いたします)
ありがとうございます。1〜2分で終わりますので、〇〇様にだけ直接お伝えできればと思いまして。
ポイントは、「〇〇のご確認で」「〇〇資料の補足で」など、電話の理由を一言で伝えること。
受付の方は“誰が”よりも“何の用か”を見ています。内容が本人に関係ありそうかどうか、それが取り次ぐかどうかの判断軸です。
さらに「すぐ終わる」「補足だけ」と短時間を強調すると、通されやすさが一気に上がります。
小手先の言い回しではなく、“相手が納得できる理由”を自然に届ける。それが受付突破の最短ルートです。
「決裁者に取り次いでもらう」ために、課題感を訴求する
決裁者につないでもらうには、「上の方でないと判断できなさそうな話だな」と思わってもらう“匂わせ”が効果的です。内容をすべて言ってしまうと逆に受付で完結されてしまうので、「重要そう」「詳しく聞かないと判断できなさそう」と感じてもらうのが突破口になります。以下はそのまま使える実践テンプレートです。
例文
〇〇の件でお電話しました、○○株式会社の△△と申します。
↓
実は、御社でも該当する可能性がある〇〇に関して、緊急度が高まりつつある内容でして、担当の方にだけ直接お伝えしたくご連絡しました。
↓
(担当者名わかりますか?/どういったご用件ですか?)
はい、〇〇に関して、現場レベルでは判断が難しいケースが多く、〇〇様のようなポジションの方にお伝えする必要がありまして。
ポイントは、「緊急度が高まっている」「現場では判断が難しい」というワードで、“これは決裁者の判断領域だ”と自然に伝えることです。
課題やリスクを匂わせながら、詳細は直接話すスタンスを崩さないのがコツ。
言いすぎず、でも意味深に。これが受付の判断基準を超える一言になります。
「つなぐ理由」が受付の中で明確になった瞬間、決裁者のラインは見えてきます。
「最初の一言」で“おっ”と思わせて話を聞いてもらう
はじめの一言で相手の意識をこちらに向けるには、「自分に関係あるかも」と思わせる“問いかけ”がポイントになります。とくに、現場での小さな違和感や負担感を言葉にしてあげると、反応が一変します。
例文
〇〇の対応、最近ちょっと手間取っていたりしませんか?
↓(うん、たしかに…)
実はその「〇〇が地味に面倒」という声、いま特に多くてですね。同じようなお悩みを持つ方の支援をしている○○株式会社の△△と申します。
↓(ちょっと聞いてみようかな)
たとえば、〇〇の工程を1ステップにまとめて、1人あたり週〇〇時間を削減できた事例がありまして…もし少しでも似たようなお悩みがあれば、お役に立てるかもしれません。
↓(それって、うちにも関係あるかも)
〇〇様の現場でも似たようなことがあるか、一度5分だけお話しできませんか?
このトークのポイントは、「あえて細かくて地味な“イライラ”」を最初に突くことです。
“〇〇の対応”など具体的な言葉を使うと、相手の頭の中にシーンが浮かびやすく、話を聞く構えが自然に整います。
最初の一言で“共感”をつくると、その後の会話が一気にスムーズになります。
「断られた後」に逆転する“〇〇って困ってませんか?”
一度「間に合ってます」「大丈夫です」と断られても、そこで終わらせず、“あえて視点を変えて問い直す”ことで会話を立て直すことができます。相手が見過ごしている小さなストレスや違和感を突くのが逆転の糸口です。
例文
承知しました、無理にとは思っていません。ただ、ちなみに〇〇の部分って、今ちょっとでも「手間だな…」と感じることありませんか?
↓(うーん…実は少し…)
実はそこ、他のご担当者からも「大きな課題じゃないけど、毎回地味にストレス」とよく聞きまして。同じような話が多くて、〇〇の負担を減らす取り組みをしてるんです。
↓(そんな視点なかったな)
たとえば〇〇を〇〇化することで、1件あたり〇〇分削減できた企業さまもいて…〇〇様の現場でも応用できそうな気がしています。
↓(ちょっと話を聞いてみようかな)
5分だけで結構です。〇〇に関して、他社でどんな取り組みをしてるのか、ご紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
この逆転トークのポイントは、「断られた内容に執着せず、相手が見落としている“別の小さな困りごと”に視点をずらすこと」です。
「〇〇って、地味に困ってませんか?」という投げかけは、“強引さゼロ”で会話の再スタートを切れる非常に強力な問いかけです。
「押す」ではなく「寄り添う」姿勢が、逆転のきっかけになります。
「アポ獲得」は“次の行動”を即提示する
相手が少しでも興味を示した瞬間を逃さず、「じゃあ、いつ動くか」を即提示することでアポ率は劇的に上がります。曖昧な確認ではなく、“日時+内容”を一緒に示すと、相手も答えやすくなります。
以下の例文テンプレートは、まさにその「一歩先」を自然に引き出す形式です。
例文
〇〇の導入支援をしている○○株式会社の△△と申します。さきほどの「〇〇に課題がある」というお話、まさに弊社の〇〇で改善できる可能性があります。
↓(興味あり)
ありがとうございます。実際に〇〇業界の企業でどんな成果が出ているか、事例を交えて15分ほどでご紹介できればと思うのですが、〇月〇日(水)か〇月〇日(木)の午前中、ご都合いかがでしょうか?
