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【15選】クロージングで有効な心理学の手法と9つの業界商材別例文集

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「法人営業で、返報性や希少性を使ったけど響かなかった」「心理学を使ったつもりが逆効果だった」──そんな経験、ありませんか?
営業クロージングにおける心理学的アプローチは、的確に使えば武器になりますが、間違えると信頼を失う諸刃の剣です。
本記事では、成果につながる心理学テクニック15選と商材別の具体的な使い方例、そしてやってはいけない注意点まで、徹底的に解説します。

「営業で成果が伸び悩んでいる方」「心理学をうまく取り入れたい方」は、必見の内容です。

本記事を読むと分かること
・クロージングで有効な心理学の手法15選と業界商材別例文集(返報性・一貫性・希少性)
・営業で心理学を使うときに意識したい3つのこと(信頼構築・小さなYES・損失回避)
・NG行動3選クロージングで気をつけたいこと(自己開示のやりすぎ・両面提示のタイミング・誘導の危険性)

現場の営業担当者だけでなく、営業責任者必見の内容です。
「もっと詳しく教えて欲しい」「これ、うちにも当てはまるかも」と思った方は、ぜひ営業のプロ集団「スタジアム」に無料で相談してみましょう!

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クロージングで有効な心理学の手法15選と例文

「返報性の原理」でちょっとした親切が決め手になる

相手の“ありがたい”は、営業における最強のスイッチです。
とくに法人営業では、「まずこちらから与える」ことで相手の警戒心が緩み、会話の主導権を自然に握れます。
一見些細な行動でも、「あの時、助かった」という記憶が、最終的に“選ばれる理由”になります。
以下は、迷っている相手を一歩前に進ませるための具体的なトーク例です。

テンプレート例文
以前お話しに出ていた(⬜︎のお困りごと)、似た課題を解決した企業様の対応例をまとめた資料を、よろしければお送りしますね。
  ↓(それ助かります、ちょうど探してたんです)
ありがとうございます!たとえば〇〇社様では、〇〇の工夫で◯日以内に△△の工数が約☆%削減できたそうです。
  ↓(それはすごいですね)
御社と同じように⬜︎の業務が細かく分かれている中でも再現できた内容なので、ご参考になるかと思います。もしご興味あれば、10分ほどで要点だけご説明させていただけますが、いかがでしょうか?
  ↓(じゃあ一度聞かせてください)
ありがとうございます!それでは、明日と明後日ですと、どちらがお時間取りやすいでしょうか?

このトークの核心は、「あなたのためだけに用意しました」という空気感。
事前に相手の課題に寄り添い、“無償の情報提供”から信頼を積み上げることで、自然とクロージングの道がひらけます。

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「一貫性の法則」で小さなYESを積み重ねていく

「最初にうなずいてもらえるか」で、その後のクロージングの流れが決まる場面は少なくありません。
人は一度YESと言った方向に思考や行動を揃えたくなるため、小さな共感や同意を重ねることで、自然と“話を進めやすい空気”が整います。
特に、IT商材のように検討項目が多岐にわたる提案では、一貫性の法則を意識した対話の流れが効果的です。
以下は、小さなYESから提案同意へとつなげる実践的なトークテンプレートです。

テンプレート例文
〇〇のご相談が増えている中で、御社のように⬜︎に注力されている企業様からもお問い合わせを多くいただいております。△△様も、業務効率化や情報の一元管理にはご関心ありますか?
  ↓(はい、そこはかなり意識してます)
ありがとうございます。ちなみに、今の体制だと、◯名以上の方がエクセルや紙ベースで対応されていたりしますか?
  ↓(まさにそうです、だいたいそれくらいです)
ですよね。〇〇社様でも同じ状況からスタートして、初期導入後◯週間で△△をクラウドに切り替えたことで、情報の見える化が一気に進みました。
  ↓(それ、けっこう理想に近いですね)
もしご興味あれば、今の体制に近い事例をもとに、5分ほどで全体像をご説明できる資料があります。お送りしますか?

このように、会話の中で“自然にYESが続く流れ”をつくることで、お客様自身が提案内容に納得しながら前に進んでくれます。
「相手の頭を動かす前に、心を動かす」。その第一歩が、小さなYESの積み重ねです。

「希少性の原理」で“今じゃないと損”を伝える

「あと◯社限定」「今週中にご連絡いただければ」などの“希少性”は、判断を後回しにされがちな商談において、背中を押す最後の一手になります。
ここで重要なのは、「売り込み感」を出さずに、“相手のメリット”として自然に伝えること。
数や期間の限定性を「相手に有利な条件」として言語化することで、「今決めたほうがいいかもしれない」という空気を作ることができます。
決して焦らせず、あくまで“今だけの好条件”として伝えるのが実践のポイントです。

テンプレート例文
実は、今月中にお申し込みいただいた方限定で◯◯費用が△%OFFになるキャンペーンを実施しておりまして…
  ↓(それって今だけなんですか?)
はい、もともと☆月にご検討いただいていた企業様向けのもので、残り⬜︎社分だけとなっている状況です。
  ↓(もう少し詳しく聞かせてください)
たとえば、先週ご契約いただいた◯◯社様も、通常より△万円ほど初期費用を抑えられたので、その分を◯◯の強化に回すことができたとのことでした。
  ↓(なるほど、今動いた方が良さそうですね)
ありがとうございます。もし今週中に方向性だけでも固まれば、特典を適用した状態で具体的なご提案書をお持ちできますが、いかがでしょうか?

このテンプレートの要は、「今動くことに意味がある」と自然に感じてもらうこと。
限定性を“煽り”ではなく、“チャンス”として丁寧に伝えることで、お客様に納得して前に進んでいただけるクロージングが可能になります。

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「ザイアンス効果」で顔を出す回数をとにかく増やす

ザイアンス効果(単純接触効果)とは、接触回数が増えることで相手の警戒心が自然と薄れ、好意が芽生えやすくなる心理法則です。
営業では、アポや商談以外にも“顔を出す理由”を持つことで、関係構築が一気に進むことがあります。
信頼関係は説得ではなく、繰り返しの“接点”から生まれるもの。だからこそ、無理に売り込まず、自然に会う回数を重ねることで“断られにくい”状態がつくれます。

テンプレート例文
先日お話させていただいた件、追加で少しだけご相談がありご連絡させていただきました。
  ↓(ああ、はいはい、何かあったのかな)
ありがとうございます!前回ご紹介した〇〇について、他社様での活用方法の事例が新しく入ってきたので、御社にも近い部分がありそうだと思いまして…
  ↓(それ、ちょっと気になります)
ちなみに△△業界の⬜︎社様では、導入から☆ヶ月で月次レポートの作成時間が半分以下になったそうでして、御社でも似た課題を以前お聞きしたのでお伝えしたくて伺いました。
  ↓(確かに、それはウチでもありそう)
ご挨拶も兼ねて、もしお時間10分ほどいただければ、資料1枚だけ持参して簡単にご紹介できるのですが、ご都合いかがでしょうか?

