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【15のシーン別】訪問営業の挨拶文例集・成果を出す5つの手順・3つの目的効果・完全ガイド

「訪問営業の挨拶で緊張…」「信頼関係を築けない…」そんな経験はありませんか?
本記事では、訪問営業で確実に成果を出すための挨拶文例とテクニックを、現場目線で徹底解説します。
本記事を読むと分かること
・15のシーン別・訪問営業の挨拶文例集(初対面・飛び込み・再訪問など)
・好印象を与える挨拶5つのコツと、トップ営業マンが実践する5つのテクニック
・アポイントメール・お礼メール・フォローメールの具体的な書き方と3つずつの文例
現場の営業担当者だけでなく、営業責任者必見の内容です。
「もっと詳しく教えて欲しい」「これ、うちにも当てはまるかも」と思った方は、ぜひ営業のプロ集団「スタジアム」に無料で相談してみましょう!
訪問営業における挨拶15の文例集
「初対面の訪問」で信頼をつかむ第一声の挨拶を使う
初対面の訪問では、最初の5秒で相手に与える印象が商談全体の流れを左右します。
相手は言葉だけでなく、声のトーン、表情、立ち居振る舞いを含めて「この人は信頼できるか」を瞬時に判断しています。
ポイントは、相手の時間を尊重しつつ、自分が何者で何の目的で来たのかを明確に伝えること。
特に若手営業の場合、緊張から早口になったり声が小さくなったりしがちですが、落ち着いたトーンでゆっくり話すことを意識しましょう。
以下に、初対面の訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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基本の挨拶 |
本日はお忙しいところお時間をいただき、誠にありがとうございます。株式会社〇〇の△△と申します。本日は御社の業務効率化についてご提案がございまして、お伺いいたしました。 |
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丁寧さ重視 |
初めてお目にかかります。株式会社〇〇で営業を担当しております△△と申します。本日は貴重なお時間をいただき感謝申し上げます。早速ですが、御社のお役に立てる情報をお持ちしましたので、ぜひお話しさせていただければと存じます。 |
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親しみやすさ |
こんにちは。株式会社〇〇の△△と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。御社の事業内容を拝見して、ぜひ一度お話しさせていただきたいと思い、お伺いしました。 |
この挨拶のポイントは、「感謝→自己紹介→訪問目的」の順序を守ることです。
相手の時間を奪っている自覚を示しつつ、自分の素性と来た理由を簡潔に伝えることで、相手の警戒心が和らぎます。
初対面の第一声を丁寧に準備しておくだけで、その後の商談がスムーズに進む確率が格段に高まります。
「紹介を受けての訪問」で相手との距離を一気に縮める言葉を添える
紹介を受けての訪問は、すでに「信頼の橋」が架かっている状態からスタートできる機会です。
この利点を最大限に活かすためには、紹介者の名前を自然に挟み、共通の話題で距離を縮める挨拶が効果的でしょう。
ポイントは、紹介者への感謝と敬意を示しつつ、相手との共通点を早い段階で見つけて話題に織り込むことです。
紹介訪問では、相手もある程度こちらの情報を事前に聞いている可能性が高いため、安心感を持って接してくれる傾向があります。
だからこそ、その期待を裏切らない丁寧さと親近感を両立させた挨拶が求められます。
以下に、紹介訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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紹介者を明示 |
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。株式会社〇〇の△△と申します。実は、御社の◯◯様からご紹介いただきまして、本日お伺いさせていただきました。◯◯様からは、御社の取り組みについて大変興味深いお話を伺っておりまして、ぜひ直接お話しできればと思っておりました。 |
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共通点を強調 |
こんにちは。株式会社〇〇の△△と申します。◯◯様から「ぜひ一度会ってみてください」とご紹介いただきまして、本日お伺いいたしました。◯◯様とは以前から同じ業界でお世話になっておりまして、今回このようなご縁をいただけて光栄です。 |
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期待を示す |
お忙しいところありがとうございます。株式会社〇〇の△△と申します。◯◯様からご紹介いただき、かねてより御社のお話を伺っておりました。本日ようやく直接お会いでき、大変嬉しく思っております。 |
紹介訪問の挨拶では、紹介者の名前を必ず冒頭で伝えることが鉄則です。
紹介者との関係性や共通の話題に触れることで、初対面でも親近感を持ってもらいやすくなります。
紹介という「信頼の貯金」を最大限に活かし、商談を有利に進めましょう。
「アポイント訪問」の際に好印象を残す丁寧な冒頭トークを使う
アポイント訪問は、相手がすでに時間を確保してくれている状態であり、信頼構築の第一歩はクリアしています。
しかし、だからこそ「約束を守った」という印象を確実に残すために、丁寧な冒頭トークが不可欠です。
ポイントは、時間への配慮を示しつつ、感謝の気持ちを伝え、スムーズに本題へ入る流れをつくること。
特に若手営業の場合、緊張から挨拶が形式的になりがちですが、相手の目を見て心を込めて話すことで印象が大きく変わります。
アポイント訪問では、相手も「さて、どんな話だろう」と期待している状態なので、その期待に応える準備が整っていることを示す挨拶が求められます。
以下に、アポイント訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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時間への感謝 |
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。株式会社〇〇の△△と申します。早速ですが、本日お話しさせていただきたい内容について、簡潔にご説明させていただきます。 |
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期待に応える姿勢 |
お忙しい中、お時間を調整いただきありがとうございます。株式会社〇〇の△△です。本日は御社の課題解決に役立つ提案をご用意してまいりましたので、ぜひご覧いただければと思います。 |
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前向きな雰囲気 |
こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。株式会社〇〇の△△と申します。事前にお送りした資料をご覧いただけましたでしょうか。本日はその内容をさらに詳しくご説明し、御社に最適なプランをご提案させていただきます。 |
アポイント訪問の挨拶では、「時間を確保してくれたこと」への感謝を最初に伝えることが重要です。
これにより、相手は「この営業は礼儀正しい」と感じ、商談全体への印象が良くなります。
丁寧な挨拶が商談の土台を作り、成約への道を開くのです。
「飛び込み訪問」で断られにくくする柔らかな入り方を工夫する
飛び込み訪問は、相手にとって予期しない訪問であるため、警戒心が最も高い状態からスタートします。
だからこそ、柔らかく低姿勢な挨拶で相手の心理的ハードルを下げることが最優先です。
ポイントは、相手の状況を気遣い、短時間で済むことを明示し、断りやすい選択肢を残すこと。
特に法人営業では、受付や担当者が忙しい時間帯に訪問してしまうケースも多いため、相手の都合を最優先する姿勢を示しましょう。
飛び込み訪問の成功率は決して高くありませんが、挨拶次第で「また来てください」と言ってもらえる可能性はあります。
以下に、飛び込み訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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低姿勢で短時間訴求 |
突然お伺いして恐縮です。株式会社〇〇の△△と申します。お忙しいところ恐れ入りますが、1分だけお時間をいただけますでしょうか。御社と同じ業界の企業様にお役立ていただいている情報をお持ちしまして、ぜひ一度お渡しできればと思い、お伺いいたしました。 |
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相手の都合を優先 |
こんにちは。株式会社〇〇の△△と申します。ご案内が遅れまして申し訳ございません。本日は御社にお役立ていただける資料をお持ちしたのですが、今お時間は大丈夫でしょうか。もしご都合が悪ければ、改めてお伺いさせていただきます。 |
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柔らかい印象重視 |
お忙しいところ失礼いたします。株式会社〇〇の△△と申します。実は近隣の企業様を回らせていただいておりまして、御社にもぜひ一度ご挨拶できればと思い、お伺いしました。もしよろしければ、簡単に名刺交換だけでもさせていただけますでしょうか。 |
飛び込み訪問では、「突然来てしまった」ことへの謝罪を最初に伝えることが鉄則です。
これにより、相手は「この人は礼儀をわきまえている」と感じ、少しだけ警戒心を緩めてくれます。
また、「1分だけ」「名刺交換だけでも」といった低いハードルを提示することで、相手が断りづらい状況を作ることができます。このような低いハードルの訪問、挨拶においても一つだけでも次回訪問時に課題解決に向けた提案を持って行けるような情報を聞き出す意識は必要です。
柔らかい入り方が、飛び込み訪問の成功率を少しでも高める鍵となります。
「再訪問」の際に前回の話題を自然に絡めた挨拶で信頼を深める
再訪問は、前回の商談内容や会話を覚えていることを示す絶好の機会です。
相手は「この人は自分のことを覚えている」と感じることで、信頼感と親近感を同時に抱きます。
ポイントは、前回の話題を自然に振り返り、継続性を感じさせる挨拶をすること。
特に若手営業の場合、前回のメモをしっかり取っておき、訪問前に見返す習慣をつけることが大切です。
再訪問での挨拶は、単なる形式ではなく「関係を一段深める」ための戦略的なコミュニケーションと言えます。だからこそ、前回の訪問時よりは更に1歩先の情報提供を出来るように心がけることが必要です。
以下に、再訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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前回の話題を振り返る |
先日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。株式会社〇〇の△△です。前回お話しいただいた◯◯の件、その後いかがでしょうか。本日は前回のご相談内容を踏まえて、具体的なプランをお持ちしました。 |
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継続性を示す |
お世話になっております。株式会社〇〇の△△です。前回ご質問いただいた◯◯について、社内で確認してまいりましたので、本日はその回答とあわせて追加のご提案をさせていただきます。 |
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親近感を演出 |
こんにちは。お久しぶりです。前回お伺いした際に「◯◯が課題だ」とおっしゃっていたのを覚えておりまして、今回その解決策をご用意してまいりました。ぜひご覧いただければと思います。 |
再訪問の挨拶では、前回の話題を具体的に挙げることが効果的です。
これにより、相手は「この営業は自分のことをしっかり聞いてくれている」と感じ、信頼が深まります。
前回の話題を絡めた挨拶が、再訪問を成功に導く鍵となります。
「契約後フォロー訪問」で感謝と安心感を伝える一言を入れる