↓(調整へ)
では〇月〇日(木)の10時で承知しました。当日スムーズにご覧いただけるよう、簡単な資料を前日までにお送りしますね。
このテンプレートのキモは「感情が動いた“今このタイミング”で、次アクションを明示すること」。具体的な日時と所要時間、話す内容まで先に提示することで、「それなら聞いてみようかな」と思ってもらいやすくなります。アポ率が伸び悩むときこそ、日程提示の“即打ち”が効きます。現場ですぐに使える一撃です。
「初商談」は“雑共通点”を探すと流れが変わる
初回の商談では、いきなり本題に入るよりも“共通点”を見つける雑談を先に入れることで、相手の緊張がほぐれ、会話の流れが一気に自然になります。共通点は業界・トレンド・趣味・時事ネタなど身近なものが効果的。
以下のテンプレートは、雑談から商談へのスムーズな切り替えができる一例です。
例文
今日はお忙しい中ありがとうございます。ちなみに、〇〇様のオフィスって〇〇の近くですよね?実はうちの社員もそのあたりに住んでまして、先日〇〇のカフェの話で盛り上がったんですよ(笑)
↓(共通点で笑顔)
やっぱりあのあたり、お店も多くていいですよね。こういうちょっとした共通点があると、なんだか嬉しくなりますね。
↓(雰囲気が和む)
では、早速本題に入らせていただきます。今日は〇〇の件で、御社の状況やお考えをお伺いしながら、弊社の〇〇がどんな形でお役に立てるか、ご提案できればと思っています。
このテンプレートの要は、「共通点」をきっかけに、心の距離を一歩近づけること。無理にウケを狙う必要はなく、相手の身近な話題にそっと触れるだけで十分です。
空気がなめらかになるだけでなく、その後のヒアリングにもぐっと入りやすくなります。初商談で“雑談を制する者”が、信頼を最初につかみます。
「ヒアリング」は“過去→現在→理想(未来)”の順で聞き出す
相手の本音を自然に引き出すには、“過去→現在→理想”の順で聞くのが鉄則です。順番を守るだけで、会話の深さと信頼感がまるで変わります。以下はその流れを踏まえた、実際に現場で使えるトークテンプレートです。
例文
これまで〇〇のご対応って、どんな感じでやられてきたんですか?
↓(例:ずっと内製でやってました)
ありがとうございます。ちなみに今は、〇〇で一番手間に感じてることってどんな部分ですか?
↓(例:更新作業が追いついていない)
なるほど、よく分かりました。もし理想的な形を挙げるとしたら、〇〇がどうなっていたらベストだと思いますか?
↓(例:手離れよく自動で進む状態)
ありがとうございます。実はその“〇〇が自動で回る”という状態に近づける方法がありまして、少しだけお時間いただければ、具体的な選択肢を共有できるんですが、今お時間よろしいですか?
ポイントは、いきなり課題を聞かないこと。
過去のやり方にまず共感し、今の“引っかかり”を聞いたうえで、理想を明確にしてもらうことで、相手も気づいていなかったニーズが自然に見えてきます。
〇〇を繰り返すことで、対話に一貫性が出て、会話の解像度が一気に上がります。
この流れを体に染み込ませておくと、ヒアリングの質が劇的に変わります。
「提案トーク」は“他社比較”より“導入後のベネフィット”を語る
提案時に他社との比較をしても、決め手にはなりにくいことがあります。それよりも、導入後に「〇〇がどう変わるか」を具体的に伝えることで、相手の想像力を動かすことができます。以下は、“ベネフィット訴求”に重きを置いた実践的なトークテンプレートです。
例文
今回ご提案した〇〇サービスですが、導入いただくことで、〇〇の工数が◯割ほど削減できる見込みがあります。
↓(例:更新作業の月10時間分がカット)
さらに、〇〇が自動化されることで、今まで後回しにされていた〇〇にも手が回るようになります。
↓(例:分析や改善の時間に充てられる)
実際、似たような業界の△△社さんも、〇〇導入から約1ヶ月で成果が出始めています。
↓(例:月の問合せ数が20%増)
比較ではなく、「〇〇がこう変わった」とリアルな変化を感じていただけると嬉しいです。
このトークの要点は、“スペックの差”ではなく“変化の実感”を伝えることです。
お客さまの頭の中には「で、導入したらどうなるの?」という問いがあります。そこに対し、〇〇というベネフィットを明確に描いてあげることで、導入後の姿がリアルにイメージできます。
他社との比較では伝わりづらい「自社にとっての価値」を、〇〇の変化として語ることが、提案の納得感を生むカギになります。
「クロージング」は“上司がOKする理由”を一緒に作る
クロージングで「上に確認します」と言われたときは、ただ待つのではなく、上司が納得しやすい理由を一緒に言語化してあげることで、承認率がグッと高まります。以下は、上司に伝える“説得材料”を一緒に整理するためのトークテンプレートです。
例文
ご検討いただきありがとうございます。ちなみに、〇〇様が上司の方にお話しされるとしたら、どんな観点が一番大事になりそうですか?
↓(例:コスト対効果)
なるほど、〇〇という点ですね。そこを踏まえて、例えば「今の〇〇が月10時間かかっているのが3時間に短縮できる見込みがある」というのは、説得材料になりそうでしょうか?
↓(例:それなら伝えやすい)
ありがとうございます。では、〇〇というポイントを中心に、上司の方が判断しやすいように簡単な提案メモをお作りしますね。
このトークの肝は、「説得の準備を一緒にする姿勢」を見せることです。
営業側が資料や説明を整えるのは当然ですが、“上司の判断基準”を事前に引き出しておくことで、より的確なアシストができます。
「〇〇が決裁のポイントになる」という視点を一緒に言語化できれば、担当者も自信を持って説明しやすくなり、結果的に社内稟議もスムーズになります。
17の業界別:営業トークスクリプトの例文
「SaaS営業」は“類似ツールとの違い”を即答できるか
類似サービスとの差異を明確に伝え、お客さまにとっての“導入価値”を腹落ちさせるには、現場で即使える一言があると心強いです。以下は、トークの流れの中で“他ツールとの違い”を自然に差し込むテンプレートです。
例文
〇〇の導入を検討されているとのことでしたが、ちなみに他にも△△や□□といったツールもご覧になられましたか?