このトークのポイントは「売り込まずに会いに行く理由をつくる」こと。
情報提供・共有という“中立な接点”を重ねることで、商談化への心理的ハードルを下げることができます。
最終的には、「よく来てくれるあの人だから話を聞こう」と思ってもらえる関係性に育てていくことが理想です。

「アンカリング効果」で値段の印象をこちらでコントロールする

アンカリング効果とは、最初に提示された数字(=アンカー)が基準となり、その後の判断が無意識に引きずられる心理現象のことです。
営業の現場では、「価格の印象」を操作する武器として使えます。たとえば高めの金額を最初に提示し、あとから本命価格を伝えることで「思ったより安い」と感じさせることができます。
価格交渉の主導権を握るには、“最初にこちらから基準をつくる”ことが大切です。

テンプレート例文
本日はざっくりとした費用感についてもお伝えできればと思っております。
  ↓(はい、価格気になります)
ありがとうございます。実はフルカスタマイズのケースでは、月額◯万円〜という構成が一般的なんですが、御社のようなご要件ですと、だいたい△万円前後でご提案できるケースが多いです。
  ↓(あれ、思ったより安いかも)
ちなみに⬜︎業界の☆社様では、初期費用をかけずに月々のランニングコストを抑える設計にしたことで、導入3ヶ月目で費用対効果が黒字化しました。
  ↓(なるほど、投資回収のイメージがついた)
もしお時間あれば、御社向けにコストパターンを3通りに分けて試算した資料がありますので、10分だけご説明できればと思っております。いかがでしょうか?

このトークのポイントは、「高い価格」→「本命価格」の順で伝えることで、“安く感じる錯覚”を自然に起こすこと。
価格交渉の空気をこちらから整えることで、値引きされる前に納得感をつくる実践的な心理操作です。

「フット・イン・ザ・ドア」でまず小さくOKをもらう

最初に小さな「はい」を引き出すことで、相手の心理的ハードルを下げ、本命提案への道筋をつくる手法です。
営業では、いきなり大きな契約を迫るのではなく、資料送付や短時間の打ち合わせなど、軽く応じやすい依頼から始めることで、自然と会話が前進していきます。

テンプレート例文
まずは資料だけでもお送りしてもよろしいでしょうか?
  ↓(いいですよ)
ありがとうございます!では御社向けに、〇〇(例:現場課題の一覧)を整理したものを同封させていただきますね。
  ↓(へぇ、そういうのもあるんですね)
ちなみに、直近では同じような業態の△△社様でも、最初は資料のご確認から始まり、そこから約⬜︎週間後にオンラインで20分ほどお打ち合わせの機会をいただきました。
  ↓(それならウチでも…)
もしご興味いただけそうでしたら、☆分ほどで大枠だけご説明させていただくお時間をいただけますと幸いです。日程だけ先に仮押さえできれば柔軟に調整いたしますが、いかがでしょうか?

このトークのポイントは、「まずは軽く聞いてみるか」と思ってもらえる依頼を入口にすること。
相手の承諾を一つ得るごとに関係性が強まり、最終的な商談に自然と進みやすくなります。

「ドア・イン・ザ・フェイス」で本命の提案を通しやすくする

まず大きな提案を出して“断られる前提”をつくることで、その後の本命提案の心理的ハードルを下げ、通りやすくする手法です。
「最初の提案より軽いから、これなら受けてもいいかも」と思わせることで、相手に譲歩の感覚を与えることができます。

テンプレート例文
いきなりですが、△拠点すべてに一括導入のご相談、今回ご検討いただくのは難しいでしょうか?
  ↓(さすがにいきなり全拠点は…)
ありがとうございます、率直に教えていただき助かります。では、まずは〇〇部門など限られた範囲でのトライアル導入からスタートされる企業様も多いのですが、御社ではどうでしょうか?
  ↓(それなら現実的かもしれないですね)
実際、☆社様でも最初は全体導入は見送られ、⬜︎部門で2ヶ月試して効果を見てから拡大されました。最小構成でも運用できる設計になっておりますので、まずはご負担少なくお試しいただけます。
  ↓(一度試してみてもいいかも)
もしご興味いただけそうでしたら、○分ほどお時間をいただければ、御社に合わせたトライアル設計のイメージをご共有できますが、いかがでしょうか?

このトークのポイントは、最初に「断りやすい選択肢」をわざと提示し、その後に「受け入れやすい本命提案」を出すことで、相手の心理に“比較による安心感”を与えること。
一歩引くことで、相手の前向きな判断を引き出すクロージング技術です。

「損失回避バイアス」で“買わないリスク”を具体的に伝える

「導入しないと、あとで損をするかも」という心理は、決裁者の背中を押す最後の一押しになることがあります。
「得をする理由」ではなく、「損を避ける理由」を明確に伝えることで、優先度を一気に引き上げることができます。
特に“放置した場合のリスク”を数字で見せると、相手の反応が大きく変わる場面が多くあります。

テンプレート例文
今回は、〇〇を導入しなかった場合に起こる“見えにくい損失”を一緒に整理させていただいております。
  ↓(それ、気になりますね)
ありがとうございます!たとえば、〇〇の仕組みがないまま現状維持を続けた場合、△ヶ月で⬜︎件分の取りこぼしが発生している可能性があります。
  ↓(そんなにあるんですね)
実際、同じ業界の〇〇社様では、当初「様子見」のご判断でしたが、☆ヶ月後には競合に△△商談を先取りされたというご相談をいただきました。
  ↓(それは避けたいです)
仮に今ご検討を始めていただければ、◯週間以内に〇〇の設計を完了し、損失リスクを最小限に抑える対応が可能です。もし5分ほどお時間あれば、全体像を共有させていただければと思いますが、いかがでしょうか?

このトークのポイントは、「導入しない場合にどんな損失が起こるか」を数字と事例で伝えること。
“今動かないことのリスク”を明文化することで、検討から意思決定への距離を一気に縮めることができます。

「ミラーリング話法」で相手との距離を一気に縮める

初対面の商談で空気が硬いときほど、相手の言葉をそのまま返す“ミラーリング”が効きます。
言い回しやテンポ、話題のトーンを真似るだけで、「この人、話しやすいな」と思ってもらえる確率がぐっと上がります。
とくに相手がこぼした“本音”をそっと返すと、一気に距離が縮まります。

テンプレート例文
本日はお忙しい中ありがとうございます!(いや〜実はちょっとバタついてまして…)
  ↓(あ、そうなんですね)
そうだったんですね…!最近ほんと、どの企業様も◯◯対応でバタついてらっしゃって…(うちも例外じゃないですね)
  ↓(なんか話しやすいな)
ですよね。ちなみに、◯◯の件もまだ整理できていないというお話、多くの担当者の方が同じことで悩んでいらっしゃいます(やっぱりみんなそうなんですね)
  ↓(ちょっと聞いてみようかな)
はい、なので今回は「同じ悩みを持っていた⬜︎社様」が△ヶ月でどう改善されたかを、ざっくり共有できればと思いまして。5分だけお時間大丈夫でしょうか?

このトークのポイントは、“相手の気持ち”にピントを合わせて返すこと。
技術ではなく、空気を読んで“感じ取る力”が鍵になります。言葉を交わすたびに、相手の心のドアが少しずつ開いていきます。

「自己重要感の刺激」でキーマンに気持ちよく決めてもらう

「自己重要感」は、誰もが無意識に求める“認められたい”という感情です。
この心理をうまく刺激することで、相手に「自分が意思決定の主導者だ」と感じてもらいやすくなり、決裁への納得感が高まります。
とくに、キーマンが「自分の判断で前に進めた」と思える状態をつくることで、決裁がスムーズになります。
下記テンプレートでは、相手の経験や判断に敬意を示しながら、“頼られている感”を自然に演出しています。

テンプレート例文
まずは、過去に似たシステム導入をまとめ上げられた御社の対応力に正直驚きました。
  ↓ (ありがとうございます)
やはり〇〇のご判断は、現場を理解されている◯◯様のような方でないと難しいと思っておりまして、今回も◯◯様の知見を軸に、最適な形でご一緒できればと考えております。
  ↓ (そんなふうに言っていただけると嬉しいです)
ちなみに、△△業界の⬜︎社様も、キーマンの一声でスピーディに導入が進み、結果的に初月で☆件の対応削減につながった事例もございます。
今後の社内稟議のステップを踏まえて、◯◯様の一言で整理できるような説明資料を△日までにお持ちしてもよろしいでしょうか?