契約後のフォロー訪問は、「売りっぱなし」ではない姿勢を示す接点です。
相手は契約直後、「本当にこの選択で良かったのか」という不安を少なからず抱えています。
だからこそ、感謝の気持ちと安心感を同時に伝える挨拶が、長期的な関係構築の土台となります。
ポイントは、契約への感謝を述べつつ、導入後のサポート姿勢を明確に示すこと。
特に若手営業の場合、契約後に訪問する習慣がない人も多いですが、このひと手間が次の提案や紹介案件につながります。
以下に、契約後フォロー訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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感謝と安心感 |
この度はご契約いただき、誠にありがとうございます。株式会社〇〇の△△です。導入後の状況を伺いたく、本日お伺いしました。何かご不明点やお困りのことがございましたら、すぐに対応させていただきますので、お気軽にお申し付けください。 |
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サポート姿勢の明示 |
お世話になっております。先日はご契約いただき、ありがとうございました。本日は導入後のサポートとして、実際にお使いいただいている中で気になる点がないか確認に参りました。些細なことでも構いませんので、ぜひお聞かせください。 |
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継続的な関係構築 |
こんにちは。ご契約後、初めてのご訪問となります。改めまして、この度は誠にありがとうございました。今後も定期的にお伺いし、御社の業務がスムーズに進むようサポートさせていただきます。何でもご相談ください。 |
契約後フォロー訪問の挨拶では、「感謝」と「サポート姿勢」の両方を伝えることが大切です。
これにより、相手は「この営業は契約後もしっかり対応してくれる」と安心し、信頼が深まります。
契約後の挨拶が、長期的な取引関係の礎を築くのです。
「クレーム対応訪問」で相手の気持ちを和らげる誠実な言葉を選ぶ
クレーム対応訪問は、信頼回復の最重要シーンであり、挨拶次第で結果が変わります。
相手は怒りや失望を抱えている状態なので、まずはその気持ちに寄り添う姿勢を示すことが最優先です。
ポイントは、言い訳をせず、謝罪と誠意を最初に伝え、解決への具体的な行動を示すこと。
特に若手営業の場合、クレーム対応に慣れていないため、つい防御的な言葉を選んでしまいがちですが、それは逆効果です。
クレーム対応訪問では、相手の感情を受け止めることが信頼回復の第一歩となります。
以下に、クレーム対応訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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謝罪と誠意 |
この度は大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。株式会社〇〇の△△と申します。直接お詫びとご説明に伺いました。まずはお話をしっかりとお聞かせいただき、早急に対応させていただきます。 |
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相手の気持ちに寄り添う |
お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。この度の件で、御社に多大なるご迷惑とご不便をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。どのような経緯だったのか、ぜひ詳しくお聞かせください。 |
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解決への姿勢 |
本日はわざわざお時間をいただき、ありがとうございます。今回の件につきまして、心よりお詫び申し上げます。すでに社内で対策を検討しておりますが、まずは御社のご状況を直接伺い、最善の対応をさせていただきたく参りました。 |
クレーム対応訪問では、まず「謝罪」を明確に伝えることが鉄則です。
言い訳や説明を先にすると、相手の怒りがさらに増幅してしまうため、まずは相手の気持ちを受け止める姿勢を示しましょう。
誠実な挨拶が、信頼回復への道を開きます。
「提案持参訪問」で前向きな雰囲気をつくる期待感ある一言を使う
提案持参訪問は、相手に「今日は何を提案してくれるのだろう」という期待感を持ってもらうことが成功の鍵です。
挨拶の段階で前向きな雰囲気をつくることで、提案内容への受け入れ姿勢が変わります。
ポイントは、提案の価値を一言で予告し、相手の興味を引くこと。
特に法人営業では、相手も多忙な中で時間を割いてくれているため、「この時間は無駄にならない」と感じさせる挨拶が求められます。
提案持参訪問では、挨拶が商談のトーンを決める重要な役割を果たします。
以下に、提案持参訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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期待感を高める |
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。株式会社〇〇の△△です。本日は御社の課題解決に直結する提案をご用意してまいりました。ぜひご覧いただき、率直なご意見をお聞かせください。 |
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価値を予告する |
お世話になっております。本日お持ちした提案は、同じ業界の企業様で大きな成果を上げている内容です。御社にも必ずお役に立てると確信しておりますので、ぜひ詳しくご説明させてください。 |
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前向きな雰囲気づくり |
こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。前回のお打ち合わせでいただいたご要望を踏まえて、最適なプランを組み立ててまいりました。きっとご期待に添える内容になっていると思いますので、楽しみにしていてください。 |
提案持参訪問の挨拶では、「この提案は価値がある」と感じさせる一言を添えることが効果的です。
これにより、相手は提案内容への期待感を持ち、前のめりに話を聞いてくれるようになります。
期待感ある挨拶が、提案の成功率を高めます。
「決裁者同席の訪問」で場を締める丁寧かつ自信ある挨拶をする
決裁者同席の訪問は、商談の中で最も緊張感が高まる場面です。
この場では、丁寧さと自信を両立させた挨拶が、決裁者に「この営業なら任せられる」と思わせる鍵となります。
ポイントは、敬意を示しつつも、自社の提案に対する確信を伝えること。
特に若手営業の場合、決裁者を前にすると萎縮してしまいがちですが、堂々とした態度が信頼を生みます。
決裁者同席の訪問では、挨拶が営業の「器」を測られる瞬間と言えます。
以下に、決裁者同席の訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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丁寧さと自信の両立 |
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございます。株式会社〇〇の△△と申します。御社の課題解決に全力で取り組ませていただく所存です。本日は具体的なプランをご説明し、ぜひ前向きにご検討いただければと存じます。 |
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敬意を示す |
本日はご多忙の中、〇〇様にもご同席いただき、大変光栄です。改めまして、株式会社〇〇の△△と申します。本日ご提案する内容は、御社の事業成長に必ずお役立ていただけると確信しております。どうぞよろしくお願いいたします。 |
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場を締める |
お集まりいただき、誠にありがとうございます。本日は御社にとって最適なソリューションをご提案させていただきます。私どもは御社の成功を心から願っており、そのために最善を尽くす覚悟でおります。ぜひ本日の内容をご検討ください。 |
決裁者同席の訪問では、「丁寧さ」と「自信」のバランスが重要です。
過度に謙虚すぎると頼りなく見え、逆に自信過剰だと傲慢に映ります。
決裁者は短時間で営業の「人間性」と「提案力」を見極めようとしているため、挨拶の段階で誠実さとプロ意識を示すことが大切です。
丁寧かつ自信ある挨拶が、決裁者の信頼を獲得する第一歩となります。
「同業他社との比較提案訪問」で誠実さを印象づける言葉を添える
同業他社との比較提案訪問では、「誠実さ」が最大の差別化要素となります。
相手は複数の営業と会っている状態であり、誰を信頼するかを見極めようとしています。
ポイントは、他社を否定せず、自社の強みを誠実に伝えること。
特に若手営業の場合、焦って他社を批判してしまいがちですが、それは逆に信頼を損ねる行為です。あくまで自社製品に対する自信を持った発言をしていくことで、同業他社と比較してどうなのかの視点で相手に見てもらう意識を持つことがポイントです。
比較提案訪問では、挨拶の段階で「この営業は信頼できる」と思わせることが成功の鍵となります。
以下に、比較提案訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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誠実さを強調 |
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。株式会社〇〇の△△です。他社様との比較検討中とのこと、誠にありがとうございます。弊社の強みを率直にお伝えし、御社のご判断の材料にしていただければ幸いです。 |
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他社を尊重する姿勢 |
お世話になっております。他社様からもご提案を受けられているとのこと、承知いたしました。私どもは他社様を否定するつもりは一切ございません。ただ、弊社ならではの価値をしっかりとお伝えし、御社にとって最良の選択をしていただきたいと考えております。 |
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選択を尊重する |
こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。比較検討されているとのこと、大変賢明なご判断だと思います。弊社としては、御社のニーズに最も合った形でご提案させていただきますので、ぜひ他社様と比べてご検討ください。 |
比較提案訪問では、「他社を尊重する姿勢」を示すことが信頼を生みます。
他社を批判すると、相手は「この営業は自信がないのか」と感じてしまいます。
誠実な挨拶が、比較提案の中で選ばれる確率を高めます。
「久しぶりの訪問」で空白期間を自然に埋める一言を準備する
久しぶりの訪問は、空白期間を自然に埋める挨拶が関係再構築の鍵となります。
相手は「なぜ今になって来たのか」と疑問を持っている可能性があるため、その空白期間を前向きに説明することが大切です。
ポイントは、空白期間を謝罪しつつも、再訪の理由を明確に伝えること。
特に若手営業の場合、久しぶりの訪問は気まずさを感じるものですが、相手は意外と寛容に受け入れてくれることが多いです。
久しぶりの訪問では、挨拶が関係再開の「橋渡し」となります。
以下に、久しぶりの訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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空白期間への言及 |
ご無沙汰しております。株式会社〇〇の△△です。前回から時間が空いてしまい、大変失礼いたしました。改めてお役に立てることがあればと思い、本日お伺いしました。 |
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前向きな理由提示 |
お久しぶりです。以前お世話になりました株式会社〇〇の△△です。実は新しいサービスがリリースされまして、ぜひ御社にもご紹介したいと思い、久しぶりにお伺いしました。 |