↓(はい)
ありがとうございます。実は〇〇は、□□と違って【〇〇の独自性】の部分に強みを持っていまして、たとえば【〇〇の導入事例や実績】が特徴です。
↓(反応あり)
さらに、〇〇は現場の方が“自走できる”運用設計になっているため、定着率や初動速度の面でもご評価いただくことが多いのですが、そういった点って今のご検討事項にも含まれていらっしゃいますか?
↓(はい)
ありがとうございます。その点踏まえて、実際に〇〇がどのように使われているか、デモも含めてご案内できればと思うのですが、今週中でお時間いただけそうな枠などございますか?
このスクリプトのポイントは、“他社ツールを否定せず、あくまで差異に着目する”ことと、“質問ベースで相手の検討軸を引き出す”ことです。違いの説明が独りよがりにならないよう、相手の検討状況を確認しながら対話の中で自然に差し込むことで、提案の納得感を高めることができます。
「IT企業」には“既存ツールで困ってる点”から入る
最初に“既存のツール”に対する小さな不満や違和感を拾うと、会話が前向きに広がりやすくなります。以下はその流れを意識した実践的なトーク例です。
例文
お世話になっております。〇〇の□□と申します。
突然のご連絡失礼いたします。現在、〇〇様のほうでは、日々の〇〇業務において何か既存ツールで「ちょっと使いづらいな」と感じられていることはございませんか?
↓(はい)
ありがとうございます。実は、同じような声を多くいただいておりまして、弊社では〇〇業務を“より早く・ラクに”するサポートツール〇〇を展開しております。
↓(興味あり)
もしよろしければ、一度メールにて〇〇の導入事例や、実際に“△△の工数が約50%削減された事例”などをご紹介できればと思うのですが、メールアドレスをお伺いしてもよろしいでしょうか?
↓(OK)
ありがとうございます!それでは本日中に〇〇資料をお送りいたしますので、ご覧いただいたうえで、また明日の〇時ごろにお電話差し上げてもよろしいでしょうか?
このトーク例のポイントは、
・「不満」ではなく「あえて深掘りしにくいモヤモヤ」に光を当てることで、ガードを下げやすくなる点
・“同じような声が多い”という共感ワードで心理的ハードルを下げ、具体的な成果事例で関心を引く構成
です。
すぐに検討されない企業でも、興味の入り口は「日々のちょっとした不満」だったりします。そこに丁寧に寄り添うことで、初回接触でも前向きな返答を得やすくなります。
「人材業界」には“採用予算決裁のタイミング”を捉える
人材業界では「決裁タイミング」こそが突破口です。採用ニーズの顕在化を前提にせず、あえて“そろそろ動き出す頃合いでは”と予測して声をかけることで、相手の記憶に残りやすくなります。以下のようなトーク例が実践的です。
例文
お世話になっております。〇〇の□□と申します。
突然のご連絡で失礼いたします。〇〇様の業界ですと、ちょうどこの時期に“来期の採用計画”や“中途枠の補充”を検討されることが多いかと存じますが、そろそろ何か動きはございますでしょうか?
↓(まだこれから)
承知いたしました。実は、弊社では「今すぐではないが、近々動くかも」という企業様向けに、“採用市況レポート”や“他社の採用成功事例”などをまとめた資料をご提供しております。
↓(興味あり)
もしよろしければ、メールでお送りしておくだけでも構いませんので、今後の参考にしていただければと思いまして…メールアドレスをお伺いしてもよろしいでしょうか?
↓(OK)
ありがとうございます!それでは本日中に資料をお送りいたしますね。あわせて、来週の〇曜日あたりに少しだけお電話差し上げてもよろしいでしょうか?
このトークスクリプトのポイントは、
・「そろそろ決裁の時期ですか?」という言葉でタイミング感に共鳴し、相手の判断軸に先回りして寄せること
・今すぐ採用しない企業にも“情報だけ先出し”で接点をつくること
です。採用は常に動いていなくても、「考える時期」はある。そこを的確に突くことで、受け入れられる確率が大きく変わってきます。
「広告・マーケ業界」には“CVR or 顧客単価”を直球で聞く
広告・マーケ業界では「CVR(コンバージョン率)」や「顧客単価」は最優先のKPIです。遠回しな提案より、直球で数字の話を切り出す方が、相手の“判断軸”にストレートに届きます。
例文
お世話になっております。△△株式会社の□□と申します。〇〇という教育機関向けのマーケ支援ツールをご提供しております。
↓
他社さまで導入いただいた際に「LP経由のCVRが約1.4倍に改善された」という声がありまして、今日はその事例を元にお話できればと思いご連絡しました。
↓
〇〇様では、今メインで打たれている施策で、CVRってどれくらい出ていますか?もし差し支えなければで大丈夫です。
↓(CVR回答 or 明言せず)
ありがとうございます。弊社の〇〇では、ターゲットごとに過去の検索傾向から、ピンポイントで“刺さるコンテンツ”を設計する仕組みになっていて、結果的にCVR改善や顧客単価アップにつながっているケースが多いです。
↓
他社の数字や成果も載せた資料を一度お送りしたくてしておりまして、ご確認いただけるメールアドレスをお伺いしてもよろしいでしょうか?