このテンプレートのポイントは、「相手の判断力に敬意を払いながら主導権を委ねる」こと。
お客さま自身が「自分が動かした」という実感を持てるように働きかけることで、次の一手への心理的ハードルを下げられます。

「沈黙の間」で相手に考える余白を渡す

商談中の“沈黙”は、気まずさではなく「相手の思考が動き出すサイン」と捉えるのが営業の本質です。
伝えるべきことを伝えたあと、あえて言葉を止めて“余白”をつくることで、相手に自分の意思で考え・選ぶ機会を渡せます。
特に決裁フェーズでは、沈黙が相手の腹落ちや納得に繋がるケースが多く、過剰に話し続けるよりも効果的です。
以下は、意図的な沈黙を活用して「気まずさ」ではなく「思考の場」として空気を作る実践テンプレートです。

テンプレート例文
本日ご提案したプラン、御社の△△のご状況をふまえると、◯月からのスタートが一番スムーズかと思います。
  ↓ (なるほど、そうなんですね)
…(ここで約3〜5秒沈黙し、相手の反応を待つ)
  ↓ (そうですね、確かにタイミングとしては…)
ありがとうございます。もしこの方向で進められそうであれば、☆日までに社内のお手続きに必要な資料を一式ご用意できます。ご検討いただけそうでしょうか?
  ↓ (少し確認します)
もちろんです。大きなご判断ですので、焦らずご検討ください。〇〇様のご判断に合わせて、こちらも動きますね。

このテンプレートのポイントは、「沈黙を恐れず、相手の頭の中にスペースを与えること」。
一方的に話すのではなく、余白を渡すことで“自分で考えて決めた感覚”を自然に引き出せます。
商談後の後悔を減らし、納得感ある意思決定へ導く鍵です。

「イエス・バット話法」で反論を正面から受け止めすぎない

営業現場では、お客さまからの「でも…」「うちは違うと思うんですよね」といった反論にどう対応するかで、商談の空気がガラリと変わります。
このとき、真正面から否定を受け止めると、そのまま壁ができて会話が止まってしまうこともあります。
「イエス・バット話法」を使えば、一度しっかりと共感した上で、やんわりと視点を変えられるため、商談を前向きな流れに戻すことができます。
キモは“共感→補足→提案”の3ステップで、あくまで「話の主導権を取り返す」ことを目的に活用します。

テンプレート例文
おっしゃる通り、〇〇の導入には初期コストが△△かかるため、慎重になるお気持ちはよくわかります。
  ↓  (そうなんですよね、費用対効果が見えにくくて)
ありがとうございます。たとえば、〇〇社様でも最初は同じご懸念がありましたが、初月に⬜︎件の業務を効率化できたことで、2ヶ月目にはコスト以上の成果が出始めたと伺っています。
  ↓  (それはいいですね)
はい、御社でも既存の◯◯業務に組み込む形でスタートすれば、☆週間以内にレポート自動化の効果を体感いただけると思います。
    ↓ (なるほど)
もし少しでもご興味あれば、初期構築にかかる期間と費用の内訳をまとめた資料をお送りしますが、いかがでしょうか?

この話法のポイントは、「でも」と言われた瞬間に、真正面からぶつかるのではなく、一度“共感のクッション”を挟むこと。
これによって、お客さまは「否定された」と感じず、会話が建設的な方向に続いていきます。

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「質問返し」で主導権を奪われずに会話を続ける

お客さまからの唐突な質問や懐疑的な一言に対し、即答してしまうと、そのまま主導権を持っていかれることがあります。
特にBtoB営業では、一度ペースを崩されると、話の軸がズレて本質から外れてしまうことも少なくありません。
そんなときに効果的なのが「質問返し」。
相手の意図を確認しながら、自分の土俵に会話を戻す技術です。
“すぐに答えず、確認をはさむ”ことで、流れを立て直しながら商談を主導できます。

テンプレート例文
〇〇のご支援を行っております〇〇株式会社の△△と申します。今日は御社の◯◯について、少しお時間をいただければと思っております。
  ↓  (ちなみに、他社さんと何が違うんですか?)
ありがとうございます。少し確認させていただいてもよろしいですか?御社としては、◯◯のような部分に違いを求めていらっしゃるのでしょうか?
  ↓  (そうですね、やっぱり運用サポートがしっかりしてるかが気になります)
承知しました。まさにその部分で、〇〇社様では導入初月から⬜︎回の定着支援を行い、3ヶ月後には稼働率☆%という成果につながった事例もございます。
  ↓  (それは良さそうですね)
御社の場合、拠点ごとに運用体制が異なると伺っていますので、まずはその前提に合う支援方法を整理してから、違いをご説明する形でもよろしいでしょうか?

この話法のポイントは、質問されたときに即答せず「逆に質問することで会話の土台を整える」こと。
お客さまの真意を引き出しながら、自分の伝えたい情報に自然と誘導できる営業技術です。

 再定義話法で言い換える

相手の「できない理由」や「迷っている理由」をそのまま受け止めず、“意味を再定義”して言い換えることで、ネガティブな印象をポジティブに変換できます。
その場の反論ではなく、“認知の整理”として提案すると、押しつけがましさを感じさせず、相手にとっても納得しやすくなります。

テンプレート例文
〇〇のご提案をしております○○株式会社の△△と申します。先ほどの「今はタイミングではないかもしれない」というお話、まさに大事なご判断かと思います。
  ↓(たしかに今、他の業務も詰まっていて…)
ありがとうございます。実は〇〇を導入された⬜︎社様も同じように、“今は忙しい”という状況だったのですが、逆にそのタイミングだからこそ“〇〇の自動化で月☆時間を捻出”できたというお声をいただいています。
  ↓(そういう見方もあるんですね)
はい。ご判断を“見送る”というよりも、“将来に向けて今から整える”という意味合いで捉えていただくと、全体の業務設計が一歩前に進むケースが多いです。
  ↓(なるほど、それなら検討の余地ありますね)
ありがとうございます。もし5分だけでもお時間いただければ、◯◯の“導入後スケジュール”と“業務改善シミュレーション”を簡単にご説明できますが、いかがでしょうか?

このトークのポイントは、相手の言葉を表面のまま受け取らず、「別の視点」で“再定義”して返すこと。
説得ではなく、見方の整理として会話を進めると、相手の行動のハードルが自然と下がります。

「選択肢提示話法」で“選ばせながら”決めてもらう

「選んでもらう」より「選ばせる」を意識することで、商談の主導権は相手にありながらも、こちらの意図通りに進めることができます。
人は“選択肢を与えられた瞬間”に「どちらがいいか」という思考に切り替わり、「やる/やらない」の拒否判断から自然と遠ざかります。

テンプレート例文
〇〇の導入支援を行っております○○株式会社の△△と申します。本日は、御社の業務課題に合わせて「ご提案の方向性を2パターン」ご用意しました。
  ↓(ありがとうございます、気になります)
ありがとうございます。ひとつは、すぐに現場で使えるようになる“即効型〇〇プラン”、もうひとつは、段階的に広げていく“長期スケール型〇〇プラン”です。
  ↓(なるほど、それぞれどう違うんですか?)
たとえば即効型では初月から△△を自動化でき、初月で☆時間の削減が見込めます。一方でスケール型は、最初の3ヶ月で⬜︎業務を重点的に改善し、半年で全社展開も視野に入ります。
  ↓(そうなると、即効型のほうが良さそうかも)
まさにそこは重要なポイントです。今の優先度で考えると、◯◯を起点に“まず回す”という即効型から着手する企業様も増えています。まずはその方向で資料をおまとめしてみましょうか?