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関係継続の意志 |
こんにちは。ご無沙汰しております。前回お伺いしてからしばらく経ってしまいましたが、御社のことはずっと気にかけておりました。本日は近況を伺いたく、お時間をいただければと思います。 |
久しぶりの訪問では、「ご無沙汰しております」という一言を添えることが自然です。
これにより、相手は「久しぶりだけど、覚えていてくれたんだ」と感じ、好意的に受け入れてくれやすくなります。
自然な挨拶が、久しぶりの訪問を成功に導きます。
「繁忙期の訪問」で相手の状況に共感を示す気遣いの言葉を使う
繁忙期の訪問では、相手の忙しさに対する配慮を示すことが最優先です。
どんなに良い提案を持っていても、相手が忙しい時に長々と話せば、悪印象を与えてしまいます。
ポイントは、相手の状況に共感し、短時間で済むことを明示すること。
特に決算期や年度末など、業界特有の繁忙期を理解していると示すと、相手は「この営業は配慮ができる」と感じます。
繁忙期の訪問では、挨拶が「気遣いのできる営業」という印象を決定づけます。
以下に、繁忙期の訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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忙しさへの共感 |
お忙しい時期にお時間をいただき、恐縮です。株式会社〇〇の△△と申します。この時期は本当に大変ですよね。本日は手短にご説明させていただきますので、5分だけお付き合いいただけますでしょうか。 |
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時間配慮の明示 |
お世話になっております。決算期でお忙しい中、申し訳ございません。本日は重要なご連絡のみお伝えしたく、3分ほどお時間をいただければと思います。お手を止めさせてしまい、恐れ入ります。 |
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柔軟な対応姿勢 |
こんにちは。お忙しそうですね。もし今がご都合悪ければ、また改めてお伺いいたします。ただ、お急ぎの件でしたので、一言だけお伝えできればと思い、お邪魔しました。 |
繁忙期の訪問では、「お忙しい中」という一言を必ず添えることが鉄則です。
これにより、相手は「この営業は状況を理解している」と感じ、短時間なら話を聞いてもいいかなと思ってくれます。
気遣いの言葉が、繁忙期でも受け入れてもらえる確率を高めます。
「担当変更後の初訪問」で信頼を引き継ぐ誠実な自己紹介を行う
担当変更後の初訪問は、前任者からの信頼を引き継ぐ最も重要な場面です。
相手は「また一から関係を築かなければならないのか」と不安を感じている可能性があります。
ポイントは、前任者への敬意を示しつつ、自分も同じレベルでサポートする意志を伝えること。
特に若手営業が経験豊富な先輩の後任となる場合、プレッシャーを感じますが、誠実さを示すことが大切です。
担当変更後の初訪問では、挨拶が「この営業でも大丈夫」と思わせる鍵となります。
以下に、担当変更後の初訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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前任者への言及 |
この度、前任の〇〇から引き継ぎまして、担当させていただくことになりました△△と申します。〇〇からは御社との長いお付き合いについて詳しく聞いております。私も前任同様、精一杯サポートさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 |
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継続性の強調 |
お世話になっております。株式会社〇〇の△△と申します。この度、担当が変更となりましたが、御社へのサポート体制は変わらず継続してまいります。何かご不安な点がございましたら、すぐに対応させていただきますので、お気軽にお申し付けください。 |
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意気込みを示す |
初めまして。この度担当を引き継ぎました△△と申します。前任の〇〇から、御社との信頼関係について深く学ばせていただきました。その信頼を損なうことなく、さらに良い関係を築いていきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 |
担当変更後の初訪問では、「前任者の名前」を必ず挙げることが重要です。
これにより、相手は「引き継ぎはちゃんとできているんだな」と安心します。
誠実な自己紹介が、担当変更後の信頼をスムーズに引き継ぎます。
「オンライン商談から初対面の訪問」に切り替わる際の自然な挨拶を使う
オンライン商談から初めて対面で会う訪問は、既知感と初対面感が混在する独特の場面です。
相手は画面越しには何度も会っているため、完全な初対面ではないものの、実際に会うのは初めてという状況です。
ポイントは、オンラインでの会話を振り返りつつ、対面での喜びを自然に伝えること。
特に若手営業の場合、オンラインと対面でのギャップを感じることがありますが、それを逆に会話の糸口にすると良いでしょう。
オンラインから対面への切り替え訪問では、挨拶が「違和感のない移行」を実現します。
以下に、オンラインから対面への訪問で使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
例文 |
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オンラインの振り返り |
オンラインでは何度かお話しさせていただきましたが、本日ようやく直接お会いでき、大変嬉しく思います。株式会社〇〇の△△です。改めまして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |
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対面の喜びを伝える |
いつもオンラインでお世話になっております。実際にお会いするのは初めてですね。画面越しとはまた違った印象で、とても新鮮です。本日は直接お話しできることを楽しみにしておりました。 |
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既知感を活かす |
こんにちは。オンラインでは何度もお顔を拝見しておりましたが、やはり直接お会いすると違いますね。これまでお話ししてきた内容を、本日は実物をお見せしながらご説明できればと思います。 |
オンラインから対面への訪問では、「ようやく直接お会いできました」という一言が効果的です。
これにより、相手は「この営業は対面を楽しみにしていたんだな」と感じ、好印象を持ちます。
自然な挨拶が、オンラインから対面への移行を円滑にします。
「訪問の締めくくり」に次回の期待を高める前向きな言葉で終える
訪問の締めくくりは、次回商談への期待を残す最後のチャンスです。
相手は商談終了後、「この営業とまた会いたいか」を無意識に判断しています。
ポイントは、感謝を伝えつつ、次回への期待感を自然に持たせること。
特に若手営業の場合、商談が終わるとホッとして締めの挨拶が雑になりがちですが、最後まで気を抜かないことが大切です。
訪問の締めくくりでは、挨拶が「また会いたい」と思わせる印象を決定づけます。
以下に、訪問の締めくくりで使える具体的な挨拶例を示します。
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項目 |
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次回への期待 |
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。次回はさらに具体的なご提案をお持ちしますので、ぜひ楽しみにしていてください。またお会いできる日を心待ちにしております。 |
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前向きな締め |
本日はありがとうございました。今日お話しした内容を踏まえて、御社に最適なプランを組み立ててまいります。次回お会いする際には、きっとご満足いただける形でお持ちできると思いますので、お楽しみに。 |
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感謝と行動宣言 |
本日は本当にありがとうございました。いただいたご意見を社内で共有し、早速対応を進めてまいります。また近日中にご連絡させていただきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 |
訪問の締めくくりでは、「ありがとうございました」だけで終わらせないことが重要です。
次回への期待感を示す一言を添えることで、相手は「次も会ってみよう」という気持ちになります。
前向きな締めの言葉が、次回商談への扉を開きます。
訪問営業における挨拶3つの目的
「信頼関係の第一歩」として心理的な壁を取り除くため
訪問営業における挨拶は、相手との信頼関係を築く第一歩として機能します。
初対面の相手は、知らない営業に対して本能的に警戒心を抱いています。
この心理的な壁を取り除くことが、挨拶の最も重要な目的です。
人は最初の数秒で相手を判断し、その印象がその後の関係性に影響を与えます。
心理学では「初頭効果」と呼ばれるこの現象は、営業においても例外ではありません。
丁寧で誠実な挨拶は、相手の警戒心を和らげ、「この人なら話を聞いてもいいかな」という心理状態を作り出します。
具体的には、以下のような要素が心理的な壁を取り除くことに貢献します。
- 穏やかな声のトーンと適切な音量
- 相手の目を見る誠実な視線
- 相手の時間を尊重する姿勢
挨拶を軽視すると、どんなに優れた提案を持っていても、相手の心には届きません。
逆に、最初の挨拶で信頼の種を蒔くことができれば、その後の商談がスムーズに進む土台が整います。
訪問営業において、挨拶は単なる形式ではなく、信頼構築のための戦略的なコミュニケーションなのです。
商談の主導権を握るため
挨拶は、商談の流れをコントロールし、主導権を握るための手段です。
営業が最初に発する言葉とトーンが、その後の商談の空気感を決定づけます。
受け身の姿勢で挨拶をすると、相手にペースを握られ、質問攻めにあったり、一方的に断られたりする可能性が高まります。
一方で、明確な目的を持った挨拶をすることで、こちらが商談の流れを設計できるようになります。
主導権を握るための挨拶には、以下の要素が含まれます。
- 訪問目的を明確に伝える
- 商談の流れを簡潔に予告する
- 相手の時間配分を確認する
例えば、「本日は15分ほどお時間をいただき、まず御社の現状を伺い、その後に具体的な提案をさせていただきます」と伝えるだけで、商談の構造が明確になります。
これにより、相手は「この営業は準備ができている」と感じ、こちらのペースに自然と乗ってくれます。また、相手に伝えたい内容を「本日お伝えしたい事項は3つあります。それは〇〇と〇〇と〇〇です。」と最初に伝えることで相手の聞く姿勢も整い、より相手に分かりやすく伝えることが可能です。
挨拶の段階で商談の主導権を握ることは、成約率を高めるための基本戦略と言えるでしょう。
相手の興味関心を探る「情報収集の起点」にするため
挨拶は、相手の興味関心や課題を探る情報収集の起点としても機能します。
商談の冒頭で交わす挨拶や軽い会話の中に、相手の本音や関心事がにじみ出ることが多いです。
例えば、挨拶後の雑談で「最近忙しくて」と言われたら、その忙しさの理由を探ることで課題が見えてきます。
また、オフィスの雰囲気や相手の表情、声のトーンからも多くの情報を読み取ることができます。
挨拶を情報収集の起点として活用するには、以下の観察が有効です。
- 相手の反応パターン(積極的・消極的・中立的)
- 言葉の選び方や話すスピード
- 関心を示す話題とそうでない話題
これらの情報は、その後のヒアリングや提案内容を調整する際の重要な手がかりになります。
挨拶を「形式的な儀礼」として捉えるのではなく、「情報収集の第一段階」として戦略的に活用することで、商談の精度が向上します。
相手の小さなサインを見逃さず、挨拶から得た情報を商談全体に活かす意識を持ちましょう。