このように、あえて“数字”から先に切り込むことで、検討の主導権を握りつつ、短時間でも相手の課題を引き出しやすくなります。数字で動く業界には、数字で響かせるトークが効果的です。
「大企業」には“稟議や承認を誰が行うのかの流れをなめらかに聞く”
大企業の商談では、「誰が起案し、誰が最終承認するのか」が見えないまま進むと、あとで壁にぶつかることがあります。相手との信頼関係を崩さず、承認ルートを自然に把握するための実践トーク例がこちらです。
例文
〇〇の件、ご興味を持っていただきありがとうございます。ちなみに、こういったご提案って、最初のご相談は〇〇様で進めて大丈夫そうですか?
↓(はい)
ありがとうございます!ちなみに、稟議の流れって、起案は〇〇部門、決裁は〇〇役職の方が多かったりしますか?
↓(そうですね or 詳細説明)
なるほど、イメージ掴めました。実際そのご決裁に上がるまでの間に、たとえば資料提出や社内説明が必要になるタイミングってあったりしますか?
↓(あります)
ありがとうございます。〇〇のご判断に必要な情報はすぐご用意できますので、その際は遠慮なくご連絡くださいね。
このトークのポイントは、「聞き出す」ではなく「あくまで確認する」姿勢です。押しつけず、相手の流れに寄り添う聞き方をすると、社内の動きも自然に教えてもらえる可能性が高くなります。商談の無駄打ちを防ぐ、実戦向きの一手です。
「不動産」には“空室 or 管理コスト”の二択で切り込む
「〇〇」というキーワードを複数回自然に含めながら、不動産業界に多い“空室”と“管理コスト”という悩みから導入提案へつなぐ実践的な会話例です。
例文
お世話になっております、〇〇の△△と申します。
突然のお電話失礼いたします。今、「〇〇の空室がなかなか埋まらない」や「〇〇の管理コストがかさんでいる」といったお悩みが多くて、少しだけお伺いできればと思いご連絡しました。
↓(課題感あり)
ありがとうございます。実は〇〇では、物件ごとに短期スタッフをスポットで入れて、空室の案内や簡易清掃などを効率化されている企業様が増えてまして。
↓(詳しく聞きたい)
まさにそこなんです。〇〇様のように物件数が多いと、1件あたりの手間が積もって月の管理コストが跳ね上がるので、必要なときだけ人を確保することで全体の負担がグッと下がるんです。
もしお時間いただけそうでしたら、明日か明後日で30分ほど、〇〇様の物件状況に合わせて具体的なやり方をお話できればと思うのですが、いかがでしょうか?
このトークのポイントは、最初の10秒で“空室”と“コスト”のどちらかに共感を得る問いかけから入ることです。
ヒアリングを交えつつ、〇〇のサービス導入が「コスト削減」と「作業効率化」どちらにも直結することを、〇〇様の状況に沿って伝える構成にしています。
営業を「聞く価値のある話」に変える、実践向けのトーク展開です。
「保険業界」には“支社長が困ってる声”を拾う
「〇〇」というキーワードを複数回織り交ぜながら、支社長が日常的に感じている“人手不足”や“採用難”というリアルな課題に共感し、自然に〇〇の提案につなげる構成のトーク例です。
例文
お世話になっております、〇〇の△△と申します。
突然のご連絡失礼いたします。最近、保険業界の支社長の方々から「〇〇の営業マンが集まらない」や「〇〇の採用がうまくいかない」といったお悩みをよく伺っておりまして、〇〇様のところではいかがでしょうか?
↓(課題感あり)
やはりそうですよね。実は〇〇では、営業経験者や保険資格保有者など、即戦力の人材を1日単位で呼べる仕組みがありまして、各支社でかなり活用されているんです。
↓(興味あり)
ありがとうございます。〇〇様のように新規営業と育成を両立しないといけない立場の方にとっては、「今この時期だけ」「このエリアだけ」といった柔軟な対応ができるのは、かなり助かるとよく言われていまして。
まずは30分ほど、〇〇様の現場状況をお伺いしながら、実際にどんな使い方ができるのかご案内させていただければと思うのですが、ご都合いかがでしょうか?
このスクリプトの要点は、“支社長が実際に発している声”をそのまま使って共感を引き出す点と、〇〇の仕組みを「自分事化」させて想像させる工夫にあります。
具体的な声をきっかけに会話を進めることで、ただの営業ではなく「味方」として受け入れてもらいやすくなります。
「士業(税理士・社労士)」には“顧問先の相談内容”を
「〇〇」というキーワードを織り込みながら、士業の先生が日々受けている“人手不足”や“採用相談”といったリアルな顧問先の声を切り口に、自然に〇〇の提案へつなげる会話テンプレートです。
例文
お世話になっております、〇〇の△△と申します。
いきなりのご連絡失礼いたします。最近、税理士や社労士の先生方から「〇〇の顧問先から採用について相談されることが増えてきた」といったお声をよく伺うのですが、〇〇様のところでもそういったケースはありますか?
↓(ある)
ありがとうございます。実は〇〇では、単発・短期で働ける人材を企業が手軽に募集できる仕組みがありまして、顧問先の“急な人手不足”や“定着しない”といった課題に対して、提案ツールとして使われるケースが増えてるんです。
↓(興味あり)
〇〇様のように、日々顧問先から幅広い相談を受けられている先生ですと、「採用に強い士業」として信頼を深めるきっかけにもなっておりまして。
もしよろしければ、明日か明後日で30分ほど、〇〇のサービス内容や他の士業の先生の活用事例を共有させていただけませんか?