このトークのポイントは、「提案A or B」とあえて二択に絞ることで、「導入するか否か」という判断を自然と超えてもらうこと。
意志決定が“能動的”になることで、後工程も前向きに動きやすくなります。

比較話法で優位性を示す

競合との比較は、単なるスペックの違いではなく、「なぜ自社を選ぶと得なのか」を言語化する絶好のチャンスです。
お客さまの関心が最も高まる瞬間は、選定フェーズ。そこで相手の選定軸に沿った比較トークを用意しておけば、自然と自社優位の文脈に持ち込めます。
ポイントは「どこがどう違い、結果として何が起きるか」を端的に示すこと。
以下は、ITツールの法人営業で即使える比較話法テンプレートです。

テンプレート例文
〇〇の導入支援をしております○○株式会社の△△と申します。多くの企業さまが□□との違いを気にされるのですが、実はその差が成果に直結しています。
  ↓ (へぇ、具体的にどんな違いがあるんですか?)
ありがとうございます!たとえば□□ではカバーできない⬜︎⬜︎の部分まで、〇〇では標準機能で対応しています。
  ↓ (それ、うちでもネックになってます)
実際に、☆☆社さまでは□□から乗り換えた翌月から、業務時間が月△△時間削減されました。
  ↓ (なるほど、それは大きいですね)
もし御社でも同じような課題感があれば、3分ほどでポイントを比較した資料をお送りしますが、いかがでしょうか?

このトークの要点は、「〇〇 vs □□」の違いを機能や価格だけでなく、“成果にどうつながるか”にまで落とし込むこと。
比較は争いではなく、「共感から優位性を伝える手段」です。競合の存在がむしろ味方になる会話構造をつくりましょう。

クロージングで心理学的テクニックを使うときの意識したい3つのポイント

先に“有益な情報”を渡すと心の距離が一気に縮まる

「先に与える」とは、相手が何も差し出していない段階で、こちらから有益な情報や価値を届けることを指します。
つまり、見返りを求めずに“相手の役に立つこと”を先出しする姿勢こそが、営業における信頼形成の出発点になります。

とはいえ、「まだ買うかも分からない相手に情報を出しすぎるのはリスクでは?」と感じる場面もあるかもしれません。
実は、“信頼される営業”はこのタイミングで情報を惜しまず出すことで、逆に相手の本音や本質的な課題を引き出しています。

たとえば、
「導入前に“他社の失敗事例”を共有しておく」
「初回商談で“業界別の成功データ”を手渡しておく」
といった具体例のように、こちらの誠実さが伝わると、相手の警戒心は自然とほどけていきます。

ポイントは、“買わせたい”ではなく“役立ててほしい”という空気感を先に置いておくこと。
一方的な売り込みではなく、対等な会話の土壌が生まれます。

まずは一つ、相手に「それ知れてよかった」と言ってもらえる情報を用意してみてください。

項目

例文

情報の先出し

「他社の導入前後で“定着率が20%改善”した事例がありまして」

ギフト感覚

「今ちょうど“御社と同業の成功事例”がまとめ終わりまして、お持ちしました」

警戒心の解除

「正直にお伝えすると、“向かないケース”もいくつかあります」

誠実な印象

「ここは正直、無理にオススメしないです。実際に失敗した事例もありまして」

興味の喚起

「実は、御社とよく似た企業で、導入前に“同じ悩み”を抱えてた例がありまして」

このように、“まずはこちらから”を意識すると、心の距離が一気に縮まる場面が増えてきます。
営業は信頼の積み重ね。最初の一手で、空気をガラッと変えることができるかもしれません。

打ち合わせ中に小さなYESを積み上げておくと効いてくる

「小さなYES」とは、打ち合わせ中に相手が自然と頷ける質問や確認を交え、共通認識を積み上げていく対話の工夫を指します。
つまり、提案の核心に迫る前に“共感や納得の土台”を何層も重ねておくことで、最後の決断がスムーズになっていくということです。

でも実際、「決裁者がなかなか首を縦に振らないのは、こちらの提案が弱いから?」と悩む場面もあるかもしれません。
実は、その背景には“YESの積み上げが足りない”だけというケースが非常に多いです。

たとえば、
「課題整理の段階で“この辺り、やっぱり気になりますよね?”と確認する」
「事例紹介のあとに“この流れ、御社でもありえそうですよね?”と問いかける」
といった小さなYESを積み重ねておくと、クロージングの際に大きく頷いてもらえる確率が上がります。

ポイントは、“納得の階段”を一段ずつ一緒に登っていく感覚を持つこと。
いきなりゴールを目指すのではなく、途中の共感ポイントをしっかり拾っておくことが大切です。

まずはひとつ、「YES」が自然と出る問いを用意してみてください。

項目

例文

小さな共感の確認

「ここ、やっぱり皆さんも時間かかってますよね?」

状況の共通理解

「御社の現状、だいたいこの整理であってますよね?」

導入事例の共鳴

「このケース、ちょっと似てますよね?」

背景の認識合わせ

「やはり“人の定着”が、今一番のテーマですよね?」

小さな選択肢提示

「この2つだと、今の状況的に“こっち寄り”な感じですよね?」

このように、商談の前半〜中盤で“YESを引き出す会話”を意識しておくことで、
後半での提案が無理なく通る“地ならし”になります。

共感から始める営業は、相手の心を動かす準備そのものです。

“今動かないと損をする理由”を数字で伝えると刺さる

「今動かないと損をする理由」とは、営業において顧客の“意思決定の遅れ”が損失につながる可能性を数値で示す伝え方のことを指します。
つまり、感情ではなく“数字”を通して行動の緊急性を伝えるということです。

「本当に数字を出す意味なんてあるの?」と思うかもしれません。
実は、数値には“損得を可視化する力”があり、商談を「今やるべき理由」に引き寄せる力があります。

たとえば、
「1か月遅れると“年間100万円の逸失利益”が出る可能性がある」と伝える
「3社に1社は“今期中の導入で補助金対象”になっている」と伝える

このように、数字を添えるだけでお客様の行動スイッチが入りやすくなります。

ポイントは、「金額・割合・時期」など具体的な数値を使って“行動を迷う理由”を潰すことです。
数字は脅しではなく、“納得感”を与えるための道具です。まずは、自社の実績や導入効果を数字で語る準備をしてみましょう。

以下の例文も、参考にしてみてください。

項目

例文

数字の活用(損失)

「今月逃すと、年間で“120万円の人件費削減機会”が失われる可能性があります」

数字の活用(得)