訪問営業の挨拶がもたらす3つの効果
「初対面の印象」が提案内容の受け入れ率が高まる
初対面の挨拶で良い印象を与えることができれば、提案内容の受け入れ率が向上します。
心理学の研究では、第一印象が形成されるまでにかかる時間はわずか3〜7秒と言われています。
この短い時間で相手に与えた印象が、その後の商談全体に影響を及ぼすのです。
良い第一印象を持たれた営業の提案は、内容が同じでも「信頼できる」「検討に値する」と受け取られやすくなります。
逆に、第一印象が悪いと、どんなに優れた提案をしても「本当に大丈夫か」と疑念を持たれてしまいます。
初対面の挨拶が提案の受け入れ率に与える効果は、以下の表で整理できます。
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挨拶のポイント |
効果 |
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清潔感のある身だしなみ |
「この人は信頼できる」という安心感を与える |
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明るく落ち着いた声のトーン |
「話を聞いてみよう」という前向きな姿勢を引き出す |
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相手への敬意を示す言葉選び |
「大切に扱われている」と感じさせ、好意を生む |
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自信を持った立ち居振る舞い |
「この提案には価値がある」と期待させる |
初対面の印象を良くするためには、挨拶の内容だけでなく、表情や姿勢、声の出し方まで意識する必要があります。
特に若手営業は、緊張から表情が硬くなったり、声が小さくなったりしがちです。
鏡の前で練習したり、先輩の挨拶を観察したりして、好印象を与える挨拶を身につけましょう。
スムーズな会話の流れを生む「心理的安全性」を高める
挨拶は、相手が安心して本音を話せる「心理的安全性」を高める効果があります。
心理的安全性とは、自分の意見や疑問を自由に表現できる状態のことです。
この状態が作れると、相手は警戒心を解き、本音のニーズや課題を打ち明けてくれるようになります。
逆に、心理的安全性が低い状態では、相手は表面的な会話しかせず、本当の課題が見えてきません。
丁寧で温かみのある挨拶は、相手に「この人には安心して話せる」という感覚を与えます。
挨拶が心理的安全性を高めるメカニズムは、以下の表で整理できます。
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挨拶の工夫 |
心理的効果 |
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相手の状況に配慮した言葉 |
「自分のことを理解してくれている」と感じ、警戒心が下がる |
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穏やかな表情と視線 |
「敵対的ではない」と認識され、リラックスできる |
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共感を示す相づち |
「話を聞いてもらえる」と安心し、本音が出やすくなる |
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焦らずゆったりとした話し方 |
「急かされていない」と感じ、じっくり考えを伝えられる |
心理的安全性が高まると、商談は一方通行の説明ではなく、双方向の対話になります。
相手が自由に質問したり、懸念を口にしたりできる空気を作ることで、真のニーズを引き出しましょう。
スムーズな会話の流れを生む挨拶が、商談成功の土台を築きます。
「誠実さやプロ意識」を伝えられる
挨拶は、営業としての誠実さやプロ意識を相手に伝える重要な機会です。
どんなに優れた商品やサービスを扱っていても、営業自身が信頼されなければ成約には至りません。
相手は挨拶を通じて、「この営業は信頼できるか」「プロとして仕事をしているか」を瞬時に判断しています。
丁寧な挨拶、準備された自己紹介、相手への配慮ある言葉選びは、すべて誠実さの表れです。
また、時間を守る、約束通りに訪問する、事前に連絡を入れるといった行動も、プロ意識を示す重要な要素となります。
挨拶を通じて伝わる誠実さとプロ意識の要素は、以下の表で整理できます。
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挨拶の要素 |
伝わる印象 |
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時間厳守での訪問 |
「約束を守る誠実な営業だ」と信頼される |
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事前準備が整った自己紹介 |
「プロとして仕事をしている」と評価される |
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相手の名前を正確に呼ぶ |
「丁寧に準備してきた」と好印象を持たれる |
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謙虚で丁寧な言葉遣い |
「誠実で信頼できる人物だ」と安心感を与える |
誠実さやプロ意識は、一度の挨拶だけで完璧に伝わるものではありません。
しかし、最初の挨拶で良い印象を与えることができれば、その後の行動もポジティブに受け取られやすくなります。
挨拶を通じて誠実さとプロ意識を示すことが、長期的な信頼関係の礎となります。
訪問営業の挨拶前に行う3つの準備
訪問先の「企業情報」を事前にリサーチする
訪問先の企業情報を事前にリサーチすることは、挨拶の質を高める準備です。
相手企業について何も知らずに訪問すると、会話が表面的になり、「この営業は準備不足だ」と思われてしまいます。
逆に、企業の最新情報や業界動向を把握して、挨拶の段階で「この営業は本気だ」という印象を与えましょう。
リサーチすべき項目は、企業の基本情報だけでなく、最近のニュースや業界内での立ち位置なども含まれます。
特に若手営業の場合、リサーチに時間をかけることで、訪問への自信と準備の充実感が得られます。
以下に、効果的なリサーチ項目とその活用方法を整理しました。
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リサーチ項目 |
活用方法の例 |
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企業の基本情報(事業内容・規模) |
「御社の◯◯事業について興味を持ちまして」と挨拶で触れる |
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最近のプレスリリースやニュース |
「先日の新商品発表、拝見しました」と会話の糸口にする |
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業界内での立ち位置や競合状況 |
「同業他社様の動向も踏まえてご提案させていただきます」と専門性を示す |
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企業理念やビジョン |
「御社の◯◯というビジョンに共感しまして」と価値観の共有を図る |
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担当者のプロフィール(可能な範囲) |
「◯◯大学のご出身と伺いました、実は私も…」と共通点を見つける |
リサーチの情報源としては、企業の公式サイト、IR資料、業界誌、SNS、ニュースサイトなどが有効です。
特にBtoB営業では、決算情報や人事異動のニュースが会話の糸口になることがあります。
リサーチした情報を挨拶や雑談で自然に織り込むことで、相手は「この営業は真剣に取り組んでいる」と感じます。
5秒で信頼を得るための「身だしなみ・姿勢」を整える
身だしなみと姿勢は、言葉を発する前に相手に印象を与える重要な要素です。
人は視覚情報から多くの判断を下すため、見た目の印象が挨拶の効果を左右します。
どんなに丁寧な挨拶をしても、身だしなみが乱れていたり、姿勢が悪かったりすると、信頼を得ることは難しくなります。
特に初対面の訪問では、5秒で信頼を得られるかどうかが勝負の分かれ目です。
若手営業は、自分では気づかない身だしなみの乱れや姿勢の癖があることが多いため、第三者にチェックしてもらうことも有効です。
以下に、信頼を得るための身だしなみと姿勢のチェック項目を整理しました。
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チェック項目 |
整え方の例 |
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スーツやシャツの清潔感 |
シワや汚れがないか確認し、必要ならクリーニングに出す |
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髪型の整え方 |
寝癖がないか、清潔感のあるスタイルに整える |
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靴の手入れ |
汚れを落とし、磨いて艶を出す(意外と見られている) |
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姿勢と立ち居振る舞い |
背筋を伸ばし、胸を張って堂々と立つ |
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表情と目線 |
鏡で笑顔を確認し、相手の目を見て話す練習をする |
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持ち物の整理 |
カバンの中を整理し、必要な資料をすぐ取り出せるようにする |
身だしなみのポイントは、「清潔感」と「相手への敬意」です。
高級なスーツを着る必要はありませんが、清潔で整った印象を与えることが大切です。
また、姿勢は自信の表れとして受け取られるため、背筋を伸ばして堂々と振る舞いましょう。
訪問前に鏡やスマートフォンのカメラで最終チェックをする習慣をつけると、自信を持って挨拶できます。
話す順番と時間配分を想定した「挨拶スクリプト」を設計する
挨拶スクリプトを事前に設計しておくことで、商談の流れをスムーズにコントロールできます。
スクリプトとは、話す内容の順序と時間配分を整理した「台本」のことです。
若手営業が緊張して頭が真っ白になることを防ぎ、落ち着いて挨拶できるようになります。
スクリプトは一字一句を暗記するものではなく、「話の流れの設計図」として活用するものです。
特に初対面の訪問では、挨拶→自己紹介→訪問目的→本題への導入という順序を明確にしておくことが重要です。
以下に、挨拶スクリプトの設計例を整理しました。
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フェーズ |
話す内容の例 |
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挨拶(10秒) |
「本日はお時間をいただき、ありがとうございます」 |
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自己紹介(20秒) |
「株式会社〇〇の△△と申します。〇〇を担当しております」 |
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訪問目的(20秒) |
「本日は御社の業務効率化についてご提案がございまして、お伺いいたしました」 |
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時間確認(10秒) |
「15分ほどお時間をいただければと思いますが、よろしいでしょうか」 |
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本題への導入(10秒) |
「まずは御社の現状について少しお聞かせいただけますか」 |
スクリプトを設計する際のポイントは、「簡潔さ」と「柔軟性」です。