このスクリプトの核心は、“士業本人の課題”ではなく“顧問先からの相談”に焦点を当てて興味を引く構成です。
また、「提案できる選択肢を持つ先生」として価値が高まることを伝えることで、〇〇を“自分の仕事を広げる手段”として捉えてもらいやすくなります。
「製造業」には“現場で滞ってる作業”を具体例に
製造現場では、「あと1人いれば回るのに…」という工程がどこかに眠っていることが多いです。だからこそ、作業単位で区切って具体例を出しながら課題を掘り起こすことで、スムーズに提案のきっかけを作れます。
例文
お世話になっております。〇〇の△△と申します。実は今、製造業のお客様から「梱包だけ人手が足りない」「出荷前検品がいつも残業になる」といった声をよく伺っておりまして、
↓(反応あり)
ありがとうございます。御社では「組立」「検査」「梱包」など一連の流れの中で、どこか1工程だけ滞りがちと感じる場面はございませんか?
↓(ある)
まさにそのような工程に、単発・即日で補助人材を入れる仕組みが〇〇です。固定採用ではなく“ピンポイントで1日1名から”使えるので、繁忙日だけ手伝ってもらうような形なのですが、
↓(詳しく聞きたい)
実際に△△工業様では「出荷日の午後だけ人を増やす」ことで残業がゼロになり、社員の定着率も上がったと伺っています。ぜひ御社でも、滞る工程の可視化からご一緒できればと思うのですが、明日か明後日でご相談のお時間いただけそうでしょうか?
このトークでは、「工程を区切って聞く」ことがカギです。
人手不足という大きなテーマではなく、「どこが・いつ・なぜ滞るのか」を具体的に引き出すことで、現場に即したリアルな提案に繋がります。
「物流業界」には“繁忙期のボトルネック”を共感ワードにする
物流の現場では、“繁忙期は仕方ない”と諦められている課題が、実は一番の提案チャンスになります。だからこそ「どこで詰まるか」を共感しながら聞き出すことで、導入ハードルを下げるトークに繋がります。
例文
お忙しいところ恐れ入ります。〇〇の△△と申します。今、物流業界の企業様に「繁忙期だけ一部業務が詰まる」部分をヒアリングさせていただいておりまして、
↓(反応あり)
ありがとうございます。たとえば「荷受けが朝だけ集中する」「仕分けが夕方だけ間に合わない」といった、“一瞬だけ手が足りない”場面はございませんか?
↓(ある)
まさにそのタイミングに、1日単位で即戦力を送れるのが〇〇の仕組みです。既存社員の負担を増やさずに、日ごとに“手を差し込む”ような形で対応できるのですが、
↓(詳しく聞きたい)
実際に□□運送様では「月末の3日間だけ仕分けスタッフを追加」することで、納品遅れゼロを実現された事例もございます。ぜひ御社の繁忙タイミングを伺いながら、最適な使い方をご提案できればと思うのですが、30分ほどご都合いただける日ございますか?
このトークの軸は、「繁忙期=ボトルネック発生」という共通認識の上に立って話すこと。
“ずっとじゃないけど困る瞬間”に絞って聞くことで、現場目線での共感と具体性が生まれます。
「教育業界」には“保護者対応”の話を先に出す
「保護者の信頼を得るための対応強化」という切り口を最初に出すと、現場目線の話として受け入れられやすくなります。特に、採用ニーズが薄い教育機関でも、“保護者対応”の話は無視できない課題のため、自然に会話がつながりやすくなります。
例文
お世話になっております。〇〇サービスを運営しております【会社名】の●●と申します。先日(求人媒体名)で〇〇様の教室情報を拝見し、ご連絡差し上げました。
↓(営業ですか?)
はい、そのお気持ちとてもよく分かります。実は私たちも、最初は営業だと思われるのが普通なんです。ただ本日は、保護者対応の負担について少しでもお役に立てればと思いまして…
↓(興味を持つ)
最近、他の塾様でも「体験申込や質問対応に手が回らず、保護者とのすれ違いが増えた」という声が多くてですね、〇〇サービスでは“保護者からの問い合わせ対応を自動化”する仕組みを提供しています。
↓(もう少し話を聞きたい)
ありがとうございます。いま詳しくお伝えしきれない部分もあるので、5〜10分ほどだけ、実際に成果が出た教室の事例をオンラインで共有できればと思っておりますが、来週ですと○曜日か△曜日、ご都合いかがでしょうか?
このスクリプトの肝は、最初から“保護者対応”に寄せた話題で共感を取りにいくことです。現場が直面しているリアルな手間や声を起点にすることで、「営業」から「相談」に空気を変えやすくなります。相手が「それ、うちもある」と思った瞬間に、アポの可能性がぐっと高まります。
「官公庁・自治体」には“過去の実績×住民対応”を案内する
自治体相手の営業は「住民対応」というキーワードに、“他自治体での実績”を掛け合わせて話を始めると、警戒心が一気に下がります。前例と成果が見えていれば、担当者も「それなら…」と耳を傾けやすくなります。最初の一言に、現場で起きている“リアルな困りごと”を具体的に差し込むのがポイントです。
例文
お世話になっております。〇〇支援サービスを提供している【会社名】の●●と申します。先日、□□市役所で「住民問い合わせ対応の簡素化」に導入いただいた事例を拝見し、ご連絡させていただきました。
↓(どういう内容ですか?)
はい、実は□□市さんでは「窓口が混みすぎて苦情が増えていた」ことがきっかけでして、我々の仕組みで“待ち時間ゼロの自動対応”を一部導入いただいたところ、住民満足度が前年比19%改善されたという実績がございます。
↓(それは気になりますね)
ありがとうございます。実際、電話やメールでの問い合わせも減って、職員の方の対応負担も大幅に下がったと伺ってまして、もしご興味あれば5〜10分ほどでその流れをご説明できればと思うのですが、来週○曜日か△曜日でしたらいかがでしょうか?