「この3日間で導入された企業様は、平均“34%の工数削減”を実感されています」

緊急性の演出

「実は、来週から“助成金の申請枠が縮小予定”になっていまして」

他社の比較

「同業の○○社さんは“導入1ヶ月でROI200%超え”を達成されてました」

行動の後押し

「今お決めいただけると、“初期費用が半額になるキャンペーン”が適用されます」

数字は、言葉よりもずっと静かに、でも強く相手の背中を押してくれます。
商談の終盤、迷っている相手こそ“数値の一言”で大きく動くことがあります。

 クロージングで心理学的テクニックを使うとき3つの気をつけたいこと

「自己開示」は“軽く共感”で止めないと逆に警戒される

自己開示とは、営業パーソンが自分の考えや体験を少しだけ相手に話すことを指します。
つまり、「自分も同じですよ」と伝えることで、距離を縮めるための会話テクニックです。
ただ、「営業の人がやたら自分語りをしてくる」と感じさせてしまうと、逆に相手は身構えてしまいます。
実は、共感を得ようとして“深く語りすぎる”と、お客様は「なぜこんなこと話してくるの?」と警戒心を持ちやすいんです。
たとえば、「納期調整で悩んでいたときに“僕も新人時代に同じことで苦労してまして”と伝える」、また「業務改善の話の中で“うちの母も介護施設で…”と共通点をそっと出す」など、“軽さ”と“タイミング”が肝になります。
ポイントは、“共感”で留めて“主役を相手に戻す”こと。相手の感情にだけ触れ、すぐにヒアリングへ戻すように意識してみてください。
ほんの少しの「わかりますよ」のひと言が肝です。

項目

例文

軽い自己開示

「実は私も以前、納期で同じ悩みがありまして」

共通点の提示

「うちの親も同じ業界で働いてまして」

距離感の調整

「わかります。僕もそれでよく迷いました」

共感の留め方

「その気持ち、すごく理解できます」

話題の返し方

「ちなみに御社では、そのときどうされてましたか?」

深く語るより、さりげなく触れて、すぐに相手の話に戻す。それだけで会話の流れがグッと自然になります。

「両面提示」はデメリットを言う前に“信頼関係”ができているかが大事

両面提示とは、営業トークでメリットとデメリットの両方を伝える手法を指します。
つまり、一方的な押し売りではなく、信頼を得るための話法です。
でも、まだ関係性が浅いうちにデメリットを話すと「この人、売る気あるの?」と不安にさせてしまうこともあります。
実は、両面提示が効くのは「この人は自分のことをちゃんと考えてくれている」と感じてもらえてからなんです。
たとえば、「信頼関係ができているから“価格のデメリット”を納得してもらえた」、また「先に“実績紹介”で安心感をつくってから“導入負担”を伝える」などの流れが有効です。
ポイントは、「納得できる順番」で伝えること。関係性の浅いうちは、まず“自社が選ばれる理由”を丁寧に積み上げておくことが大切です。
関係づくりをすっ飛ばして話すと逆効果になってしまうからこそ、まずは相手の反応を見ながら信頼を重ねていきましょう。

項目

例文

先に信頼づくり

「○○社さんでも実際に導入していただいてまして」

メリットの強調

「スピードと対応力が評価いただいてます」

デメリット提示

「導入初期に多少のお手間はかかりますが…」

納得を後押し

「だからこそ、他社さんも“結果重視”で選んでくださってます」

構造を意識

「まずは御社に合うかを一緒に整理できればと思いまして」

両面提示は、順番と空気感で成果が大きく変わります。信頼が土台にあってこそ“誠実さ”が響いてくるはずです。

「誘導」は気づかれると一気に話が白けるから絶対にやらない

「誘導」とは、相手を自分の望む方向にさりげなく動かそうとする心理的テクニックのことです。
つまり、相手に選ばせているように見せかけて、実は自分の都合に誘い込むような会話術です。

では、なぜ営業現場ではこの「誘導」が危険になるのでしょうか?
実は、一歩間違えると「操られている」と感じさせ、商談の信頼関係が一瞬で崩れてしまうことがあるからです。

たとえば、
「金額より“導入の早さ”を重視されることが多いんですがどうですか?」と聞いて警戒される
「“A案”と“B案”ならどちらが御社に合いそうですか?」と聞いて押し売りに感じられる
など、“誘導の意図”が透けて見えると一気に空気が冷めてしまいます。

ポイントは、「決めさせよう」とせず「気づいてもらう」姿勢を崩さないことです。
一見回り道のように見えても、相手の判断に委ねることで信頼が深まり、むしろクロージングがスムーズになる可能性があります。

以下の表に、実際の現場でよくある「誘導っぽい言い回し」と、それを自然な表現に変える例をまとめました。

項目

例文

誘導っぽい言い方

「導入しないと“長期的には損します”よ」

自然な言い換え

「同業の方でも“こういった形”で活用されてまして」

誘導っぽい言い方

「今なら“特別価格”なので決めませんか?」

自然な言い換え

「タイミング的には“ちょうど良い”時期かもしれません」

誘導っぽい言い方

「AとB、どちらがいいですか?」

自然な言い換え

「いま感じている課題に対して、どんな形が一番しっくりきそうですか?」

小さな言い回しの違いが、商談全体の空気を左右する場面は少なくありません。
“選ばせる”よりも“寄り添う”、その姿勢が最後の一押しになることもあるかもしれません。

 クロージングに至るまでに必要な顧客の6つ心理状態

「関心」は最初の一言で“それ気になる”を引き出せるかで決まる

Q:最初の会話で、どうすればお客さまの関心を引けるのか?
A:営業の第一声で「それ、気になりますね」と思わせられるかが勝負の分かれ目です。

たとえば、お客さまが「最近、業務が煩雑で…」とつぶやいた瞬間に、「実は今、同じ悩みを解決した事例があるんです」と返すだけで一気に惹きつけられます。
関心は、こちらの都合で生まれるものではなく、「相手の困っていることを、どれだけ具体的に想像できているか」で決まります。
営業トークではなく、共感ベースの“ズバリ感”がカギです。

やることリスト
・「お客さまの困りごとを先読みする」
・「業界内のよくある課題を事前に調べる」
・「“それ気になる”と言われる事例を準備する」
・「話すより先に相手の言葉を拾う」

小手先のアイスブレイクより、「この人、話分かってるな」と思わせる一言の方が、心を動かします。

「信頼」は相手の言葉をメモしながらうなずくだけで生まれる

Q:どうすればお客さまに「この人は信頼できる」と思ってもらえるのか?
A:もっとも簡単で効果的なのは、「メモを取りながら、しっかりうなずく」ことです。
例えば、お客さまの発言に対して「なるほど」と頷きつつ、具体的な言葉をメモする。
これだけで“自分の話を真剣に聞いてくれている”という信頼が芽生えます。
話の核心や言い回しを拾うことで、相手の感情に触れることができます。

やることリスト
・「相手の表現をそのままメモする」
・「相づちを言葉で返す」
・「リアクションをもっとする」
・「キーワードを聞き逃さない」
・「話を遮らずに最後まで聞く」

こうした小さな積み重ねが、「営業トーク」よりも大きな信頼につながります。

「必要性」はヒアリングで“放っておけない課題”を一緒に見つけられるか

Q:どうすればお客さまに「これは必要だ」と思ってもらえるのか?
A:「必要性」は“押しつけ”ではなく“共感”から生まれます。

大切なのは、ヒアリングで「気になっていたけど放置していた課題」に一緒に気づくこと。
たとえば「最近、紹介が減った」と言われたら、数字を見ながら“なぜ今それが起きているのか”を丁寧に掘り下げる。
すると、お客さま自身が「あ、これ解決しないとマズいな」と感じ始めます。
自分で気づいた課題に対して、人は一歩を踏み出そうとします。