長々と話すのではなく、1分以内に挨拶から本題への導入まで済ませることを目指しましょう。
また、相手の反応に応じて柔軟に調整できるよう、複数のパターンを用意しておくと安心です。
スクリプトを紙に書き出し、声に出して練習することで、本番での自信につながります。
訪問営業で好印象を与える挨拶5つのコツ・テクニック
「声のトーン」と「目線」で信頼感を瞬時に伝える
声のトーンと目線は、言葉以上に相手の印象を左右する要素です。
同じ挨拶の言葉でも、声のトーンや目線の合わせ方次第で、相手が受け取る印象は大きく変わります。
明るく落ち着いたトーンで話すことで、相手に「この人は信頼できそうだ」という印象を与えることを意識しましょう。
特に初対面の訪問では、最初の数秒で信頼感を伝えることが商談成功の鍵となります。
以下に、声のトーンと目線で信頼感を伝えるコツを整理しました。
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要素 |
コツの例 |
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声のトーンの高さ |
やや高めのトーンで話すと明るく前向きな印象を与える |
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声のスピード |
ゆっくり落ち着いて話すと、誠実で信頼できる印象になる |
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声の大きさ |
相手が聞き取りやすい適度な音量で、自信を示す |
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目線の合わせ方 |
相手の目を見て話すことで、誠実さと関心を伝える |
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目線を外すタイミング |
ずっと見続けず、適度に視線を外して圧迫感を与えない |
声のトーンを整えるには、訪問前に深呼吸をして気持ちを落ち着けることが効果的です。
また、鏡の前で挨拶の練習をする際に、自分の声を録音して聞き返すと、改善点が見えてきます。
目線については、相手の目を見ることが基本ですが、じっと見つめすぎると威圧的になるため、適度に視線を外す配慮も必要です。相手が話しをしているときは、なるべく目を見て聞いている印象を与えることがポイントです。
相手の反応に合わせて「テンポ」を柔軟に調整する
挨拶や会話のテンポを相手の反応に合わせて調整することで、コミュニケーションがスムーズになります。
人はそれぞれ話すスピードや考えるスピードが異なるため、こちらのペースを押し付けると違和感を与えてしまいます。
相手がゆっくり話すタイプなら、こちらもテンポを落として合わせて、安心感を与えましょう。
逆に、テキパキと話す相手には、スピード感を持って対応することで、「話が合う」と感じてもらえます。
テンポ調整は、相手の反応を観察しながら柔軟に行うことがポイントです。
以下に、相手の反応別のテンポ調整方法を整理しました。
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相手の反応 |
テンポ調整の例 |
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積極的に話す |
スピード感を持って応答し、相手のリズムに乗る |
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考え込む時間が長い |
沈黙を恐れず、相手が話し出すまでゆっくり待つ |
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質問が多い |
一つひとつ丁寧に答え、焦らず対応する |
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時間を気にしている |
簡潔に要点を伝え、無駄な話を省く |
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リラックスしている |
適度に雑談を挟みながら、和やかに進める |
テンポ調整のコツは、相手の表情や声のトーン、言葉の間を観察することです。
相手が「うんうん」と頷いているときは、テンポが合っている証拠です。
逆に、相手が困惑した表情を見せたり、話を遮ったりする場合は、テンポを変える必要があります。
柔軟なテンポ調整が、相手に「話しやすい営業だ」という印象を与え、商談を円滑に進めます。
名刺交換の瞬間に「営業姿勢」を自然に印象づける
名刺交換は、挨拶の中で最も営業姿勢が表れる重要な瞬間です。
渡し方、受け取り方、そのときの言葉選びによって、相手は営業のプロ意識を判断します。
雑な名刺交換や形式的な対応は、「この営業は軽い」と思われてしまいます。
名刺交換の瞬間に営業姿勢を印象づけるには、動作と言葉の両方に気を配ることが必要です。
以下に、名刺交換で営業姿勢を印象づけるコツを整理しました。
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動作 |
印象付けのコツ |
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名刺の差し出し方 |
両手で相手の胸より下の位置から差し出し、丁寧さを示す |
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名刺の受け取り方 |
両手で受け取り、すぐに名前を確認して敬意を表す |
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目線と姿勢 |
相手の目を見て、背筋を伸ばして立つことで自信を示す |
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名刺への対応 |
受け取った名刺をすぐにしまわず、テーブルに置いて大切に扱う |
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交換時の言葉 |
「よろしくお願いいたします」と明瞭に伝え、誠実さを示す |
名刺交換のマナーは、営業の基本中の基本ですが、意外と雑になりがちです。
特に若手営業は、緊張から動作が早くなったり、目線が定まらなくなったりすることがあります。
名刺交換の練習を繰り返し、自然に丁寧な動作ができるようにしておくことが大切です。相手から頂いた名刺を見て、部署や社名等から関心を示しているような一言を一緒に伝えるようにすると、相手にも更に好印象を与えます。
トップ訪問営業マンの挨拶・5つのテクニック
一瞬で距離を縮める「共通点トーク」で場を和ませる
共通点トークは、初対面の相手との距離を一瞬で縮める強力なテクニックです。
人は自分と共通点を持つ相手に親近感を抱きやすく、心理的な壁が低くなります。
出身地、趣味、経験、知人など、どんな小さな共通点でも会話の糸口にしましょう。
トップ営業マンは、事前リサーチや観察力を駆使して共通点を見つけ、自然に会話に織り込みます。
共通点を見つけるポイントは、相手のオフィス環境、身につけているもの、会話の中のヒントに注目することです。
以下に、共通点トークの具体例を整理しました。
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共通点の例 |
トーク例 |
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出身地 |
「◯◯県のご出身なんですね。実は私も同じ地域で育ちまして、懐かしいです」 |
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趣味・関心事 |
「ゴルフがお好きなんですね。私も週末はよく練習場に通っています」 |
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業界経験 |
「以前は製造業にいらっしゃったんですね。実は私も前職で関わっておりまして」 |
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共通の知人 |
「◯◯様とお知り合いなんですね。私もよくお世話になっております」 |
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時事ネタ |
「最近の業界ニュース、御社にも影響ありそうですよね。私も気になっておりました」 |
共通点トークを成功させるコツは、自然さと誠実さです。
無理に共通点を作り出したり、嘘をついたりすると、逆に信頼を失ってしまいます。
また、共通点を見つけたらすぐに話題にするのではなく、会話の流れの中で自然に触れることが大切です。
「相手の社風」に合わせた言葉選びで信頼を深める
相手の社風に合わせた言葉選びは、トップ営業マンが必ず実践している高度なテクニックです。
企業にはそれぞれ独自の文化や雰囲気があり、それに合わない言葉遣いは違和感を生みます。
堅い業界や伝統的な企業では、丁寧で格式のある言葉遣いが好まれる傾向です。
一方、ベンチャー企業やクリエイティブ業界では、フランクで柔軟な言葉選びが親近感を生むこともあります。
社風を見極めるには、企業のウェブサイト、オフィスの雰囲気、社員の服装や話し方を観察することが有効です。
以下に、社風のタイプ別の言葉選びを整理しました。
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社風のタイプ |
言葉選びの例 |
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堅実・伝統的 |
「誠に恐れ入りますが」「ご検討いただけますと幸いです」など丁寧な表現を使う |
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フランク・柔軟 |
「ぜひ一度お話しできればと思います」「気軽にご相談ください」など親しみやすい表現を使う |
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革新的・挑戦的 |
「新しい取り組みをご提案します」「一緒にチャレンジしませんか」など前向きな表現を使う |
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効率重視・実務的 |
「結論から申しますと」「具体的な数字で言いますと」など端的な表現を使う |
社風に合わせた言葉選びは、相手に「この営業は私たちのことを理解している」と感じさせます。
ただし、過度に迎合したり、自分らしさを失ったりすることは避けるべきです。
相手の文化を尊重しつつ、自分の誠実さを保つバランスが重要です。
相手の名前を効果的に使い、親近感を演出する
相手の名前を会話の中で効果的に使うことは、親近感を演出する強力なテクニックです。
人は自分の名前を呼ばれると、特別に扱われていると感じ、好意を抱きやすくなります。
トップ営業マンは、挨拶から商談の要所要所で相手の名前を自然に織り込みます。
ただし、名前を使いすぎると逆に不自然になるため、適度なバランスが大切です。
名前を使う効果的なタイミングは、挨拶、質問、提案、締めの場面です。
以下に、名前を効果的に使う場面とトーク例を整理しました。
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シーン |
名前の使い方例 |
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挨拶・自己紹介 |
「◯◯様、本日はお時間をいただきありがとうございます」 |
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ヒアリング |
「◯◯様は、この点についてどのようにお考えでしょうか」 |
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提案 |
「◯◯様の課題を解決するために、このプランをご用意しました」 |
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確認 |
「◯◯様、ここまでで何かご不明点はございますか」 |
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締めの挨拶 |