このトークの核心は、“住民の声”という自治体が最も敏感なテーマと、“他自治体の成功事例”をセットで語ることです。営業ではなく「住民満足を上げるヒント」として話を始めると、相手の姿勢が驚くほど変わります。実例を出すことで、担当者の中に“自分たちもできそう”というイメージが自然に芽生えます。
「小売・アパレル」には“現場スタッフの声”から課題を探る
「〇〇をどう取り入れるか」で悩む現場スタッフの声に寄り添いながら、実際の業務で感じている小さな“違和感”や“負担”をヒントに会話を組み立てていくことで、より本質的なニーズに近づけます。
例文
ありがとうございます。ちなみに、実際に〇〇をお使いの現場スタッフの方から「△△が大変」「□□が手間」といったお声などはあったりしますか?
↓(たしかに…)
やはりそうなんですね。他の店舗さんでも「〇〇が一括でできたら、かなり助かる」という声が多くて、それをきっかけに導入をご検討されるケースが増えてきておりまして。
↓(なるほど)
ちなみに、〇〇の導入タイミングとしては、やはり繁忙期前の△月ごろなどをお考えでしょうか?
↓(そうですね)
ありがとうございます!それでしたら一度資料をお送りしつつ、その時期に合わせて、導入判断に必要な「他店の工数削減事例」や「実際の操作イメージ」など、要点だけWEBでお伝えできればと思うのですが…来週の前半・後半ですと、どちらが比較的お話しやすそうですか?
このトークでは、現場の「困りごと」や「手間」に焦点を当ててニーズを引き出しています。
お客様自身がまだ気づいていない“隠れた課題”に気づいてもらえることで、検討の糸口を自然に生み出すことができます。
また、決して「売り込み」ではなく「共感と提案」のスタンスで話すことが、警戒心を和らげるポイントになります。
「建設・建築業界」には“安全管理 or 職人確保”の二択で聞く
建設現場では「安全対策」と「人手不足」が常に課題に上がります。そこで、最初にこの二択を提示することで話の軸が明確になり、相手も思わず「実は…」と本音をこぼしてくれやすくなります。どちらに課題感が強いのかを起点に、実例を交えてスムーズに提案につなげていく流れです。
例文
ありがとうございます。率直にお伺いしても大丈夫ですか?
今、現場でより困っていらっしゃるのは「安全管理」と「職人さんの確保」、どちらのほうが大きかったりしますか?
↓(職人の確保かな)
やっぱりそうなんですね。実は他の現場でも「急に人が足りなくなって応援も組めない」とか「若手が続かない」って声がよく出てまして…。
↓(うちも同じです)
そういった中で、〇〇では、現場単位で人員の見える化ができたり、突発的な人手不足にも柔軟に対応できる仕組みをご用意してまして。
「正直ここまで現場にフィットするとは思わなかった」と言われることも多いんです。
↓(それは気になる)
ありがとうございます。5分ほどで、実際の導入事例や運用の様子も含めてサクッとご説明できるので、来週前半か後半でご都合よさそうな時間ってありますか?
「選ばせる」ことで会話の主導権を相手に渡しつつ、本音を自然に引き出す。
そして「他社も同じ悩みを持っていた」→「今はこう解決している」と未来の姿を見せる流れにすることで、無理なくアポに繋がります。現場目線の“あるある”を先に示すことが、信頼をつかむ一番の近道です。
「医療・クリニック」は“受付〜会計”の流れを把握する
初回のご連絡時に、「受付〜会計」の業務導線にどのようにフィットするのかを意識して話を組み立てることで、現場の実務担当者にとっての“関心ごと”と自然に接続できます。
例文
こんにちは、〇〇という教材サービスをご提供している△△株式会社の□□と申します。突然のお電話失礼いたします。
↓
受付から会計までの流れの中で、〇〇をご活用いただくと、特に「〇〇の検索や出力」が簡素化され、印刷や準備にかかっていた時間が半分以下になるケースもございます。
↓
今まで冊子をコピーしていた業務が一括検索+出力で対応できるようになりまして、プリント配布の手間が減ったというお声が多いんです。
↓
例えば、「患者さん対応の合間に短時間でプリントを作りたい」といったご要望が多いのですが、〇〇様のところでは今どんな流れで行われていますか?
↓(紙を使用中)
ありがとうございます。紙の冊子から探すとなると、診療の合間にバタついてしまうこともありますよね…。〇〇では著作権処理も済んでいるので、再配布も安心して行っていただける形になっております。
↓
もし資料だけでもお送りできれば、他院様での具体的な活用方法などもご紹介できますが、ご覧いただけるご連絡先を伺ってもよろしいでしょうか?
このように、「受付〜会計」の流れを踏まえた現場目線のトークを挟むことで、現状の業務と〇〇との接点が明確になり、資料送付・アポイントのハードルを下げることができます。
「美容・サロン系」には“リピート率”の話から提案を組む
美容・サロン業界では「リピート率=売上」に直結するため、最初に“リピート”という言葉を出すことで、現場の関心ごとに自然に食い込むことができます。
例文
こんにちは、〇〇という教材サービスをご提供している△△株式会社の□□と申します。突然のご連絡失礼いたします。
↓
実は、他の美容サロン様から「施術後のホームケア提案」や「接客品質のばらつき」を改善することでリピート率が上がったというお声をよくいただくんです。〇〇様では、リピート率を上げるために何か取り組まれていることはありますか?