やることリスト
・「違和感や不安に目を向ける」
・「過去と現在の変化を数値で見せる」
・「課題の背景を一緒に深掘りする」

このように、“必要性”は会話の中から自然に浮かび上がらせることが大切です。

「納得」は“なぜこの提案なのか”を自分の言葉で語れるかがカギ

Q:お客さまが本当に納得したかどうかは、どうすればわかるのか?
A:その提案を「お客さま自身の言葉で説明できるかどうか」がひとつの判断軸です。

「こういう理由で、この提案が自分に合っている」と自ら語れる状態になっていれば、納得感はかなり高いです。
つまり、納得とは“営業の説明”ではなく“お客さまの理解”として定着している状態を指します。
そのためには、相手の文脈に寄り添いながら、提案の背景を一緒に組み立てていく必要があります。

やることリスト
・「お客さま自身の言葉で要約してもらう」
・「選ばなかった選択肢の理由を一緒に振り返る」
・「“この提案がベストな理由”を会話の中で共に整理する」

このように、“納得の言語化”がクロージング前の重要なステップになります。

「期待感」は導入後の変化を“お客さんの業務レベル”で具体的に伝える

Q:提案にワクワクしてもらうには、どうすればいいのか?
A:一番大切なのは、「自分の業務がどう楽になるか」をお客さまが具体的にイメージできるようにすることです。

機能の話ではなく、「このツールで毎朝の集計が10分で終わる」「報告のたびに上司に詰められない」など、業務の“現実”に踏み込んで描くことがポイントです。
期待感は、未来の“困ってない状態”をリアルに思い描けたときに生まれます。
営業は希望を語るのではなく、“変化の事実”を共に想像させることが求められます。

やることリスト
・「Before/Afterを業務フローで描写する」
・「定量変化(時間・コスト)の数値で示す」
・「感情面の変化(安心・達成感)にも触れる」

このように、“現場での変化”をリアルに想像できるようにすることで、期待感が高まります。

「決断」は“では、次どう進めましょうか?”の一言が引き金になる

Q:お客さまがなかなか決断してくれないとき、どう動かせばいいのか?
A:「ご検討ください」で終わると、そこで思考が止まります。

「では、次どう進めましょうか?」と聞くことで、“検討”から“決断”へ頭のモードが切り替わります。
この問いは、相手の意思決定プロセスを引き出し、具体的な前進を生むスイッチになります。
迷いがある場合も、前向きな一歩を提案されると、踏み出す後押しになるのです。

やることリスト
・「相手の検討ポイントを整理しておく」
・「選択肢を2〜3に絞って提示する」

このように、“進め方を一緒に決める”姿勢が決断を後押しします。

業界商材別クロージングの例文9選

「IT系商材の営業」はLTVやCV関連の数値”を見せる

IT系商材の提案では、単発コストの話だけではなかなかクロージングにつながりません。
LTV(顧客生涯価値)やCV(コンバージョン率)といった“成果につながる数値”を見せることで、投資対効果を具体的にイメージしてもらうことが重要です。
“月額◯◯円でCVが△△%改善される”といった伝え方は、決裁者の関心に直結しやすく、導入判断を後押しします。
説得力を出すには、数字は必ず実在する事例ベースで語るのがポイントです。

テンプレート例文
〇〇の導入支援を行っております〇〇株式会社の△△と申します。今回は、LTVとCVの両面で成果の出た事例をもとに、御社に近い業種のケースをご紹介しています。
  ↓(それ、具体的に知りたいです)
ありがとうございます!たとえば〇〇を導入後、既存リードのCVが△△%改善し、結果的にLTVは⏹⏹万円まで向上した事例がございます。
  ↓(数字で見るとわかりやすいですね)
特に御社のように◯◯経由の見込み客が多い場合、初月からCVの変化が見えやすく、3ヶ月目にはROIが150%以上になった例もあります。
  ↓(ROIが出るなら前向きに検討したいですね)
ちなみに、同業の☆☆社様は半年で新規売上が◯◯万円伸び、解約率も5%改善しました。5分ほどでご説明可能な事例資料がございますが、いかがでしょうか?

このトークのポイントは、「成果が見える数字」を複数出して“定量的に導入価値を見せること”。
価格の話ではなく、成果の話にすり替えることで、判断軸を「費用」から「成果」へと自然に移行させることができます。

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「SaaS営業」は月額換算で“安く見せる”のが鉄板

SaaS商材の料金提案では、“年間費用”よりも“月額換算”で伝えることで、お客さまの心理的ハードルを一気に下げることができます。
特に、決裁者が複数いる法人営業の場では、初期コスト感を軽く見せる工夫が大きな差になります。
また、「1日あたり◯◯円で〜ができる」と言い換えると、感覚的な“コスパの良さ”が伝わりやすくなります。
予算が厳しいと言われた瞬間こそ、金額の見せ方を変えて再提案することが逆転のきっかけになります。

テンプレート例文
〇〇の導入支援を行っております〇〇株式会社の△△と申します。今回は、月額換算で費用感を抑えたご提案をさせていただいております。
  ↓(それ、どれくらいの金額なんですか?)
ありがとうございます!たとえば年間◯◯万円のプランでも、月額に直すと△△円、1日あたりにするとわずか⏹⏹円でご利用いただけます。
  ↓(それなら現実的かもしれないですね)
実際に、御社と同規模の☆☆社様も「社員一人あたり月⬜︎⬜︎円の業務効率改善」として社内稟議が通りやすくなったとおっしゃっていました。
  ↓(導入ハードルが下がりますね)
もしご興味あれば、5分ほどでシミュレーション資料をお見せできますが、いかがでしょうか?

このトークのポイントは、「月額・日額に分解して金額の印象を和らげること」。
営業の本質は“価格を下げる”ことではなく、“納得できる価格に見せる”ことにあります。

「人材系営業」は“採用失敗の損”を数字で突く

人材系商材では、目に見えづらい「採用ミスによる損失額」を数字で示すことで、検討の優先度が一気に上がります。
特に、費用対効果が不明確なフェーズで「◯人採用ミス=◯円の損失」という換算を見せると、意思決定のスピードが加速します。

テンプレート例文
〇〇支援を行っております○○株式会社の△△と申します。実は、採用一人あたりのミスマッチが年間◯◯万円以上の損失につながること、ご存じでしょうか?
  ↓(え、それってどんな内訳ですか?)
ありがとうございます。たとえば〇〇職種で△△名の採用がズレると、教育コストや早期離職の穴埋めで⬜︎⬜︎万円〜⬜︎⬜︎万円の経費が発生します。
  ↓(なるほど、他社でも起きてます?)
はい、実際に同業の☆☆社様では、3名の早期離脱で年間約⬜︎⬜︎万円の損を出していましたが、弊社の〇〇導入後、ミスマッチ率が△△%改善しました。
  ↓(導入って何するんですか?)
まず、過去3年分の採用データと定着実績を分析し、御社専用の“◯◯職種フィットモデル”を1週間でご提示可能です。よろしければご一緒にシミュレーションから始めませんか?