「◯◯様、本日は貴重なお話をありがとうございました」 |
名前を使う際のポイントは、敬称を忘れずに付けることです。
「◯◯さん」ではなく「◯◯様」と呼ぶことで、敬意を示すことができます。
また、名前を呼ぶときは相手の目を見て、心を込めて発音することが大切です。
形式的に名前を連呼するのではなく、本当に相手を尊重している気持ちを込めましょう。
初訪問でもリズムよく商談に入れる「流れの組み立て方」を実践する
初訪問でもリズムよく商談に入るには、挨拶から本題への流れを事前に組み立てておくことが重要です。
トップ営業マンは、挨拶→アイスブレイク→ヒアリング→提案という流れを自然に作り出します。
この流れがスムーズであれば、相手は違和感なく商談に入ることができます。
流れの組み立て方のポイントは、各フェーズの時間配分と移行のタイミングを意識することです。
以下に、初訪問での流れの組み立て例を整理しました。
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フェーズ |
流れの組み立て例 |
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挨拶(1分) |
「本日はお時間をいただきありがとうございます」と感謝を伝える |
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アイスブレイク(2分) |
「オフィスの雰囲気が素敵ですね」など軽い話題で場を和ませる |
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本題への移行(30秒) |
「それでは早速ですが、本日のご提案内容についてお話しさせてください」と切り替える |
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ヒアリング(5分) |
「まずは御社の現状について教えていただけますか」と質問を投げかける |
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提案(10分) |
「お話を伺った内容を踏まえて、こちらのプランをご提案します」と展開する |
流れをスムーズにするコツは、各フェーズの「つなぎの言葉」を用意しておくことです。
「それでは」「では早速ですが」「次に」といった言葉で、自然に次のフェーズへ移行できます。
また、相手の反応を見ながら柔軟に時間配分を調整する柔軟性も必要です。
別れ際の「余韻を残す一言」で次回商談につなげる
別れ際の一言は、次回商談への期待を高める最後のチャンスです。
トップ営業マンは、商談が終わった後も気を抜かず、余韻を残す言葉で締めくくります。
この一言があるかないかで、相手が「また会いたい」と思うかどうかが大きく変わります。
余韻を残すポイントは、感謝、期待感、次のアクションを含めることです。
特に若手営業は、商談が終わるとホッとして締めの言葉が雑になりがちですが、最後まで丁寧に対応しましょう。
以下に、別れ際の余韻を残す一言の例を整理しました。
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シーン |
余韻を残す一言の例 |
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好感触の商談後 |
「本日は素晴らしいお話ができました。次回はさらに具体的なプランをお持ちしますので、楽しみにしていてください」 |
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検討中の相手への締め |
「じっくりご検討いただければと思います。何かご質問があれば、いつでもご連絡ください。お待ちしております」 |
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厳しい反応の商談後 |
「本日いただいたご意見を真摯に受け止め、改善案をご用意いたします。またお時間をいただけますと幸いです」 |
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決裁者への締め |
「本日は貴重なお時間をいただき、光栄でした。御社の成功に貢献できるよう、全力でサポートさせていただきます」 |
余韻を残す一言は、ただ丁寧なだけでなく、前向きで希望を感じさせる内容にすることが大切です。
「次回が楽しみだ」「この営業と一緒に仕事をしたい」と思わせる言葉を選びましょう。
また、別れ際の表情や声のトーンも重要です。
笑顔で明るく締めくくることで、相手の心に良い印象が残ります。
訪問営業での挨拶・4つのマナー
会社の「受付対応」で印象を左右する立ち居振る舞いを意識する
受付対応は、担当者に会う前の第一関門であり、立ち居振る舞いが全体の印象を左右します。
受付担当者は企業の顔として働いており、訪問者の態度や振る舞いを細かく観察しています。
受付での対応が雑だと、その情報が担当者に伝わり、商談前からマイナスの印象を持たれるかもしれません。
受付対応では、姿勢、言葉遣い、待ち方のすべてが評価の対象となります。
以下に、受付対応での立ち居振る舞いのポイントを整理しました。
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場面 |
立ち居振る舞いの例 |
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受付到着時 |
背筋を伸ばし、軽く一礼してから「お世話になっております」と挨拶する |
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名前と用件を伝える |
「株式会社〇〇の△△と申します。◯時に◯◯様とお約束しております」と明瞭に伝える |
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待機中の姿勢 |
立って待つ場合は背筋を伸ばし、座る場合は背もたれに寄りかからず姿勢を正す |
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スマートフォンの扱い |
待ち時間にスマートフォンを見る場合は、姿勢を崩さず節度を保つ |
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案内を受けるとき |
「ありがとうございます」と感謝を伝え、案内に従う |
受付対応で最も重要なのは、「謙虚さ」と「礼儀正しさ」です。
たとえ相手が若い受付担当者であっても、敬意を持って接することが大切です。
受付担当者への態度が悪い営業は、担当者に報告されることも少なくありません。
受付から商談は始まっているという意識を持ち、最初から最後まで丁寧な立ち居振る舞いを心がけましょう。
「名刺交換」のタイミングと差し出し方で営業レベルを示す
名刺交換は、営業のプロ意識とマナーが最も表れる場面です。
名刺交換のタイミングや差し出し方が適切であれば、相手は「この営業は信頼できる」と感じます。
逆に、タイミングが悪かったり、雑な対応をしたりすると、「マナーがなっていない」と評価されてしまいます。
名刺交換の基本は、挨拶の直後、相手より低い位置から両手で差し出すことです。
また、受け取った名刺は丁寧に扱い、商談中はテーブルの上に置いて大切にすることがマナーです。
以下に、名刺交換のタイミングと差し出し方のポイントを整理しました。
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動作 |
マナーの例 |
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交換のタイミング |
挨拶の直後、自己紹介と同時に名刺を差し出す |
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差し出す位置 |
相手の胸より下の位置から、両手で丁寧に差し出す |
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名刺の向き |
相手が読みやすい向きで差し出す(自分から見て逆向き) |
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受け取り方 |
両手で受け取り、「頂戴いたします」と一言添える |
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名刺の確認 |
受け取った直後に名前を確認し、「◯◯様ですね」と声に出す |
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商談中の扱い |
テーブルの上に丁寧に置き、すぐにしまわない |
名刺交換で多い失敗は、片手で渡したり、受け取ってすぐにポケットにしまったりすることです。これらは相手に対する敬意が欠けていると受け取られます。
特に、相手が複数人いる場合は、役職の高い人から順に名刺交換を行うことがマナーです。
名刺交換は営業の基本中の基本ですが、基本だからこそ丁寧に行うことで差がつきます。
タイミングと差し出し方で、営業としてのレベルを示しましょう。
商談相手の「肩書き・立場」に応じた敬語と距離感を使い分ける
商談相手の肩書きや立場に応じて、敬語と距離感を適切に使い分けることは高度なマナーです。
相手が経営者、役員、部長、担当者では、求められる言葉遣いや接し方が異なります。
経営者や決裁者には最上級の敬語を使い、丁寧で格式のある対応が求められます。
一方、現場の担当者には、丁寧さを保ちつつも親しみやすい距離感で接することが効果的です。
距離感を間違えると、「失礼だ」と思われたり、「堅苦しい」と感じられたりします。
以下に、肩書き・立場別の敬語と距離感の使い分けを整理しました。
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肩書き・立場 |
敬語と距離感の例 |
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経営者・役員 |
「誠に恐れ入りますが」「ご検討賜りますようお願い申し上げます」など最上級の敬語を使う |
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部長・課長 |
「お忙しいところ恐縮ですが」「ご確認いただけますでしょうか」など丁寧な敬語を使う |
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担当者 |
「お手数をおかけしますが」「ご相談させてください」など親しみやすい敬語を使う |
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複数人同席 |
最も役職の高い人を中心に話しつつ、他の参加者にも目配りする |
状況に応じて柔軟に対応し、相手が心地よいと感じる距離感を保つことが大切です。
また、初対面では丁寧すぎるくらいの対応から始め、関係が深まるにつれて距離感を調整していくのが無難です。
肩書きや立場を軽視せず、相手に合わせた敬語と距離感を使い分けることで、信頼関係を深めましょう。
退出時の「最後の一言」で信頼を残す締め方を身につける
退出時の最後の一言は、商談全体の印象を決定づける重要な瞬間です。
どんなに良い商談ができても、退出時の対応が雑だと、良い印象が台無しになるかもしれません。
トップ営業マンは、退出時も気を抜かず、感謝と次のアクションを明確に伝えて締めます。
退出時のマナーには、挨拶の言葉だけでなく、ドアの閉め方や最後の一礼まで含まれます。
最後まで丁寧な対応をすることで、「この営業は最後まで信頼できる」という印象を残してください。
以下に、退出時の最後の一言と締め方のポイントを整理しました。
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シーン |
最後の一言の例 |
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好感触の商談後 |
「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。次回はより具体的なプランをお持ちしますので、よろしくお願いいたします」 |
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検討中の相手への締め |
「ご検討のお時間をいただき、ありがとうございます。何かご不明点がございましたら、いつでもご連絡ください」 |