↓(いいえ)
ありがとうございます。〇〇というサービスでは、スタッフごとに過去のお客さま傾向を参照しながら、最適なアフターケア提案の材料をプリント化できるようになっていて、現場での対応にムラが出にくくなるんです。
↓
実際に導入された店舗さんからは、「〇〇(例:次回来店時の来店理由メモ)」が可視化されたことで、指名率も上がったというご報告もいただいております。
↓
資料に他店事例や具体的な改善イメージも盛り込んでおりますので、一度ご覧いただけるご連絡先をお伺いしてもよろしいでしょうか?
このように、「リピート率」という経営視点のキーワードから入ることで、現場責任者やオーナーの課題意識と共鳴しやすくなり、会話が実務の改善提案へ自然に展開していきます。
「管理部門バックオフィス関連」には“導入時期の目安を聞く”
管理部門は「今すぐ」よりも「いつ頃なら動けるか」の確認が肝です。最初に導入時期の目安を押さえることで、無理なく次回アプローチの“確度”を上げられます。
例文
お世話になっております。△△株式会社の□□と申します。〇〇という教育関連の業務効率化サービスをご案内しております。
↓
事務作業や資料準備にかかる工数をかなり削減できる仕組みになっておりまして、実際に他法人様では、業務時間を月〇時間削減できたという例もございます。
↓
ちなみにこういった業務改善系のツールは、〇〇様の中では、どのタイミングでご検討に入られるケースが多いですか?
↓(年度末/予算決定後など)
ありがとうございます!それでしたら、今すぐのご判断でなくても、その時期に合わせて他社の事例や数字など“検討に役立つ情報”を一度資料でお送りできればと思っておりまして。
↓
ご確認いただけるメールアドレスと、念のためお宛名をお伺いしてもよろしいでしょうか?
このように、導入時期の目安を早めに聞き出すことで、“焦らず、でも忘れられない”関係構築ができ、次回接点が格段に取りやすくなります。
営業トークスクリプトを準備する3つのメリット
「何を話すか」が決まってると迷わず話せる
営業トークスクリプトとは、「話す順番」と「伝える言葉」を決めておく地図のようなものです。
つまり、話す前から“迷わない”仕組みを持っている、ということです。
でも現場では、「何から切り出す?」「次に何を言う?」と、会話の途中で止まることがあります。
実は、会話が止まるのは緊張ではなく、“判断の回数”が多すぎるせいかもしれません。
たとえば、
・「課題→解決策→導入後の変化」の順で話す
・「競合と比較されたときの返しを用意しておく」
・「ヒアリング中に出やすい質問を3つ想定しておく」
ポイントは、“その場で考える”を減らして、“目の前に集中する”時間を増やすことです。
言葉が詰まらなくなると、自然と表情も声も変わって、商談の空気ごと動いていきます。
「誰がやっても成果が出る型」をつくれる
営業の「型」とは、成果が出たプロセスを言語化し、再現できるようにした“勝ちパターン”のことです。
つまり、経験やセンスに頼らず、誰でも同じ水準で成果に近づける道筋をつくるということです。
でも現場では、「あの人はできるけど、他の人がやるとうまくいかない」というケースが多くあります。
実は、成果の差は“能力差”ではなく、“再現できる仕組みがあるかどうか”に左右されていることもあります。
たとえば、
・「初回訪問では“課題→事例→効果”の順で話すようにする」
・「反論対応パターンを3つ準備しておく」
・「説明資料の使いどころをあらかじめ定めておく」
ポイントは、“成果が出たプロセス”を抽象化せず、そのまま型に落とし込むことです。
型があれば、新人も中堅も迷わず動けて、結果にばらつきが出にくくなります。再現性は、チーム営業の強さをつくります。
「新人がすぐ動ける状態」を早くつくれる
「何から話せばいいんだろう…」と固まる新人に、最初の一歩を示せていますか?
準備のない商談は、地図のない旅と同じで、目的地にたどり着けません。
トークスクリプトがあれば、話す順番も聞くポイントも明確になり、迷わず動けるようになります。
・「冒頭の切り出し方」が決まっていると、緊張せずに商談を始められる
・「質問の流れ」が見えていると、途中で詰まらずにヒアリングを進められる
スクリプトは、新人の“最初の壁”を取り払う営業のナビゲーションです。
自信がつくのは、動ける体験を早く積めた人からかもしれません。
営業トークスクリプトを作る際の3つの注意点
「目的」と「聞くべきこと」を先に決めておく
トークはうまく話すことより、「何のために話すか」を見失わないことが大切です。
ゴールが曖昧なまま話し始めると、雑談ばかりで終わってしまう…そんな経験、ありませんか?
先に“商談の目的”を明確にしておくだけで、ヒアリングの精度も提案の角度も変わってきます。
・「商談の目的」を設定すると、脱線せずに話を運びやすくなる
・「聞くべき項目」を洗い出すと、情報の取りこぼしを防げる
スクリプトは話す順番ではなく、“何を拾うか”を設計する道具かもしれません。
その商談、結局何が知れたら成功なのか?先にそれを決めておくと、会話の濃度が変わってきます。
「言い回し」をわかりやすく書く
「話は通じてるはずなのに、なぜか刺さらない…」
そんなとき、見直すべきは“言い回し”かもしれません。
伝えたいことが正しくても、言葉選びがぼんやりしていると、相手は「よくわからない」で終わります。
営業トークは、わかりやすくて具体的であることが何より大事。
口に出した瞬間、イメージが浮かぶくらいの解像度があってはじめて、相手は前のめりになります。
・「すぐ使えます」より「『既存のSFAにそのまま組み込めます』」と伝えて納得させる
・「効果出てます」より「『CV率が1.4倍になった事例があります』」と結果で語って惹きつける
抽象的な言葉をひとつ置き換えるだけで、営業トークの説得力は見違えます。
“伝える”じゃなく、“届く”言葉で話せるかが、受注の差を生みます。
「一回出して終わり」にせず、現場で回して直す
スクリプトを作ったあと、実際に“声に出して試して”いますか?