このトークの要点は、「採用ミス=具体的な金額損失」という式を明確に伝えること。
経営層が“先延ばしできない課題”として認識すれば、商談の熱度は一気に高まります。

「コンサル営業」は“初回無料”で入り口を広げる

コンサル営業では、“まず試せる安心感”が導入のハードルを一気に下げてくれます。
初回無料で成果の一部を見せられれば、「このレベルなら正式依頼してもいい」と判断されやすくなります。
特に、数字や具体成果が出るスモールアウトプットを提示することで、先方の意思決定を前倒しにできます。

テンプレート例文
〇〇支援を行っております○○株式会社の△△と申します。今回、◯◯に関する初回診断を“無料”で実施しております。
  ↓(え、無料で何を見てくれるんですか?)
ありがとうございます。たとえば御社の△△課題に対し、過去の数値データと〇〇構造をもとに3営業日以内に現状分析レポートをお出しできます。
  ↓(それって、どこまで具体的に?)
実際に☆☆社様には初回無料で“業務改善ポイント5箇所”をご提示し、そのまま正式プロジェクトで年間⬜︎⬜︎万円のコスト削減に繋がりました。
  ↓(うちでも使えるかも…)
御社向けにも、まずは直近◯ヶ月分の〇〇データを共有いただければ、同様の初期診断を無償でご案内可能です。よろしければ日程調整いたしますか?

このトークのポイントは、「無料=ノーリスク」と「初回でも手触りのある価値」を両立させること。
相手が“今、話を聞く意味”を感じられるかが突破口になります。

「広告提案」は過去の成功事例を数字で語る

広告提案では「数字で語れる成功事例」が最も信頼を生みます。とくに初回接触〜クロージングまでの流れを、実績値とともに具体的に伝えることで、相手の“リスク感情”を“納得感”に変えることができます。曖昧な「効果出ます」より、過去の成果をリアルに描いた方が、話を聞いてもらえる確率は格段に上がります。

テンプレート例文
〇〇支援を専門にしております○○株式会社の△△と申します。以前、御社と同業の⬜︎⬜︎社様で◯◯広告を導入いただいた際、わずか◯ヶ月でお問い合わせ件数が☆☆%伸びた実績がございます。
  ↓ (それってどういった仕組みなんですか?)
ありがとうございます!たとえば、◯◯広告を打つ前に△△社様のランディングページ構成を見直したことで、初月からクリック率が☆☆%向上しました。
  ↓ (うちの場合も改善できますか?)
はい。御社の場合も、直近の◯◯データを見る限り、同様に見直しを行えば⏹⏹%改善の余地がありそうです。実際、⬜︎⬜︎社様は3ヶ月目でCV数が◯倍になり、獲得単価も大きく下がりました。
  ↓ (それはかなり気になります)
もしよければ、御社向けに数値シミュレーションを5分ほどでお見せできるのですが、少しだけ画面共有のお時間いただけますか?

このトークのポイントは、“過去に似た企業で出た成果”をベースにしながら、相手に「自社でも成果が出そう」と自然に思ってもらうこと。数字で語る=信頼を積む、の公式です。今すぐ使える数字があるか、自社の実績を棚卸ししておくと強力な武器になります。

「インフラ提案」は“止まると困る”をリアルに伝える

インフラ提案では「止まると、どう困るのか?」をリアルに伝えることが肝です。抽象的な“安定稼働”では響きません。相手の現場で“実際に起こりうる損失や混乱”を具体例で描くことで、「備える必要性」を当事者意識で感じてもらえます。感情を揺らすのは、“機能の話”より“リスクの現実味”です。

テンプレート例文
〇〇環境の整備支援を行っております○○株式会社の△△と申します。最近、御社と同じく全国に拠点をお持ちの⬜︎⬜︎社様で、◯◯サーバのトラブルにより全業務が△△時間止まり、約◯◯万円規模の損失が発生した事例がありました。
  ↓ (うちでも同じようなこと起きる可能性あるんですか?)
実は御社の◯◯環境も構成上かなり似ておりまして、仮にバックアップ切り替えが遅れると、たとえば☆☆部門で受発注業務が半日止まってしまうリスクがございます。
  ↓ (たしかに、それは困りますね)
はい。とくに◯◯のピーク時期は、止まった瞬間に数百件単位の納品遅延が発生しかねません。⬜︎⬜︎社様はそこを踏まえて、今はクラウド冗長化と監視体制の自動化を導入し、緊急時も5分以内で復旧できるようにしています。
  ↓ (そのあたり、詳しく聞きたいです)
ありがとうございます。御社向けにも、業務への影響度と対処スピードをシミュレーションした資料がございます。もしよろしければ、10分ほどでご説明できるお時間ありますか?

このトークのポイントは、“止まった時のリアルな被害”を描きながら、「だから今準備が必要」という納得感をつくること。相手の“想像力”ではなく、“現場の現実”に語りかけることがクロージングの鍵です。

「BPO提案」は繁忙期前の“今やるべき理由”を示す

BPO提案は、繁忙期に入ってからでは「手遅れ感」が出てしまうため、その一歩手前の“今”に導入の必要性を納得させることが重要です。
現場の業務がまだ回っているうちに、未来の“逼迫”を見せて、対策の先手を打たせる構成にしましょう。

テンプレート例文
〇〇の業務支援を行っております○○株式会社の△△と申します。今回、毎年◯◯月から業務量が⬜︎⬜︎倍になる御社のような企業様に、BPOの先行導入をご提案しております。
  ↓(あぁ、確かに忙しくなるんだよね)
ありがとうございます。たとえば昨年、同業の〇〇社様では、繁忙期の直前に一部業務を切り出すことで、対応時間を△△時間圧縮できました。
  ↓(それってうちでも応用できそうですね)
御社でも、〇〇部門の月次処理や⽀払関連業務をBPO化すれば、社内対応の手離れがよくなり、本業側に約☆☆%のリソースを集中できる見込みです。
  ↓(今から準備すれば…間に合うかも)
ちなみに、前年は繁忙期に入ってからご相談を受けたケースもあり、その場合は移管までに◯週間かかりました。今からなら、□□月までに運用開始可能です。ご関心あれば一度、工程表ベースでお話ししましょうか?
このトークのキモは、「今から準備すれば繁忙期に間に合う」という“今すぐ動く理由”を数字とスケジュールで見せることです。目の前の忙しさではなく、“少し先の忙しさ”を可視化できるかがポイントです。

「Webマーケ提案」は現状の“数字の伸び悩み”を直視させる

Webマーケの提案では、お客さま自身が気づいていても目を背けがちな“数字の頭打ち”を、具体的な数値で明確に言語化することが重要です。
あえて現状の課題を突きつけることで、行動のきっかけを生み、「変化の必要性」を腹落ちさせる構成にします。

テンプレート例文
〇〇のWeb集客支援を行っております○○株式会社の△△と申します。最近、御社のようにCV数が◯ヶ月連続で横ばいの企業さまからご相談を多くいただいております。
  ↓(うちもまさに、CV数が止まってるんだよな…)
ありがとうございます。実際に御社のLPを拝見しましたが、流入数は一定あるものの、直帰率が⬜︎⬜︎%前後で推移しており、ここが改善のボトルネックになっているように見受けられます。
  ↓(そう、それが最近ずっと気になってた…)
同業の〇〇社様では、構成の見直しとCTA位置の調整だけで、CVRが☆☆%改善し、結果的に月間獲得件数が△△件増加しています。
  ↓(それ、うちもやりたい)
このように、いま手を打たないと、年間で◯◯件以上の機会損失になる可能性もあります。もしよければ、御社の数字をもとに3分ほどで簡易分析を共有いたしますが、いかがでしょうか?
このトークのポイントは、「現状維持=リスク」として、数字で“直視すべき課題”を言語化すること。数字で刺せば、課題は他人事ではなく“自分ゴト”に変わります。

「業務システム営業」は“現場と経営”両方のメリットを押さえる

業務システムの提案では、「現場の手間が減る」だけでなく、「経営層が数値で管理できる」という二軸で語ると、社内稟議が通りやすくなります。
現場にとっての即効性と、経営にとっての意思決定メリットを同時に伝えることがポイントです。