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厳しい反応の商談後 |
「本日は率直なご意見をいただき、ありがとうございました。いただいたご指摘を真摯に受け止め、改善してまいります」 |
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受付への挨拶 |
退出時に受付を通る際、「お世話になりました」と一礼する |
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ドアを閉めるとき |
相手に背を向けず、振り返って一礼してからドアを静かに閉める |
退出時に気をつけるべきポイントは、感謝を伝えることと、次のアクションを明確にすることです。
「ありがとうございました」だけで終わらせず、「次回はこうします」と具体的な行動を示すことで、相手は安心します。
また、退出時の動作も重要です。
ドアをバタンと閉めたり、受付に挨拶せずに帰ったりすると、それまでの良い印象が損なわれます。
退出時の最後の一言と締め方を丁寧に行うことで、商談全体の印象を良く残し、次回へつなぎましょう。
訪問営業前:アポイントメールの書き方・3つの文例
初回接点で信頼を得る「自己紹介+目的明示型メール」を送る
初回接点でのアポイントメールは、自己紹介と訪問目的を明確に伝えることが重要です。
相手は見ず知らずの営業からメールを受け取るため、「誰が」「何の目的で」連絡してきたのかを最初に理解したいと考えています。
件名は簡潔に内容がわかるものにし、本文では自己紹介、訪問目的、相手のメリットを端的に伝えます。
長々とした説明は読まれない可能性が高いため、3〜4行で要点をまとめることがポイントです。
初回メールで信頼を得るには、相手の状況に配慮した丁寧な文面と、明確な行動提案が必要です。
以下に、初回接点で使える自己紹介+目的明示型メールの文例を示します。
件名:【ご提案】業務効率化支援のご案内(株式会社〇〇)
株式会社△△ 〇〇部 〇〇様
突然のご連絡、失礼いたします。
株式会社〇〇の△△と申します。
弊社は、製造業の業務効率化を支援するサービスを提供しております。
御社の事業内容を拝見し、弊社のサービスがお役に立てるのではないかと考え、ご連絡いたしました。
つきましては、一度ご訪問の上、詳しいご説明をさせていただきたく存じます。
ご都合のよろしい日時をお知らせいただけますでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 営業部 △△ 電話:000-0000-0000 メール:xxxxx@example.com
このメール文例のポイントは、簡潔さと明確さです。
自己紹介、訪問目的、行動提案(日時の確認)を3段落で完結させています。
また、「御社の事業内容を拝見し」という一文で、事前リサーチをしていることを示し、誠実さを伝えています。
初回メールは返信率を高めることが目的なので、相手の負担を減らす配慮が大切です。
忙しい相手に配慮した「要点のみシンプル構成メール」を使う
忙しい相手には、要点だけを伝えるシンプル構成のメールが効果的です。
経営者や決裁者は日々大量のメールを受け取っているため、長文のメールは読まれない可能性が高くなります。
シンプル構成メールでは、挨拶を最小限にし、「誰が」「何を」「いつ」を端的に伝えましょう。
箇条書きを活用することで、視覚的にも理解しやすくなります。
忙しい相手への配慮を示すことで、「この営業は気遣いができる」という印象を与えることができます。
以下に、要点のみシンプル構成メールの文例を示します。
件名:【ご訪問希望】15分のお時間をいただけますでしょうか
株式会社△△ 代表取締役 〇〇様
お世話になっております。
株式会社〇〇の△△と申します。
以下の件で、ご訪問させていただきたく存じます。
■ご提案内容:人材採用コスト削減の新しい手法
■所要時間:15分程度
■候補日時:
・12月5日(木)14時〜
・12月6日(金)10時〜
・12月9日(月)16時〜
ご都合のよろしい日時をお知らせください。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 △△ 電話:000-0000-0000
このメール文例のポイントは、箇条書きで要点を整理していることです。
提案内容、所要時間、候補日時を視覚的にわかりやすく配置し、相手が一目で判断できるようにしています。
また、「15分程度」と時間を明示することで、相手の心理的ハードルを下げています。
忙しい相手には、読む時間を奪わない配慮を用いて信頼につなげましょう。
返信率を上げる「日時候補と提案文」をセットにした依頼文にする
日時候補と提案文をセットにすることで、相手の返信ハードルを下げることができます。
「いつがいいですか?」と丸投げすると、忙しい中でスケジュールを確認する手間が発生します。
こちらから複数の日時候補を提示することで、相手は「選ぶだけ」で済むため、返信しやすくなるでしょう。
日時候補は2〜3つ提示し、それでも都合が悪い場合は相手に提案してもらう形が理想的です。
また、提案内容を簡潔に添えることで、「なぜ会うのか」を明確にすることも重要です。
以下に、日時候補と提案文をセットにしたメールの文例を示します。
件名:【ご提案】御社の営業効率化について(日時候補あり)
株式会社△△ 営業部 〇〇様
お世話になっております。
株式会社〇〇の△△と申します。
御社の営業活動をより効率化できるツールをご提案したく、ご連絡いたしました。
同業他社様では導入後3ヶ月で成約率が20%向上した実績がございます。
つきましては、下記日時でご訪問させていただけますでしょうか。
■候補日時:
①12月10日(火)13時〜14時
②12月12日(木)15時〜16時
③12月13日(金)10時〜11時
上記でご都合が悪い場合は、ご希望の日時をお知らせください。
お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 △△ 電話:000-0000-0000 メール:xxxxx@example.com
このメール文例のポイントは、日時候補を具体的に示していることです。
相手は①②③から選ぶだけで返信できるため、心理的な負担が軽減されます。
また、「上記でご都合が悪い場合は」と柔軟性を示すことで、相手に配慮している印象を与えます。
さらに、提案内容に「成約率20%向上」という具体的な数字を入れることで、会う価値を付けましょう。
訪問営業訪問後:お礼メールの書き方・3つの文例
商談直後に「感謝+要点整理」で印象を確実に残す
商談直後のお礼メールは、当日中に送ることで印象を確実に残すことができます。
相手は商談内容が記憶に新しいうちにメールを受け取るため、「この営業は迅速だ」という好印象を持ちます。
お礼メールでは、感謝を伝えるだけでなく、商談の要点を簡潔に整理することが重要です。
要点整理により、相手は「何を話したか」を再確認でき、次のアクションがスムーズになります。
特に若手営業は、商談後すぐにメールを送る習慣をつけることで、信頼を積み上げることができます。
以下に、商談直後に送る感謝+要点整理メールの文例を示します。
件名:本日のお打ち合わせ御礼(株式会社〇〇・△△)
株式会社△△ 営業部 〇〇様
お世話になっております。
株式会社〇〇の△△です。
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
本日お話しさせていただいた内容を以下にまとめました。
■ご相談内容
・現在の業務フローにおける課題
・導入時期のご希望(来年1月〜)
・予算感の確認
■次回アクション
・御社に最適なプランを12月15日までにご提案
・導入事例資料を添付してお送り
引き続きサポートさせていただきますので、何かご不明点がございましたらお気軽にご連絡ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 △△
電話:000-0000-0000
メール:xxxxx@example.com
このメール文例のポイントは、商談内容を箇条書きで整理していることです。
相手は「何を話したか」を一目で確認でき、記憶の定着につながります。
また、「次回アクション」を明示することで、相手は「この営業は約束を守る」と安心します。
商談直後のお礼メールは、スピードと要点整理が成功の鍵です。
提案の再確認を兼ねた「要約+次のアクション提示型メール」を送る
提案の再確認を兼ねたお礼メールは、商談を前進させる効果的な手段です。
商談中に提案した内容を文字で再確認することで、相手の理解を深め、検討を促すことができます。
このタイプのメールでは、提案の要約と次のアクションを明確に示すことがポイントです。
相手は「何を提案されたか」「次に何をすべきか」が明確になるため、意思決定がスムーズになります。
特に複数の提案をした場合は、要約することで相手の混乱を防ぐことができます。
以下に、要約+次のアクション提示型メールの文例を示しました。
件名:本日ご提案内容の再確認と次のステップについて
株式会社△△ 営業部 〇〇様
お世話になっております。
株式会社〇〇の△△です。
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
本日ご提案させていただいた内容を以下に再確認させていただきます。
■ご提案内容
- ベーシックプラン:月額5万円(機能A・B付き)
- スタンダードプラン:月額8万円(機能A・B・C付き)
- プレミアムプラン:月額12万円(全機能+専任サポート付き)
■お伺いしたご要望
・まずは小規模で試したい
・3ヶ月後に効果を判断したい
■次のステップ
- ご検討期間:12月20日まで
- 追加資料:導入事例集を本メールに添付
- 次回打ち合わせ:ご希望があれば12月中に再訪問可能
ご不明点やご質問がございましたら、いつでもご連絡ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 △△
電話:000-0000-0000
このメール文例のポイントは、提案内容を構造化して整理していることです。
相手は提案の選択肢と次のステップを明確に把握でき、社内での共有もしやすくなります。
また、「お伺いしたご要望」を記載することで、「この営業は私たちの話を聞いてくれた」という信頼感が生まれます。
要約と次のアクションを明示して、商談を次のフェーズへ進みやすくしましょう。
担当者別に文面を変える「上司宛・現場担当宛」の書き分けを意識する
商談に複数人が参加していた場合、それぞれの立場に応じてお礼メールを書き分けることが効果的です。
上司(決裁者)と現場担当者では、関心のポイントや求める情報が異なります。
上司には全体像や費用対効果を、現場担当者には具体的な運用方法や次のステップを伝えると良いでしょう。
書き分けることで、「この営業は相手の立場を理解している」という印象を与えることができます。
ただし、内容に矛盾が生じないよう、情報の整合性には注意が必要です。
以下に、上司宛と現場担当宛のお礼メールの書き分け例を示します。
【上司宛メール例】
件名:本日のお打ち合わせ御礼と導入効果について
株式会社△△
代表取締役 〇〇様
お世話になっております。
株式会社〇〇の△△です。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
本日ご提案させていただいた内容について、導入効果を以下にまとめました。
■期待される効果
・業務時間の削減:月間約40時間
・コスト削減効果:年間約120万円
・投資回収期間:約8ヶ月
御社の事業成長に貢献できるよう、全力でサポートさせていただきます。
ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 △△
【現場担当宛メール例】
件名:本日のお打ち合わせ御礼と次のステップについて
株式会社△△
営業部 △△様
お世話になっております。
株式会社〇〇の△△です。
本日はありがとうございました。
現場の詳しいお話を伺うことができ、大変参考になりました。
次のステップについて、以下のとおり進めさせていただきます。
■次回までにご準備いただきたいこと
・現在の業務フロー図(簡易版で結構です)
・利用予定人数の確認
■私からお送りするもの
・導入マニュアル(12月10日まで)
・初期設定サポート資料
ご不明点があれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 △△
上司宛メールでは、「費用対効果」「投資回収期間」など、経営判断に必要な情報を中心に伝えています。