商談は生き物なので、机上の完璧より、現場で噛み合うかどうかのほうが重要です。
作って終わりではなく、話してズレを感じたらすぐ直す——この繰り返しで、言葉は鋭くなっていきます。
想定と違う返答が返ってきたとき、トークを止めずに対応できるかどうかは、この「回して直す習慣」が握っています。
・「温度感が上がらない」と感じたら「『よくある3つの失敗例』」を先に出して関心を引き出す
・「話が広がりすぎる」ときは「『決裁者が気にする2点』」に絞って軸を作り直す
現場でズレた瞬間こそ、スクリプトを磨くチャンスです。
トークは作るものではなく、“育てるもの”という感覚が成果を変えていきます。
営業トークスクリプトの作成5つの手順
「この商談で何を決めたいか(目的)」を決める
商談の前に「今日はこの一歩を進めたい」とゴールを明確にしておくと、話がブレません。
ここでいう目的は、「見積もりを渡す」や「次回の同席者を確認する」など、“会話の出口”を指します。
ポイントは、「売ること」ではなく「動きを作ること」にあります。次につながる合意があれば、それは前進です。
よくあるのは、「とりあえず関係構築」として着地が曖昧になるパターン。これは、相手にも残る印象が薄くなります。
たとえば、「次回、上長にも参加してもらう方向で調整できそうか聞く」と目的をピンポイントに決めておくと、質問も行動も変わってきます。
まずは、「この1回で何を得たいか」を、声に出せるレベルまで言語化してみてください。
「決裁者は誰か」「何に困っているか」を明確にする
商談が終わったあと、「結局、誰が決めるの?」とモヤモヤしていると、次の一手が曖昧になります。
ここで大事なのは、「誰が意思決定者か」と「その人は今、何に困っているか」をはっきりさせることです。
ポイントは、“目の前の担当者の言葉”だけで判断しないこと。組織の裏側には、必ずもう1人キーマンがいます。
よくあるのは、「この人が担当者だから、この人が決めるんだろう」と思い込み、結果として提案が通らないケース。
たとえば、「ちなみに社内で最終的にGoを出すのはどなたになりますか?」とさりげなく聞くと、決裁者の輪郭が見えてきます。
「誰の悩みを解決しにきたのか?」を、商談の最中に一度立ち止まって確認してみてください。
「聞く項目」を営業フローに沿って並べる
いきなり本題に入ると、相手がついてこれず話がかみ合わなくなることがあります。
「聞く項目」を事前に“営業フローの順番”で整理しておくと、会話が自然に深まります。
ポイントは、「聞きたいこと」ではなく「お客さんの頭の中の流れ」に合わせること。違和感なく話が進むと、相手も本音を話しやすくなります。
よくあるのは、課題を聞く前に予算や導入時期を急いでしまい、相手が構えてしまうパターン。
たとえば、①現状ヒアリング → ②課題感の確認 → ③理想の状態 → ④過去の検討経験 → ⑤決裁プロセス という流れで聞くと、話がスムーズにつながります。
会話が迷子にならないように、「この順で聞けば、お客さんの頭の中をたどれるな」と設計してから臨んでみてください。
「会話形式」で実際のセリフに落とし込む
話すと伝わると思ってたのに、なぜか響かない…そんな経験ありませんか?
「会話形式」にするとは、台本ではなく“その場のやりとり”としてセリフに直すことです。
ポイントは、「相手の返事を先回りして想像する」ことと「話す言葉で組み立てる」こと。
よくある間違いは、資料の文言をそのまま読んでしまうケース。これでは伝わりません。
例えば、「弊社は業界シェア◯%でして…」ではなく、「実は、同じ業界の◯◯さんも使ってまして…」と伝えるだけで、相手との距離がグッと縮まります。
セリフは“読み上げるもの”じゃなく“かけ合うもの”。
商談前に、ひとりで声に出してみて、「相手の反応が浮かぶか?」をチェックしてみてください。
商談後は「1件毎に1つ改善点」を見つけてトークに磨きをかける
「もっと良くしたい」でも何から直せば?と悩んだら、1件に1つだけ改善点を見つけるルールが効きます。
これは、完璧を求める代わりに「ひとつの気づきを次に活かす」仕組みです。
ポイントは、「商談が終わった直後の3分間」に、小さな違和感をメモすること。
ありがちなのは、「全部微妙だった」と振り返りをあきらめてしまうこと。
例えば、「あいづちが薄かったかも」「最後のクロージングが曖昧だった」など、1つで十分です。
その1点に絞って、次のアポで試すと、改善の実感が持てて前向きに回せます。
“完璧”より“1つの変化”。次の一歩を軽くしてみてください。
営業のトークスクリプトや営業人材の育成でお困りのことがあればスタジアムに無料で聞いてみよう!
「営業のトークスクリプトを工夫しているのに成果が出ない」――そんな悩みを抱えていませんか?
あと一歩のところで決まりきらない商談が続くと、どこを改善すればいいのかさえ見えなくなることがあります。
「初回はうまくいくのに」「お客さまは笑顔なのに」と感じるなら、あなたのトークスクリプトや準備”に課題が潜んでいるのかもしれません。
そんなときこそ、現場経験豊富な営業のプロの視点を借りることで、新たな打ち手や視点が見えてきます。
弊社スタジアムでは、IT・Web領域に強みを持ち、戦略から実行まで一貫して支援できる体制があります。
「ITやBtoB商材を扱っている」「営業組織を立ち上げたい」といった方にこそ、ぴったりのご支援ができます。
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