テンプレート例文
〇〇の業務支援システムを提供している○○株式会社の△△と申します。現場の作業時間を短縮しつつ、経営判断に必要な数値も自動で可視化できる点をご評価いただくことが多いです。
  ↓(それ、どんな仕組みですか?)
ありがとうございます。たとえば〇〇では、現場の方が日報をスマホで3タップ入力するだけで、リアルタイムで拠点別の実績が本部に反映されます。
  ↓(それなら現場も楽ですね)
はい、実際に△△社では、1件あたりの記録時間が5分から⬜︎⬜︎秒になり、月間で☆☆時間の工数削減になったそうです。
  ↓(経営層にはどう伝えればいいですか?)
経営層からは、これまで紙やExcelで管理していた売上や作業工数がリアルタイムで可視化され、事業単位での粗利比較が簡単にできる点をご評価いただきました。
  ↓(導入までの流れを知りたいです)
ありがとうございます。もしよろしければ、◯◯業界向けの具体的な導入ステップと効果事例をまとめた資料をお送りしますが、いかがでしょうか?
このトークのポイントは、「現場は手間が減る」「経営は判断が速くなる」という両視点を持ち、どちらの立場にも“自分ごと”として響くベネフィットを伝えることです。
現場と経営、どちらか一方に偏らないことが、決裁の加速に直結します。

テストクロージングの例文4選

「ご決裁タイミングはいつ頃になりそうですか?」で本音を引き出す

商談の終盤で曖昧な返答が続くとき、「ご決裁タイミングはいつ頃になりそうですか?」という質問は、検討状況や社内プロセスの“本当の温度感”を知る鍵になります。
営業側の「いつまでに意思決定されそうか」を聞く意図ではなく、「何が意思決定を止めているか」を引き出すための問いとして使うと、相手も自然と本音を語りやすくなります。
具体的なスケジュールを尋ねることで、お客さまの検討段階を可視化し、次アクションの精度が格段に上がります。

テンプレート例文
お忙しい中ありがとうございます。〇〇の導入をご検討いただく中で、ご決裁タイミングはいつ頃になりそうですか?
  ↓ (うーん、まだちょっと社内で話しきれてなくて…)
かしこまりました。ちなみに、◯◯様の中で導入を進めていくにあたって、今どのあたりの整理が必要そうでしょうか?
  ↓ (たとえば費用対効果のところが、まだ上長と擦り合わせできていなくて)
ありがとうございます。実は同じように△△の確認が必要だった⬜︎⬜︎社様では、事前に比較表をご用意してスムーズに承認が進んだ事例もあります。
よろしければ、御社向けにカスタマイズしてご用意することも可能ですが、いかがでしょうか?

このトークのポイントは、「タイミング」を聞くことで、検討状況・キーマン・ボトルネックが浮き彫りになる点にあります。
返答の温度で、興味本位か本気検討かを見極め、次に繋がる対処策を提案できるかが成約率を大きく左右します。

「不安な点があれば率直に聞かせてください」で懸念点を洗い出す

一通りご提案を終えたタイミングで、お客さまの「モヤモヤ」を取り除くことが、クロージング成功の分かれ道になります。
この一言は、言いづらい懸念を言語化する“きっかけ”になります。相手が「聞いてくれる姿勢」を感じることで、心のブレーキを口にしやすくなります。
特にIT商材は、導入後の運用負担や現場の反発などがネックになりがちなので、こうした見えにくい“感情の障壁”をあえて聞くことで、信頼関係が一段深まります。

テンプレート例文
本日はありがとうございました。ご説明の中で、もしご不安な点があれば率直に聞かせていただけますか?
  ↓ (実は、現場がちゃんと使いこなせるかが少し気になっていまして…)
ありがとうございます。たとえば◯◯社様でも同じような声がありましたが、導入初月は現場説明用のマニュアルと伴走支援をセットで実施しました。
  ↓ (そうなんですね)
御社のように部署数が多い場合は、最初の⬜︎⬜︎週間だけ限定サポートをつけることで、初期の立ち上がりがスムーズになります。
よろしければ、実際にご提供しているサポート内容をまとめた資料をお送りしますので、上長の方ともご共有いただけますがいかがでしょうか?

このトークのポイントは、懸念を「否定せずに受け止める姿勢」と「その場で具体的な対処策を提示すること」。
そうすることで、相手の頭の中の“不安メモ”が“納得メモ”に書き換わり、次の前向きなアクションにつながります。

「条件が揃えば即決できますか?」で腹の内を探る

相手の決裁温度感を知るには、“いま決められるかどうか”を聞いてみるのが一番早いです。
「この条件ならすぐ決めたい」という明確なサインが引き出せれば、次の打ち手が格段に立てやすくなります。
逆に、即決できない理由が出てくれば、それがそのまま「今すべきフォロー」のヒントになります。
あえて核心に触れる質問をぶつけてみることで、相手の本音や障壁が見えてくることもあります。

テンプレート例文
〇〇の導入支援を行っております○○株式会社の△△と申します。いまお伝えした条件が整った場合、御社としてはご判断いただける可能性はありそうでしょうか?
  ↓(それは…どの条件次第かにもよりますね)
ありがとうございます。たとえば◯◯の初期費用が⬜︎⬜︎円以内で、導入支援もリモートで完結する形であれば、スムーズにご判断いただけそうでしょうか?
  ↓(それなら社内調整は進められそうです)
なるほど、ちなみに決裁のご判断までにネックになりそうな点が他にもあれば、事前にフォローさせていただければと思いますが、何かございますか?
  ↓(他部門の確認だけ必要になるかもしれません)
承知しました。では、その点も含めて、社内向けの確認資料をコンパクトにまとめたものをすぐお送りしますね。

このトークのポイントは、相手の「いま、何が揃えば決められるか」を一緒に具体化すること。
“決められない理由”を隠さずに話してもらえる雰囲気をつくれるかが、テストクロージング成功の鍵になります。

「社内ではどなたに共有されますか?」で影のキーマンを見つける

提案が前向きに検討されているタイミングで、「社内共有の相手」を聞くと、実質的な決裁者や影響力のあるキーマンが自然と浮かび上がってきます。
「誰がこの話を握っているのか」「次に出てくる壁は何か」が見えてくることで、事前の打ち手や根回しが打ちやすくなります。
特にIT商材の法人営業では、現場担当と決裁者が異なるケースが多いため、見えない“第2の関門”を洗い出す質問として効果的です。

テンプレート例文
〇〇の導入支援を行っております○○株式会社の△△と申します。今回のご提案内容ですが、このあと社内ではどなたと共有されるご予定でしょうか?
  ↓(一応、上司の◯◯には話しておこうかと)
ありがとうございます。ちなみに、その◯◯様は以前から◯◯のご導入などに関与されている方でしょうか?
  ↓(そうですね、うちのシステム周りは大体その人が決めてます)
なるほどです。ご提案内容をより検討いただきやすくするために、その方にも伝わる資料や補足情報をご用意することも可能ですが、いかがでしょうか?
  ↓(助かります、それがあれば話しやすいです)
承知しました。では、◯◯様にもご覧いただきやすいよう、3分で概要がつかめる社内共有用の資料を本日中にお送りしますね。

このトークのポイントは、“社内共有”という柔らかい言葉で、真の決裁者や影響力のある人物を特定すること。
無理に聞き出すのではなく、相手の中で「誰と話す必要があるか」を自然に整理してもらう流れを意識すると、次の一手が格段に打ちやすくなります。

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