一方、現場担当宛メールでは、「次に何をすべきか」という実務的な内容を具体的に示しています。
このように立場に応じてメールを書き分けることで、それぞれの関心に応えましょう。
ただし、両方にメールを送る場合は、CCで共有するなど情報の透明性を保つことも大切です。
訪問営業お礼メール後の:フォロー&クロージング・3つの文例
「検討中」の相手に圧をかけずに思い出してもらうフォローメールを送る
検討中の相手へのフォローメールは、圧をかけず自然に思い出してもらうことが目的です。
商談後、一定期間が経過しても返事がない場合、相手は忙しくて忘れている可能性があります。
催促ではなく、「お役立ち情報の提供」や「状況確認」という形でアプローチすることが効果的です。
フォローメールでは、相手にプレッシャーを与えず、「いつでも相談できる」という安心感を伝えることが重要です。
特に若手営業は、フォローを躊躇してしまいがちですが、適切なタイミングでのフォローが成約につながります。
以下に、検討中の相手へのフォローメールの文例を示します。
件名:【ご参考】同業他社様の導入事例について
株式会社△△
営業部 〇〇様
お世話になっております。
株式会社〇〇の△△です。
先日はお時間をいただき、ありがとうございました。
その後、ご検討状況はいかがでしょうか。
先日お話しした内容について、同業他社様の最新導入事例がございましたので、ご参考までにお送りいたします。
御社と規模感が近い企業様の事例ですので、ご判断の材料にしていただければ幸いです。
もしご質問やご不安な点がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
お忙しいところ恐縮ですが、引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 △△
電話:000-0000-0000
メール:xxxxx@example.com
このメール文例のポイントは、「催促」ではなく「情報提供」の形を取っていることです。
「検討状況はいかがですか」という確認はしつつも、メインは役立つ情報の提供になっています。
また、「いつでもお気軽に」という言葉で、相手にプレッシャーを与えない配慮を示しています。
フォローメールは、送るタイミングも重要です。
商談から1〜2週間後を目安に送ることで、忘れられる前に思い出してもらうことができます。
決裁者向けに「資料再送+要約」で意思決定を促すメールを送る
決裁者向けのフォローメールは、意思決定に必要な情報を簡潔にまとめて提供することが重要です。
決裁者は多忙なため、長文のメールや複雑な資料は読まれない可能性が高くなります。
資料を再送する際には、重要なポイントを要約し、判断材料を明確に示すことが効果的です。
また、「いつまでに決めるべきか」という期限の目安を示すことで、意思決定を促すことができます。
決裁者向けメールでは、ビジネス的なメリットと次のアクションを明確にすることがポイントです。
以下に、決裁者向けの資料再送+要約メールの文例を示します。
件名:【再送】ご提案内容の要点整理と導入メリットについて
株式会社△△
代表取締役 〇〇様
お世話になっております。
株式会社〇〇の△△です。
先日ご提案させていただいた内容について、要点を整理いたしましたので、改めてご連絡いたします。
■導入メリット
・年間コスト削減:約150万円
・業務効率化:月間60時間の削減
・投資回収期間:約6ヶ月
■導入スケジュール
・ご契約後、最短2週間で運用開始可能
・初期設定は弊社が全面サポート
■ご検討期限の目安
年内導入をご希望の場合、12月20日までにご決定いただけますと、1月からの運用開始が可能です。
詳細資料を添付いたしますので、ご確認ください。
ご不明点がございましたら、いつでもご連絡ください。
ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 △△
電話:000-0000-0000
メール:xxxxx@example.com
このメール文例のポイントは、数字を明確に示して判断材料を提供していることです。
決裁者は「いくら削減できるか」「いつまでに効果が出るか」という定量的な情報を求めています。
また、「ご検討期限の目安」を示すことで、緊急性を伝えつつも押し付けがましくない表現にしています。
決裁者向けメールは、簡潔さとビジネス的な説得力が命です。
商談後の余韻を活かして「軽い相談ベース」で再訪のきっかけをつくる
商談後の余韻を活かした軽い相談ベースのメールは、再訪のきっかけを自然に作ります。
提案や契約の話ではなく、「ちょっとした相談」という形でアプローチすることで、相手の心理的ハードルを下げましょう。
このタイプのメールは、関係性を維持しながら次の接点を作るために有効です。
相談ベースのメールでは、相手のメリットになる情報や、気軽に会える理由を提示することがポイントです。
特に長期的な関係構築を目指す場合、定期的な軽い接触が信頼の積み重ねになります。
以下に、軽い相談ベースで再訪のきっかけを作るメールの文例を示します。
件名:【ご相談】近隣にお伺いする機会がございまして
株式会社△△
営業部 〇〇様
お世話になっております。
株式会社〇〇の△△です。
その後、いかがお過ごしでしょうか。
実は来週、御社の近隣で別のお客様を訪問する予定がございまして、もしお時間が許せば、10分ほど立ち寄らせていただけないかと思いご連絡いたしました。
前回お話しした内容について、最新情報がいくつかございますので、簡単にご共有できればと考えております。
もちろん、ご都合が悪ければ全く問題ございません。
以下の日時で、もしご都合がよろしければお知らせください。
■候補日時
・12月15日(金)14時〜15時の間
・12月16日(土)10時〜12時の間
お忙しいところ恐縮ですが、ご検討いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 △△
電話:000-0000-0000
メール:xxxxx@example.com
このメール文例のポイントは、「ついでに立ち寄る」という軽い理由で接触を図っていることです。
「10分ほど」という短時間の提案により、相手の心理的負担を最小限にしています。
また、「ご都合が悪ければ全く問題ございません」という一文で、プレッシャーを与えない配慮を示しています。
相談ベースのメールは、押し付けがましくなく、かつ関係を維持できる効果的な手法です。
訪問営業における挨拶で成果を出す5つの手順
訪問前に「相手企業の情報」を押さえて会話の糸口を準備する
訪問前の情報収集は、挨拶から商談までの成功率を高める最も重要な準備です。
相手企業について何も知らずに訪問すると、会話が表面的になり、信頼を得ることが難しくなります。
会話の糸口を事前に複数用意しておくことで、商談の流れをスムーズにコントロールできます。
具体的な手順は以下の通りです。
STEP①:企業の公式サイトで事業内容と最新情報を確認する
企業の公式サイトから、事業内容、企業理念、最近のプレスリリースを確認します。
STEP②:業界誌やニュース記事で業界動向を把握する
相手企業が属する業界の最新トレンドや課題を理解しておきます。
STEP③:SNSや口コミサイトで企業文化や評判をチェックする
企業の雰囲気や社風を事前に知ることで、言葉選びや距離感を調整できます。
STEP④:競合他社の情報も合わせて収集し、比較視点を持つ
競合他社の動向を知ることで、相手企業の立ち位置を理解できます。
訪問前の情報収集は、「この営業は準備ができている」という印象を与え、信頼の第一歩を築きます。
受付〜入室までに「姿勢・表情・声」で安心感を与える
受付から入室までの数分間は、担当者に会う前の重要な準備時間です。
この間の姿勢、表情、声のすべてが、相手に与える第一印象を形成します。
安心感を与えるポイントは、落ち着きと丁寧さを全身で表現することです。
具体的な手順は以下の通りです。
STEP①:受付に到着したら、背筋を伸ばして軽く一礼する
姿勢を正し、落ち着いた動作で受付に向かいます。
STEP②:明瞭な声で名前と用件を伝え、笑顔を添える
「株式会社〇〇の△△と申します。◯時に◯◯様とお約束しております」と明確に伝えます。
STEP③:待機中は姿勢を崩さず、スマートフォンを見る場合も節度を保つ
待ち時間にだらけた姿勢にならないよう注意します。
STEP④:案内を受けたら「ありがとうございます」と感謝を伝え、落ち着いて入室する
案内担当者への感謝を忘れず、落ち着いた動作で担当者のもとへ向かいます。
受付から入室までの立ち居振る舞いが、担当者に会う前の評価を左右します。
名刺交換時に「短い自己紹介+価値のひとこと」で印象を残す
名刺交換の瞬間は、自分の価値を簡潔に伝える絶好の機会です。
短い自己紹介と価値のひとことを添えることで、印象が変わります。
名刺交換時の一言で、「この営業は役に立ちそうだ」と思わせることが目標です。
具体的な手順は以下の通りです。
STEP①:両手で名刺を差し出し、名前をはっきり名乗る
「株式会社〇〇の△△と申します」と明瞭に名乗ります。
STEP②:簡潔に所属部署と役割を伝える
「営業部で〇〇を担当しております」と付け加えます。
STEP③:相手に提供できる価値を一言で添える
「御社の業務効率化をサポートさせていただきます」など、具体的な価値を伝えます。
STEP④:相手の名刺を両手で受け取り、名前を確認する
「〇〇様ですね、よろしくお願いいたします」と声に出して確認します。
名刺交換時の短い自己紹介と価値のひとことが、商談の方向性を決めます。
商談後すぐに「お礼+要点整理」で次の行動を明確にする
商談後すぐにお礼メールを送ることは、印象を確実に残すための重要な手順です。
当日中にメールを送ることで、「この営業は迅速で信頼できる」という評価を得られます。
相手が「次に何をすべきか」を明確に理解できるメールが、商談を前進させます。
具体的な手順は以下の通りです。
STEP①:商談終了後、できるだけ早く(当日中に)お礼メールを作成する
記憶が新しいうちにメールを書くことで、内容の正確性が高まります。
STEP②:感謝の言葉とともに、商談で話した内容を箇条書きで整理する
「本日お話しした内容」として、主要なポイントを3〜5項目でまとめます。
STEP③:次のアクション(自分がやること・相手に依頼すること)を明確に記載する
「私からは〇〇を送ります」「御社からは〇〇をご確認ください」と具体的に示します。
STEP④:質問や相談を受け付ける姿勢を示して締めくくる
「ご不明点があればいつでもご連絡ください」と添えます。
商談後すぐのお礼メールが、次の商談への道を開きます。
再訪時は「前回の話題に触れる」ことで関係を一段深める
再訪時に前回の話題に触れることは、関係を深める最も効果的な手順です。
相手は「この営業は自分のことを覚えている」と感じ、信頼感と親近感を同時に抱きます。
前回のメモをしっかり取っておくことが、この手順を成功させる前提条件です。
具体的な手順は以下の通りです。
STEP①:訪問前に前回の商談メモを読み返し、話題を整理する
前回どんな話をしたか、相手が何に関心を示していたかを確認します。
STEP②:挨拶の直後に、前回の話題を自然に切り出す
「前回お話しいただいた〇〇の件、その後いかがですか」と尋ねます。
STEP③:前回の課題に対する解決策や新情報を提供する
「前回の〇〇について、こんな事例がありましたのでお持ちしました」と提案します。
STEP④:前回の会話をベースに、今回の商談を組み立てる
前回の続きとして自然に今回の提案につなげます。
再訪時の前回話題への言及が、関係を一段深める鍵となります。
訪問営業の挨拶・文例・スクリプト作成で、お困りのことがあればスタジアムに無料で聞いてみよう!
「訪問営業の挨拶がうまくいかない」「第一印象で信頼を得られない」――そんな悩みを抱えていませんか?
結局どの挨拶が自社に合っているのかわからない、どう準備すればいいのかわからない、そんな不安、よくわかります。
訪問営業の挨拶は、商談の成否を左右する最も重要な瞬間です。
だからこそ、ただマニュアルを読むだけでなく、"現場目線で本当に使える挨拶スクリプト"を身につけることが大切です。
弊社スタジアムでは、訪問営業の挨拶文例作成から実践的なロールプレイングまで、営業力強化を一気通貫で支援しています。
IT・Web領域の営業に精通した専任担当が、貴社の商材や顧客に合わせた挨拶スクリプトをカスタマイズし、現場で即実践できる形に落とし込みます。
訪問営業の成果を上げたい、若手営業の挨拶力を強化したいとお考えの営業責任者の方へ。
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